子供部屋おじさん、シタカエルを狩りまくる
真由美と会ったことにより、鈴木のモチベーションはさらに高まった。
シタカエルとの戦闘は、一撃で倒せるということもあり、2日目以降は被ダメをほとんどせずに進行させることが出来た。
日給2万後半から3万程度まで手取りが伸び、中々のお金が稼げた。
そうして堅実に狩りを続けること、金曜日。この日も18時までがっつり狩り、魔石を110個回収しつつ、ステータス画面を開いた。
鈴木 亮太 LV9→11
HP 92→116(+13)
MP 54→70(+7)
攻撃 52→68(+7)
防御 52→68(+7)
魔力 52→68(+7)
精神 61→79(+6)
俊敏 43→57(+6)
スキル 炎魔法LV2→3 回復魔法LV2 直感 超睡眠 剛力LV1→2
レベルは11へと上昇し、よりステータスが上昇。
炎魔法はより威力が増し、火力が上がった。
剛力スキルもレベルが上がり、攻撃の上昇値が20→25%へと上がった。
『第六階層いけるのでは?』
『第六いっても良い実力なのに、なぜいかん』
『ソロだから慎重なのかな』
『まあ、実際、慎重なヤツのが生き残る』
『驚くことに下調べすらしない、猪突猛進がザラだからなぁ……』
若さ溢れるからか、探索者はガンガン進むタイプが多いようだ。
鈴木は戻りの道を進みつつ、コメントと雑談した。
『探索者続けられそうですか?』
『鬱は大丈夫?』
「まあ、はい。それに最近、モチベが高いので」
『そうなん?』
『なんで?』
「色々です」
収入を得られたこと。社会復帰し始めていること。真由美とまた会えたこと。
まだ胸を張れる状態じゃないが、少しずつ、毎日が楽しくなり始めている。
「それではまた、次回」
鈴木はそう言って、配信を締めくくった。
☆
今週の稼ぎは14万となった。
休みの日はダンジョン配信を見て、情報を集めたり、他の探索者の状況を見たりして、業界のことを学んだ。
意外と、副業で探索者をしている、という境遇の者が多い。
このご時世、収入を少しでも上げるため、副業へ手を伸ばしがちだ。
そしてそういった者が、ソロ探索者に多い。おそらく、社会人同士スケジュールが合いづらいからだろう。
ソロ探索者の大半は、格下の層で戦うため、第一階層や第二階層が多い。
いわゆる安全思考だ。
鈴木も同じといえば同じだが、ある程度は積極的に進んでいるので、珍しい部類に入って来るだろう。
といって、パーティーを組む気にはなれない。
似た境遇の者がいないのだ。
鈴木ぐらいの年で専業探索者を始めた者はいない。彼ぐらいの年は、いわゆるベテラン探索者だ。さすがに活動している場所、レベルが異なってくる。
となるとここ最近始めた若い探索者だが、若者と手を組むのは億劫だ。
(俺はソロ確定かな……)
パソコンのモニターの前で、そんなことを思ったのであった。




