↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40歳子供部屋おじさん、社会復帰のためにダンジョンへ入る  作者: 音有五角


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/49

子供部屋おじさん、再び救難信号を受信

 第五階層で狩りを、金曜日まで続けた。

 日給は7万円をキープし、今日も17時まで良いペースのため、目論見通り35万円を稼げそうな状況である。

 さらにレベルも上昇し、戦力が向上した。


『――鈴木 亮太のレベルが13へ上昇しました。HP+12 MP+8 攻撃+8 防御+8 魔力+8 精神+9 俊敏+7』


(うむ……良いな)


『ソロだし、7万ぐらい毎日入っている?』


『良いなぁ』


『もうサラリーマン戻らなくて大丈夫やん』


『なんなら、年収換算で1000万超えるのですが……』


『週五なら1800万ぐらいか? エグいな』


 しれっと収入が暴かれようとしていた。

 この辺りはダンジョン配信のデメリットだろう。

 もっとも、インターネットにどっぷり浸かった仕事なのだ。

 プライベートなんてものは、ある程度は暴かれても仕方ないものだろう。


「ははは、まあ、これを維持出来ればの話ですが」


『いけるベ』


『ソロでこんだけ安定すれば、そりゃね』


『これは無事に社会復帰』


『ワンチャン結婚出来るかもよ』


『女は金あれば寄るしな』


『唐突な女卑はやめなー』


(うむ。配信というのは、賑やかだなぁ)


 鈴木がそんなことを思った後――通路の奥から、悲鳴が聞こえてきた。


「ぐわああああああ!?」


 穏やかじゃない。

 若い男の悲鳴だろうか。

 切迫とした大声である。


(以前にもあったな。やはりダンジョンは危険だ……)


 瞬間、飛んでいるドローンが警報音を鳴らした。


『――警告。救難信号をキャッチしました。警告、救難信号をキャッチしました』


 AIが状況を“危険”と判断し、ドローンが救難信号を放ったようだ。

 探索者の救護は、強制ではない。あくまでも任意だ。

 しかしここは、ダンジョン配信。

 見殺しにした探索者は、賛否わかれるが、基本的にあまり良くは思われないことが多い。

 救護関連で炎上した探索者は、非常に多いものだ。

 緊迫とした雰囲気に、コメントの勢いが増していく。


『やばそう』


『事故ったか』


『イェーイ、グロ映像の時間だー!』


『↑こういう奴嫌い』


『てか、事故映像はシャットアウトされるやろ』


『倫理観ない視聴者はたまに湧くよ。人より違う自分かっこいい、って思っているから。とりあえず通報しよう』


『どうするの?』


『助けにいこう。おじさん強いんだから』


『それは探索者の自由なんやで』


『目の前で救える命があるなら、助けるべきだろ。見殺しとか、それでも人か?』


『↑綺麗事でダンジョンは生き残れんぞ』


『救難信号を送るということは、危険な状況の可能性もあるしね』


「……一旦、様子を見にいってみます」


 棍棒を持った鈴木は、悲鳴が聞こえた方向へ走り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。