↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40歳子供部屋おじさん、社会復帰のためにダンジョンへ入る  作者: 音有五角


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/47

子供部屋おじさん、炎魔法のレベルが上がる

 次に遭遇したのは、またも3体のゴブリンであった。

 安定して撃破――といきたいところであったが、右腕に棍棒を一発くらった。

 さすがに毎回完封、とまではいかないようだ。

 ゴブリンもタダ者ではない。

 初心者探索者が命を落とすのは、ゴブリンであることが多い。

 駆け出し最初の難関、と言われているほどだ。


「うぐっ……」


 戦闘終了後に、ヒリヒリと痛む右腕に息を漏らす。

 右腕からは血が流れていた。

 ステータス補正による防御、HPによる加護があるとはいえ、攻撃を受ければ血は出るしケガはする。

 そしてケガをすれば、動きに支障が出る。

 しかも今回は利き腕だ。しっかりと治療はしていきたいところ。

 だが、ここでポーションを使う必要はない。

 鈴木は壁に棍棒をかけて、回復魔法を使用した。

 体が緑色にうっすらと光ると、傷口が徐々に塞がっていく。

 1分後には綺麗に完治し、痛みは消えていった。


『回復も使えるのか』


『なんでもできるな』


『まさに魔法戦士』


『羨ましい』


『才能ありそうなタイプ』


『パーティーでも好かれるなぁ、これ』


『オールラウンダーは助かるよね』


『40歳なんだっけ……俺も探索者にワンチャンかけようかな……』


『夢膨らむよね』


(夢……ああ、上級の探索者になると、高所得になるからかな。お金持ちになれたら、もっと安心させられるだろうなぁ)


 そんなことを考えつつ、軽くなった右腕振る。

 そして棍棒を手にし、ステータスを確認。

 実は先ほどの戦闘で、システム音が良いことを告げたのだ。


『――炎魔法のLVが2へ上がりました』


「炎魔法LV2か……どんな変化があるか」


 楽しみになりながら、通路を進む。

 すると今度は、ゴブリンが4体現れた。

 さっそく、炎魔法を放っていく。

 すると――魔法陣から、炎の玉が2つ放たれた。

 初手でゴブリン2体が焼かれ、残り2体だけとなる。


『炎魔法が進化してる!』


『メイジもできて、回復もできて、近距離も直感で強い……隙なくね?』


『当てる感覚も良いね』


『直感スキル便利すぎぃ』


『トラップとかもある程度感知できるらしいしねぇ』


『良いスキルを引きましたね』


 接続数14になったコメント欄がやや湧くのを聞きながら、棍棒で残りの2体も倒していく。

 さすがにホーンマウスのようにポンポン倒す、とまではいかないが、4体相手でも撃破に成功した。

 ゴブリンがただ闇雲に突っ込むだけの戦い方じゃないので、多少手間取る場面もあるが、処理できないレベルの問題ではない。

 むしろソロにしては、かなりやれている方だ。


「よし。それじゃあ、先へ行きます」


 魔石をリュックサックへと入れた後、鈴木はそう宣言して、ゴブリン狩りを続けていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。