子供部屋おじさん、日給の手取りが70470円となる
その後もコボルトを狩り続けた。
コボルトは時々、魔石以外にも牙を落とした。
これは武器や防具の材料になるらしいので、それなりの値がつく。
しっかりと回収しつつ、100体を倒した頃にはレベルがアップした。
『――鈴木 亮太のレベルが12へ上昇しました。HP+12 MP+8 攻撃+8 防御+8 魔力+8 精神+9 俊敏+7』
ステータスが上がるとより狩りが安定し、楽になった。
そして18時になると引き上げて、地図に従って鈴木は帰り道を進んでいく。
『40歳でここまでやれるのかぁ』
『夢ある』
『40超えると、弱くなっちまうよなぁ……』
『限界とか見えてくるよね』
『やめい』
『その話題は俺に刺さる』
『中年の危機ってやつか』
『頭もハゲるしね』
『励まされました。これからもガンバです 600円』
『おじさん、受け取ってください! 300円』
「ありがとうございます……助かります。ただ、相変わらず、おじさん扱いですか……」
やはりまだまだ気になってしまう。
そもそも鈴木が所属していた会社では、20~30代は若手と括られていた。
40なんて中堅だと思っている。
『嫌そう(笑)』
『わかるなぁ……年って受け入れたくないよなぁ』
『40は楽しいぜ?』
『ワイは年取るのも楽しみだと思うようにしてるで』
『シラネ』
『自分語りサムス』
『ひでぇ』
『良いこと言ってたのにw』
鈴木は少し笑いつつ、ダンジョンの出入り口付近に辿り着いた。
「今回はここまでです。また会いましょう」
☆
コボルトの魔石は、1個610円であった。合計討伐数は110体。
そして牙は16個入手し、こちらは1個700円で売れた。
合計78300円。手取り70470円だ。
(おお。70470円……5日間このペースを維持できれば、今週は35万も稼げるのか)
コボルトは遠距離攻撃も加わり、その危険性が高まるものの、この辺りから報酬金額が良いものとなってくる。
ソロである鈴木は分け前がない分、より美味しいというわけだ。
(よし。これはモチベーションになる)
協会を出ながら、鈴木はやる気がより湧いてきていた。




