表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼井小話帖  作者: 蒼井 つばさ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/45

【クスッと】あまえたいの!

とある平日の朝。

眠たい目をこじ開けて、部屋の電気を点ける。


「りんちゃーん!起きるよー!」

と、娘に声をかける。

「いやぁ。」

『あ。今日は寝起き悪い日だな…。』

と、その声で悟る私。

「そう、まだ眠いの?でももう起きる時間だよ?抱っこしようか。」

「だっこしない!」

はっきりとした声で返答があるが、まだ目は瞑っている。


「だっこしない。」

とは言われたが、ここは強行突破。

…いや、寧ろこれは自分から来てもらう作戦の決行だ。


「じゃあ、りんが自分でママのお膝(ここ)おいでよ。」


モゾモゾと移動してくる娘。

作戦成功。


膝の上で横抱きにしてやると、そのまま私の腕の中に身体を預け

「あまえたいの!」

と言うではないか。


なに?

“もっとねんねしたい”

じゃなくて

“あまえたい”

なの?


「そーう。ママに甘えたいのね?」

いつか娘に言われたセリフだ。

でも今度は私が、優しく髪を撫でながら言ってやる。


すると…


「○○ままにあまえたいの。」


ん?

“○○ママ”?

いつもは

“〇〇せんせー”

って呼んでるのに?

どういうこと?


「え!?“ママ”はママ()だよ!?」


一度ツッコミを入れておく。

だが、次に出てきた娘の言葉は


「○○まま。」


目は瞑ったままだが、ニヤニヤ顔である。


『こいつ、わざとだな?』


解った上で、付き合ってやることにした。

「違うよーぅ。〇〇先生は先生だよーぅ。“ママ”はママ()なの!」


まだニヤニヤ。


『やっぱりわざとだな?』


でも、きっとこれも、娘なりの甘え方なのだろう。

そうやって先生の名前を呼んでも、

ママ()なら許してくれる”

と、信頼してくれているからこそ出てくる、娘なりの甘え方。


『今は受け入れるターンだ。』

と、時計を気にしつつ、ひとしきりそんなやり取りをしてから娘の着替えにかかる。


この日は、トコトン甘えん坊なバブちゃんモード。

時々…いや、しょっちゅう言っているのだが、オムツ交換も

「ごろんでするの!」

と言う。


…身長87.3cmの大きな赤ちゃんだ。


『本当に大きくなったなぁ…。』

寝転がってオムツ交換を待っている娘を見ながら、新生児期を思い出す。


「はいはい、バブちゃん。パンツ替えますよ。」

そう言って最後までしっかりと、赤ちゃん扱いをしてやったのだった。


因みにだが、この翌日

同じようなやり取りになり


「そーう。ママに甘えたいのね?」

と言ってやると

目を瞑ったまま、無言でニヤニヤしている。


…おや?


「ねぇ。もしかして、『今日はなんて言ってやろうかなぁ。』って考えてる?」

と訊いてみると、目を閉じたニヤニヤ顔のまま、コクリと頷く娘。

「え?今頷いた?」

思わず笑いながら訊いてみると、もう一度同じ表情でコクリ。

「なに。昨日のやっぱりわざとやったん?」

もう笑いが止まらない私。

目を閉じたニヤニヤ顔で、決定打のコクリ。


大声で笑う私の声が、部屋中に響いたのだった。


やっぱり昨日の

わざとやったんかーい!笑

〇〇先生は、保育園の担任で、3人おられる中の1人。

娘が今一番大好きな保育士らしい。


「りん、○〇せんせー、いちばんだぁいすき♡」

と言われたので

「ママはりんたん一番だぁい好き♡」

と返しておいてやりました。


娘ですか?

ニヤニヤしてましたよ。


娘への愛情なら誰にも負けへんからな!笑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ