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蒼井小話帖  作者: 蒼井 つばさ


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【キュンと】娘の優しさは、100倍食事を美味しする

週末恒例の家族3人でのお買い物。


出かける前に、いつものように確認をする。


「お昼ご飯、炒飯とおうどんチュルチュルどっちがいい?」

「ちゃーはん!!」

「うん、ですよね。だと思った。」


そう言って買い物へ出かける。

炒飯とは言っていたが、いざ作って食べる保証はどこにもない。

着いたスーパーにて、もう一度確認をする。


「りんちゃん。もう一回訊くけど、炒飯とおうどんどっちがいい?」

「うーん…。おうどん!!」


え?さっき炒飯言うてましたやん。


「本当におうどんでいいのね?」

「うん!」


そう言うので、きつねうどんの材料をカゴへ入れていく。

その後、惣菜コーナーへ行くと

「からあげたべたい!」

といい出す娘。


「食べるん?」

夫が念押ししつつ、唐揚げもカゴへ…


帰宅してからうどんを作る。


…温めて盛り付けるだけだが。


そうして昼食の食卓に、うどんと唐揚げが並んだのだ。

おまけに私がおねだりしたゲソ天も一緒に。


娘のお皿に唐揚げを一つ入れる。

後は要らないと言うので、夫が私たちのためにと温めてくれる。


熱々になった唐揚げを再度食卓に置くと、娘が唐揚げに手を伸ばす。

咄嗟

「触ったらあかん!!」

と、夫が止めに入る。


その大きな声に驚き、泣き出す娘。


「大きい声出してごめんな。アチアチやから、そのまま触ったら火傷しちゃうねん。だから止めたんやで。」

夫が、止めた理由を説明する。


すると、泣いたままの娘が言うのだ。



「ままにとってあげたかったぁぁぁぁぁ。」



え?

何その優しさ。


「じゃあさ、触ったらあちちやから、りんたんのフォークでブスって刺してママにくれる?」

「いいよー?」


涙が乾ききらない目のまま、自分のフォークに唐揚げを刺して

「はい、どーぞ!」

と、フォークごと渡してくれる。


多分。

この40数年の人生の中で、一番美味しい唐揚げだったと思う。


「りんたんがとってくれたから、100倍美味しいよ♡ありがとう!」


そういうと満足そうな表情(かお)の娘。


フォークを娘に返しながら

「じゃあさ、今度はパパにもフォークで刺して取ってあげたら?」

そう言って、次は夫にとってあげるように促す。


すると、自信ありげに、夫にも唐揚げをとってあげる娘なのだった。

ちなみに、私たち用に買ってあったゲソ天も


「これなぁに?」

「りんもげそてんたべるぅぅ!」


と言って夫から強奪していました。笑


離乳食期以前から

『何自分たちだけ美味しそうなもの食べてんねん。』

と言いたげな顔で、じっとこちらを見つめていたから気付いてはいたけれど。


娘は食いしん坊な様です。笑

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