子供部屋おじさん、雑談しつつコボルト狩りへ復帰
まだ第七層へ行く自信がないのと、この間の依頼が疲れたため、鈴木は第六階層でコボルト狩りを再開した。
あれからさらにステータスとレベルが上がったため、より安定して撃破することが出来ている。
コメント欄では、物足りない半分、慎重で良いの半分といった雰囲気であった。
エンタメ的にはどんどん進むべきなのだろうが、鈴木はそういったタイプではない。
慎重で堅実なタイプだ。
『まさかの第六階層か』
『もったいない気がする』
『珍しいけど、この無茶しない感じが良いのよ』
『そうそう、がむしゃらなのは若いのに任せればいい』
モンスターのいないところで休憩をとると、コメントから質問される。
『協会の依頼どうだった?』
あの時の出来事は配信されていないが、1週間協会の依頼へ挑むことはアナウンスしていた。
あんまり全部を言うと陰口みたいになってしまうので、ボカしながら言う形となる。
「大変でしたね……とても」
『表情がしんどそうwww』
『なにがあったwww』
『変なパーティーでも組まされたか』
『あるある』
『協会の依頼はちゃんと吟味した方がいいよ』
『探索者協会はちゃんとしているようで、ちゃんとしていない』
「……勉強になります」
たしかに依頼を受けた時は、大して調べもしていなかった。
協会のことだから大丈夫だろう、ちゃんと段取りを組んでくれるだろうと、どこかで短絡的になっていたのだ。
今回のことは、それが見事に裏目へ出た形である。
『第七階層へはいかないの?』
『実力的には大丈夫そうだけどね』
『まあ、さすがに魔法飛んでくるのは怖いか』
『第七階層は魔石の値段上がるぞ』
『稼げるエリアである』
『同時に、普通のパーティーだとここを乗り切れるか乗り切れないかで、メシ食えるか決まってくる』
「うーん……あともう1つ、レベルが上がったらいくかもしれないです」
その頃には、超睡眠によるステータス上昇もさらに上振れているだろう。
あとは、もしかすると新しいスキルが生えてくるかもしれない。
「じゃあ、そろそろ再開します」
鈴木は立ち上がり、コボルト狩りを再開した。




