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風を掬う者(先行版)  作者: 愚者x2
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弐章/英雄/挿話弐拾弐/立ちはだかる壁

燿炎達、反乱軍が大地の大陸を復活させ、

塑の国を建ててから十二年が過ぎようとしていた。

その間に反乱軍は各地の抵抗勢力を吸収しながら、

炎の大陸、そして風の大陸を露衣土帝国の支配から解放し、

更に、氷の大陸の約五分の一程の領域まで攻め込んでいた。

この時点ですでに、立場が逆転し、反乱軍は

露衣土討伐軍とでも言うべき存在になっていた。

しかし、此処へ来て、なかなか先へとは

進めなくなってもきていた。

炎の大陸、風の大陸と露衣土帝国の支配から解放する事は

出来たのだが、解放したらしたで今度は、いくつかの

地域で秩序を保てなくなってしまったのだ。

人間とは本当に身勝手な生き物で、露衣土帝国に

支配されている間は、露衣土を恐れてか、

余り派手に暴れる者はいなかったのだが、

反乱軍により、露衣土帝国の支配から解放された途端、

次々と勝手に暴れ回る者達が出て来てしまったのだ。

勿論、次々と言っても全体から考えれば、

一部の者達にしか過ぎない。

しかし、その一部の者達を放っておく事で、

何の罪もない民衆を犠牲にしてしまうのであれば、

平和の為にと戦っている反乱軍、いや討伐軍の、

存在意義を問われかねないのである。

結局、統治者が誰であれ、秩序は守らなければならない。

討伐軍はその為に兵を送らなければならず、

戦力を一本化出来ないでいた。

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