子供部屋おじさん、新たなスキルを試す
鈴木はにやりと、好戦的な笑みを浮かべた。
(超睡眠で新しいスキルを手に入れたから、それを試してみるか)
今朝起きた時に習得したとアナウンスされたスキル――“剛力”を起動した。
剛力 LV1
1MPを消費して発動。その後1秒につき1MP消費。攻撃が20%上昇する。
発動と同時に、全身からパワーが溢れてくる。
剛力――前衛のアタッカー定番の、発動するタイプのバフだ。
このスキルがあることによって、火力を底上げすることが可能となる。
ただしファイアボールと違って、常にMPを消費するので、残りMPを気にしていかなければならない。
「ゲコぉ!!!」
シタカエルの口から、太く赤い舌が弓矢のように勢いよく飛び出していく。
真っ直ぐの軌道。
目で見て避けられる速さであった。
ステータスをしっかり上げている鈴木ならば、対応できる。
しかしシタカエルは体を振り、舌の軌道を変えた。
舌はヘビのように、鈴木の棍棒へグルグルと強く巻きつく。
最初から狙っていたかのような動きであった。
「む」
「ゲコ、ゲコ!!!」
シタカエルは棍棒を引っこ抜こうと、引っ張ってくる。
まずは武器を奪おう、という魂胆なのだろう。
鈴木も負けじと棍棒を強く握った。
「力勝負か。だが……負けた時のことを考えているか?」
ググググ、とすさまじい力であった。
まるで綱引き。腕ごと引っ張られるような、大きな手応え。
パワー勝負へ持ち込むだけあって、シタカエルの力は中々であった。
しかし――鈴木は両腕と腰を使い、棍棒を思いっきり引いた。
「俺の勝ちだね」
「ゲコぉ~!?」
シタカエルが勢いよく引っ張られ、宙を舞う。
そうして鈴木はシタカエルを引き寄せ――棍棒をその頭へ叩きこむ。
ごつんっ!!! と鈍い音が響き渡り、シタカエルは一撃で息を絶やす。
床にベタンと落下し、体が消えていった。
『――鈴木 亮太のレベルが10へ上昇しました。HP+12 MP+8 攻撃+8 防御+8 魔力+8 精神+9 俊敏+7』
鈴木 亮太 LV9→10
HP 80→92(+9)
MP 46→54(+6)
攻撃 44→52(+6)
防御 44→52(+6)
魔力 44→52(+6)
精神 52→61(+6)
俊敏 36→43(+6)
スキル 炎魔法LV2 回復魔法LV2 直感 超睡眠 剛力LV1




