子供部屋おじさん、徐々に社会復帰していく
「――合計金額、17720円となります」
「ありがとうございます」
手取りは15948円。
悪くない収入だ。
しかし鈴木は慢心せず、一旦ここは慎重になろうと思った。
早く社会復帰をしたい、自立出来るほどの資金がほしい、という思いはあるが、これは死と隣り合わせの仕事。
今の収入が40代にしては低めという水準にしても、焦って死んでは意味がない。
なので、今週はひたすらホーンマウス狩りに専念した。
安定して日給15000をキープし、今週も6日間ダンジョンへ潜った。
週末の休日に、両親に働き過ぎじゃないかと心配されたが、問題ないと返事する。
超睡眠による効果か、疲労が溜まらないのだ。
正直、自分の若い頃よりも、今は体力があると感じるほど。
ステータス補正は年齢を超越するほど、凄まじいものだと実感した。
だが、端から見れば焦ってダンジョン探索へのめり込んでいるように見えるだろう。
両親に心配はかけたくない。
なので、来週からは週5日の探索へ切り替えようと考えた。
命がけの仕事はいえ、週5回ならば、一般的なサラリーマンなどと同じ回数なので、無茶には見えないだろう。
超睡眠による成長もあり、そしてレベルが5へ上昇したことにより、鈴木のステータスはさらなる上昇を果たした。
『――鈴木 亮太のレベルが5へ上昇しました。HP+8 MP+5 攻撃+5 防御+5 魔力+5 精神+6 俊敏+4』
鈴木 亮太 LV4→5
HP 36→44(+6)
MP 25→30(+4)
攻撃 23→28(+2)
防御 23→28(+2)
魔力 23→28(+2)
精神 27→33(+2)
俊敏 19→23(+2)
スキル 炎魔法LV1 回復魔法LV1 直感 超睡眠
これならば次へ進めるだろうと考え、鈴木は次の週から、第三階層へと向かった。
☆
ダンジョンへ入り、配信を開始。
接続数は“7”。
ここ最近は、コメントも結構つくようになった。
移動をしながら、鈴木は今日の目的を告げる。
「今日は第三階層へ挑みます」
『こんにちは』
『第三階層か……』
『第二階層と同じ感じでいったら、ヤバいぞ』
『本格的にダンジョンって感じになる』
『まあ、おじさん普通に強いからなんとかなるでしょう』
『動き良いよね』
『魔法もあるしね』
『気をつけて』
「はい。気を引き締めていきます」
棍棒を持ち、マップを確認しながら通路を進む。
第二階層の階段を降り――やがて、第三階層へと到着した。




