子供部屋おじさん、弓攻撃の攻略に挑む
『ナイス!』
『888888』
『コボルト3体でも倒せるか』
『剛力に魔法と、かなり戦力上がったな』
『火力高いから無理やり突破出来るね』
「そうですね……ただ、良い蹴りを一発貰いました」
右の太腿が痛む。痣にはなっていそうだった。
少し休憩を挟んだ後に、再び移動を開始。
次に遭遇したのは、4体のコボルトであった。
構成は剣2体、弓が2体だ。
鈴木は炎魔法を放ち、弓のコボルトを1体撃破。
しかしもう1体は上手く回避されてしまう、1対3の展開となる。
「「バウバウっ!!!」」
剣を持ったコボルトが、素早くこちらへ接近してくる。
弓の動きに気をつけつつ、先に剣を振り下ろしてきた方を対応。
刃を棍棒で受け止め、剛力を発動し、強く振り抜いてコボルトを飛ばした。
出来れば弓使いの方へ当てたかったが、さすがにそう上手くはいかず、コボルトは床を転がり強く頭を打った。
瞬間、直感スキルが発動。
弓が放たれていたのだ。
素早く頭を下げると、そこを矢が通過。
危なかったと思うのも一瞬、すぐさまコボルトが飛びつくように剣を振り下ろした。
それを後ろへ跳んで回避し、棍棒を突き上げる。
ボコンっ!!! と、コボルトのお腹に命中し、コボルトはくの字に曲がって地面に転がった。
「バウ、バウ!」
弓のコボルトが逃げようと、背中を向け走り出す。
無情だが、ここは魔石の数が稼ぎになるダンジョン。
そして生きるか死ぬかの争いが日常だ。
鈴木は炎魔法を唱え、弓のコボルトの背中を燃やす。
こうして、4体の魔石が床に転がった。
『弓こっわ』
『音とかないからね、しかもここのコボルト撃つのが早いし』
『パーティーだったら、弓を先に狙うなり、タンクがタゲ拾うよね』
『ソロは遠距離攻撃に対応しつつ、という形か……』
「レベルは上げましたからね。なんとかなりました」
魔石を拾いつつ、鈴木は一息つく。
着実と難易度が上がってきているが、目指すのは探索者として食っていくこと。
そして真由美に釣り合う男となることだ。
慌てず、着実に。しかし確実に、前へ進まなければならない。




