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40歳子供部屋おじさん、社会復帰のためにダンジョンへ入る  作者: 音有五角


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子供部屋おじさん、第七階層へ

 第七階層攻略へ向けて、防具と武器を一新した。

 合計で140万円と大きくお金がかかったものの、使用していたものよりも性能が上がるので、投資した価値は十分にある。

 ダンジョンへ入り、配信を始めるとさっそくコメント欄が気づいた。


『装備変えた?』


『全体的に中々お高いものをつけてますな』


「そうですね。武器も防具も新調しました」


『良いですね』


『ソロなら第七階層かなり儲かるし、すぐに元とれそう』


『ファイトじゃー!』


 応援を受けつつ、マップを確認して最短ルートで第七階層へ出る。

 ここからは景色も変わり、壁は岩になり、色合いもグレーだ。床と天井も同様で、ダンジョンとして1つ難易度が上昇したことを感じさせてくる。

 地下というよりは、遺跡のような雰囲気だ。

 心なしか空気も重くなるのを感じながら、通路を歩くと――杖を持った骨のモンスター、スケルトンが3体現れる。全長2メートルで、骨と骨は繋がっていないのに、1つの人体のような構造を保ち、動いている。

 鈴木よりも早くこちらへ気がついたのか、素早く杖をかざした。

 刹那、杖の先端から赤い魔法陣が広がっていく。


「っ、防護壁!」


 惜しみなく、初手から新スキルを切っていく。

 瞬間、鈴木の周りを囲うように、ドーム状のバリアが展開された。

 バリアは緑色に光っており、薄いガラスのような膜を張る。

 そこへ魔法陣から飛び出した、3つの炎の玉が直撃。

 ごおおおおおおおお! という轟音と共に、バリアは炎の玉を受け止めた。

 バリアは焼かれ、黒煙を上げるもなおも無事。

 鈴木はすぐさま防護壁を解除し、前へと飛び出した。

 間合いを詰められ、スケルトンが杖を振るう。

 魔法が強力なモンスターだが、近接能力はあまりない。

 接近は容易であり、剛力を発動すると、棍棒で一振りによって撃破出来る。

 横へ棍棒を振り払い、1体のスケルトンをバラバラにした後、そのまま流れるように2体目へ向けても棍棒を振り下ろす。

 バゴンっ! と鈍い音がして、スケルトンを撃破した。

 しかし3体目は上手く距離をとり、再び炎の玉を発射。


(1体なら大丈夫だ)


 鈴木は斜め前へ飛んで、炎の玉を回避。

 3体目へ距離を詰め、棍棒の振り下ろしによって撃破した。


『おおおお』


『防護壁ええな』


『守りの手段があるのは楽だよね』


『魔法さえなんとかできれば、いうて大したことないな』


『なんとかできれば、ね。ただこのレベル帯だと、結構危険な話なんよ』


『低階層の探索者は、おじさんみたいに高ステータスではないからなぁ』


「ふう……少しヒヤヒヤしましたが、なんとかなりました」


『余裕だろ!www』


『余裕があるくらいでええのよ』


『直感もあるから、不意に魔法撃たれるとかもケアしやすいね』


 スケルトンの骨は消え、魔石だけが残っていく。

 まだ余裕はある。

 警戒を強くしつつ、前へ進んでいこうと鈴木は考えた。

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