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蒼井小話帖  作者: 蒼井 つばさ


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19/45

【キュンと】おひなさまになりたい!

今年も無事に迎えることができた、3度目の桃の節句。


夕食はちらし寿司。

雛人形も、娘が保育園に行っている日中に夫が出してくれた。


ちらし寿司には

酢飯に桜でんぶを散らし、コーン、かまぼこ、カニカマ、錦糸卵、鮭フレークをトッピング。

大人用には、ネギトロと紅生姜も追加。

付け合わせは卵スープ。


去年、酢飯に刻み海苔を散らして、ソーセージとピクルスをトッピングしたのだが、ほとんど食べなかったので

『今年も食べない可能性もあるな…。』

と、覚悟を決めて食卓準備をしていた。


保育園から帰宅した娘に手洗いを促す。

手洗いをするにはダイニングを通って洗面所へ向かうのだが、その途中でちらし寿司が目に入ったらしい。

「おいしそーぅ!ままがつくったのー?」

と、思いがけない言葉が飛び出した。

「そうだよ!先におてて洗ってから食べようね!」

と言い、手を洗ってもらう。


俊敏な動きで手洗いを済ませると、自分の席に着く娘。

「飲み物とかの用意するから待っててね!」

と伝えるや否や

「はやくたべたーい!えぴおん(エプロン)つける!」

と、前のめりである。

「はいはい!ちょっと待ってー!」

急いで娘の飲み物を用意し、私と夫の分のスープもお椀によそう。

そこまで用意をしてから、娘にエプロンをつけてやる。

いつもならパパを待つと言い出す娘が、兎に角今は目の前の“ご馳走”に夢中な様子なのだ。

「はい。ぱっちんポン!」

という、手を合わせる号令に被る勢いで

いななきあーちゅ(いただきまーす)!」

と食べ始める。


「まずはおまめから!」

(※お豆じゃないです。コーンです。)

「つぎはぴんく!みどりも!」

「つぎ、たまご!」


おや?

食べないかもしれないと思っていたけど、すごい勢いで食べてるぞ?


娘の器に入れた3/4程の量をほぼ一気に食べた娘。


これは成功!

大成功!!

『来年はしっかり海鮮のちらし寿司も試せる歳だし、来年作るのも楽しみだな♪』

と、微笑ましく見ていた。


ご馳走様の後

「りんたんのお雛様とお写真撮ろう?」

と誘うと、寝室へ行き雛人形を見つけると

「ままー?ここにおひなさまあったよー?」

と教えてくれる。

「うん、あったねぇ!」

「おひなさまとおだいりさま、かわいいー♡」

と、ちりめん細工の雛人形にぞっこんな様子。

「ホントだ!可愛いねぇ♡」

と、答えてやると

「りん、おひなさまになりたーい!」

と言いだす。


お雛様になりたい!?

…まぁ、そうね…

雛人形って昔の結婚式を模した物だもんね?


「そうだね。じゃあいつか、りんだけのお内裏様を見つけようね!」


と、お雛様になりたい気持ちを汲み取ってやる母なのでした。


『そっか。

 いつかりんも、花嫁さんになるんだなぁ…。』


なんて、ちょっと遠い未来の姿を想像して

ちょっぴりしんみりするのでした。

“お雛様になりたい!”

なんて言葉が出てきたことに驚きつつも

『あぁ。やっぱりりんもしっかり女の子なんだなぁ。』

と、しみじみした思いです。


そして、私と夫のフォトウェディングの時の和装の写真を見せ

「ママとパパも、こんな風にお雛様とお内裏様様みたいになったんだよ!」

と伝えました。

すると

「うわぁ!」

と、社交辞令な言葉が返ってきましたとさ。


※ちなみに、その時の衣装は色打掛に洋風まとめ髪でした。


なお、保育園の雛祭り制作で保育さんが仕上げてくれた壁掛けモール。

お雛様の和服は制作で染め紙をしたもので作り、そこに娘の顔写真を貼ってくれていたのです。

(ちなみに、お内裏様は和服を制作ではんこ遊び?をしたようなものでした。)

『多分、男の子はお内裏様に顔写真なんだろうなぁ』

なんて思いつつ、それを今朝見つけた私は娘に

「りんたん!これ!りんたんお雛様になってるやん!」

と見せてやりました。

「りん、おひなさま!」

と、テンションの上がっていた娘。


どうやら、娘の

“お雛様になりたい!”

という夢は、爆速で叶ったようです。笑

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