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蒼井小話帖  作者: 蒼井 つばさ


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【クスッと】だっこ/蒼井りん

週末の朝の買い物。

「さんにんでおかいものいくー!りん、ぴんくのかご、もつんだぁ。」

という娘のリクエストに応えて、夫も一緒に行ってくれることになった。


歩くというので、バギーは家に置いて出発。


「Let's〜?」

「ごー!」


と、何度も繰り返しながら歩き始めていた。


ほんの数メートル歩く。

その直後、気分が変わったらしい。


「だっこー!」


夫の前に回り、腕を伸ばす娘。

抱っこのおねだりである。


それに応えて、娘を抱き上げる夫。


すると夫の腕の中で


「ぱぱにあまえたくなっちゃったぁ。」


と言いながら、夫の肩にポスンと頭を埋める。

2歳にしてハイレベルな小悪魔振りを披露している。


将来どこまで小悪魔に育っていくんだろうか。

一抹の不安と期待を抱かせてくれる。


そんな思いは一旦頭の隅に追いやり

「スーパーついたら歩こうね。りん、ピンクのカゴ持つんでしょ?」

と“お約束”をして、目的地へ向かう。


結局、スーパーに着いて夫の抱っこから降り歩いていたのは一瞬だったらしい。

だっこから降りてわずか1分後。

ふと、ふたりの方に視線を戻す。


その時、娘はすでに夫の腕の中に舞い戻っていた。


「結局抱っこになってるやん!」


と、思わずツッコミを入れてしまった私なのである。


帰りの道中、時々

「ちょっと歩かない?」

と声をかけみる。


だが、

「あるかないー。」

と言って、今度は歌い出す。


♪ だっこ だっこ


 りんは あまえんぼ

 だっこが だいすき

 ぱぱに あまえたい

 

 だっこ だっこ だっこ

 だっこ だっこ だっこ

 だっこだっこ

 だっこだっこだっこ…♪


こんな具合だ。


中三行分だけ私が合いの手のように歌ったが、残りは娘の独唱である。



…歌詞が全て“だっこ”ではあるが。



最大級の“だっこして!”アピールだ。



お察しの通り、メロディーは井上あずみさんの『さんぽ』。

先月の『今月の歌』になっていて、たくさん歌ったであろう歌だ。


お気に入りになっていたのだろう。

口から出てくるメロディーがそれになっていたのだ。



余談だが、翌日同じように3人で買い物に出かけたら、張り切って歩いていた。

一瞬、抱っこをおねだりしておいて、いざ夫が抱っこをしてやると


「やめてよぉ!だっこしないの!」


と、ご立腹なのだから、夫とふたりして


「だっこしてって言ったん、りんやんか。」


と、思わず笑ってしまった。



道中歌っていたのは、紛れもなく『さんぽ』。



しっかり言動が一致している2歳。


大したものだ。

ちなみに、この“2日目”の帰り道は

レジが終わり、

「よし!帰ろうか!」

と言い出した途端、夫に

「あっこしてよぉ!」

と抱っこのおねだりをしていました。


やっぱり帰り道はこうなるのね。


まぁ

想定内ではあるけれど。

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