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蒼井小話帖  作者: 蒼井 つばさ


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【クスッと】ママの“ぷち”は安心材料。

私には、生まれつきの染色体異常の疾患がある。

それの症状で、繊維種(せんいしゅ)と呼ばれるぷくっとした良性腫瘍が全身にあるのだ。


その繊維種を、我が家では“ぷち”と呼んでいる。


そんな“ぷち”が左手にもあり、それを触るのが好きな娘。


寝る時

怒られて泣いている時

保育園から帰ってきた時


など、主に気持ちを落ち着けたい時に触ることが多いのだ。


保育園から帰ってきて夕食を囲んでいる

そんなある日のことだった。


食事中から

「ぷちさわりたい!」

と言い出した娘。


そう言う事は珍しいことではないのだが、こちらも食事中である。

「今はママも食べてるから、後にしてね。」

と、やんわり断る。


すると

「ぷちさわりたいの!!」

と、娘も負けじと対抗してくる。


「ママもご飯食べたいもん。後であっちいってからにしてよ。」

「いや!さわるの!」


そんな攻防を何度か繰り返す。


遂に根負けした私が娘に

「ぷち、りんの安心材料だもんね?」

と言うと


「あんしんざいりょう!!」


と、その単語をオウム返ししてきたのである。


…しかも、怒った顔で。


今覚えた言葉は積極的に使っていくスタイル…


嫌いじゃない。


最高だよ。

娘。

因みに、食事中の

「ぷちぃぃ!」

コールは日常茶飯事。


その度に

「後でね!」

と話してはいるものの、やっぱり一度触りたくなると触らないと気が済まない様子なのです。


その頑固っぷり…

一体誰に似たのでしょう?


変に頑固なところは、実は私や夫にもあって…



……


………両親譲りですね。


はい。


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