【イラっと】ホウレンソウ
この日は私の代わりに、17:00に娘のお迎えを予定していた夫。
18:00までの耳鼻科に連れて行くつもりだったからだ。
17:30になる頃
『そういや、お迎え行ってくるって声かけられなかったな…。』
と思い至り、保育園の連絡帳アプリで登降園履歴を確認する。
…まだ降園していない。
玄関にはまだ、夫の靴がある。
「ユンー?」
と、一階の階段下から声をかけるが反応がない。
二階へ上がるとベッドで寝ている夫。
用事をすると言って自室へ上がっていたが、どうやら寝落ちしたらしい。
「ユン!17:30だよ!」
と、声をかける。
むくりと起き上がるが、不機嫌そうな表情を見せる夫。
…なんでやねん。
え?もっと早く起こせってか?
それくらい自己管理せぇよ。
不機嫌顔のまま時計を一瞥した夫が一言。
「…多分もう間に合わへんで。」
「あぁ。じゃあ病院明日にして、18:00にお迎え行く?」
と訊いてみるが、不機嫌のまま。
「…間に合うかわからんけど行ってみるわ。間に合うかわからんけど。」
…なんであんたが不機嫌やねん。
急いでいるからか、ガチャガチャと鍵を締める大きな音が玄関から聞こえてくる。
保育園までは夫の足だと急げば5分ほど。
保育園から耳鼻科までは徒歩で15分から20分ほど。
園で荷物をまとめたりする時間を含めても、30分から40分ほどで耳鼻科には到着するはずなのだ。
だが、待てども暮らせども、一向にその後の連絡がない。
で!?
結局!
間に合ったのか!
間に合わなかったのか!
今!どこで!なにしてるんや!
…ようやく連絡が来たのは、家を出てから約2時間後。
[さっき診察終わってお薬もらったー]
というLINE。
うん。
ありがとう。
その報告はありがたい。
だ!が!
その前に一報寄越せや!
ホウレンソウ!
これ!
社会人の基本やろがい!
(まぁ、1時間くらい過ぎた時点で連絡ないってことは、間に合ったんだなって解釈はしてたが。)
…と、心の中でツッコミつつ。
その日誕生日だった主役くんの“リクエストディナー”の準備に取り掛かる私なのでした。
20:00過ぎ
帰宅した夫が私に何やら報告してくれているのだが、私がいるのは換気扇が回っている下!
ただでさえ、通りにくい夫の声。
換気扇の轟々たる音で聞こえるわけがないのだ。
一旦換気扇を止め、夫のそばまで行き、
「ごめん。なんて?」
と訊き返すと、また不機嫌そうに
「抗生剤飲ましたって。」
ですって。
…だから
なんであんたが不機嫌やねん。
因みに、耳鼻科へは保育園に行く途中でタクシーを手配し、
保育園からタクシーで耳鼻科に向かったらしい。
歩けば20分だもんね。うん。英断だったね。
おかげで滑り込みセーフだったんだから。
…おや?でも待てよ?
それなら、そのタクシー内で
[今タクシーで向かってる!]
とか、連絡くれても良かったんじゃない?
その時に
[これで間に合ったら、診察終わってからまた連絡する!]
とか、報告くれてもよかったんじゃない?
なんて思ったのは内緒にしておく。
しかしながら…
18:00ギリギリくらいに耳鼻科に着き
診察終わったのが19:30ごろだという…
本当にお疲れ様でした!
…あれ?
やっぱり、待ち時間の間に連絡寄越せたやんけ!
…。
…なんて、その当日時点でも十分モヤモヤしていた私ですが。
なんと、二晩明けた週末の朝になって
夫がさらりとこんなことを言い出した。
「抗生剤、昼間保育園で飲ませられない時は、夕食後に飲ませて、寝る前にも飲ませてってさ。」
ん?
「要は、1日に飲む量守ってほしいらしい。」
はい?
「あぁ。なるほどね?」
そう返事をしたは良いが…。
言うの遅いんですけど!
それ、少なくとも診察翌日の夕食の時点で言うべき事だったよね!?
「まぁ、土日は問題ないと思うけど。」
って…。
平日1回分飛ばしちゃったから、その“土日”で飲み終わりますけど!
帰宅後に“抗生剤飲ませて”って言うのとセットで伝えるべき重要事項だったよね!?
私は“萎びたホウレンソウ”じゃなくて、新鮮なものがほいいんですけど。
最早今回のホウレンソウは干からびてます。
なんだかんだで2日ほどお風呂に入れていなかった娘。
『流石に今日は入れないと!』
となり、食後にお風呂の準備をしだしたら、普段は私と入る娘が
「ぱぱがいいの!」
と言う。
それを聞いた夫が
「準備とかするから待っとって。」
と言うので、娘と夫を待っていたのだが、なかなかお風呂の迎えにこない。
ふとダイニングの方へ目をやると、片付けをしていたはずが…
いや、座って寛いでるんかい!
なんとかお風呂には入れてくれたが、眠気限界な様子の娘は泣きながら上がってくる…
それを受け止め、寝支度を整えてやる。
この日は帰宅が遅かった分、遊びたい欲は満たされてないらしい。
睡眠欲と遊びたい欲でぐちゃぐちゃになった娘の眼からは大粒の涙。
最終的には、私の腕の中で涙を流しながら眠ってしまいました。
りんたん
ごめんね…




