【クスッと】あまえたいの!
とある平日の朝。
眠たい目をこじ開けて、部屋の電気を点ける。
「りんちゃーん!起きるよー!」
と、娘に声をかける。
「いやぁ。」
『あ。今日は寝起き悪い日だな…。』
と、その声で悟る私。
「そう、まだ眠いの?でももう起きる時間だよ?抱っこしようか。」
「だっこしない!」
はっきりとした声で返答があるが、まだ目は瞑っている。
「だっこしない。」
とは言われたが、ここは強行突破。
…いや、寧ろこれは自分から来てもらう作戦の決行だ。
「じゃあ、りんが自分でママのお膝おいでよ。」
モゾモゾと移動してくる娘。
作戦成功。
膝の上で横抱きにしてやると、そのまま私の腕の中に身体を預け
「あまえたいの!」
と言うではないか。
なに?
“もっとねんねしたい”
じゃなくて
“あまえたい”
なの?
「そーう。ママに甘えたいのね?」
いつか娘に言われたセリフだ。
でも今度は私が、優しく髪を撫でながら言ってやる。
すると…
「○○ままにあまえたいの。」
ん?
“○○ママ”?
いつもは
“〇〇せんせー”
って呼んでるのに?
どういうこと?
「え!?“ママ”はママだよ!?」
一度ツッコミを入れておく。
だが、次に出てきた娘の言葉は
「○○まま。」
目は瞑ったままだが、ニヤニヤ顔である。
『こいつ、わざとだな?』
解った上で、付き合ってやることにした。
「違うよーぅ。〇〇先生は先生だよーぅ。“ママ”はママなの!」
まだニヤニヤ。
『やっぱりわざとだな?』
でも、きっとこれも、娘なりの甘え方なのだろう。
そうやって先生の名前を呼んでも、
“ママなら許してくれる”
と、信頼してくれているからこそ出てくる、娘なりの甘え方。
『今は受け入れるターンだ。』
と、時計を気にしつつ、ひとしきりそんなやり取りをしてから娘の着替えにかかる。
この日は、トコトン甘えん坊なバブちゃんモード。
時々…いや、しょっちゅう言っているのだが、オムツ交換も
「ごろんでするの!」
と言う。
…身長87.3cmの大きな赤ちゃんだ。
『本当に大きくなったなぁ…。』
寝転がってオムツ交換を待っている娘を見ながら、新生児期を思い出す。
「はいはい、バブちゃん。パンツ替えますよ。」
そう言って最後までしっかりと、赤ちゃん扱いをしてやったのだった。
因みにだが、この翌日
同じようなやり取りになり
「そーう。ママに甘えたいのね?」
と言ってやると
目を瞑ったまま、無言でニヤニヤしている。
…おや?
「ねぇ。もしかして、『今日はなんて言ってやろうかなぁ。』って考えてる?」
と訊いてみると、目を閉じたニヤニヤ顔のまま、コクリと頷く娘。
「え?今頷いた?」
思わず笑いながら訊いてみると、もう一度同じ表情でコクリ。
「なに。昨日のやっぱりわざとやったん?」
もう笑いが止まらない私。
目を閉じたニヤニヤ顔で、決定打のコクリ。
大声で笑う私の声が、部屋中に響いたのだった。
やっぱり昨日の
わざとやったんかーい!笑
〇〇先生は、保育園の担任で、3人おられる中の1人。
娘が今一番大好きな保育士らしい。
「りん、○〇せんせー、いちばんだぁいすき♡」
と言われたので
「ママはりんたん一番だぁい好き♡」
と返しておいてやりました。
娘ですか?
ニヤニヤしてましたよ。
娘への愛情なら誰にも負けへんからな!笑




