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40歳子供部屋おじさん、社会復帰のためにダンジョンへ入る  作者: 音有五角


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19/47

子供部屋おじさん、新たなスキルを試す

 鈴木はにやりと、好戦的な笑みを浮かべた。


(超睡眠で新しいスキルを手に入れたから、それを試してみるか)


 今朝起きた時に習得したとアナウンスされたスキル――“剛力”を起動した。


 剛力 LV1

 1MPを消費して発動。その後1秒につき1MP消費。攻撃が20%上昇する。


 発動と同時に、全身からパワーが溢れてくる。

 剛力――前衛のアタッカー定番の、発動するタイプのバフだ。

 このスキルがあることによって、火力を底上げすることが可能となる。

 ただしファイアボールと違って、常にMPを消費するので、残りMPを気にしていかなければならない。


「ゲコぉ!!!」


 シタカエルの口から、太く赤い舌が弓矢のように勢いよく飛び出していく。

 真っ直ぐの軌道。

 目で見て避けられる速さであった。

 ステータスをしっかり上げている鈴木ならば、対応できる。

 しかしシタカエルは体を振り、舌の軌道を変えた。

 舌はヘビのように、鈴木の棍棒へグルグルと強く巻きつく。

 最初から狙っていたかのような動きであった。


「む」


「ゲコ、ゲコ!!!」


 シタカエルは棍棒を引っこ抜こうと、引っ張ってくる。

 まずは武器を奪おう、という魂胆なのだろう。

 鈴木も負けじと棍棒を強く握った。


「力勝負か。だが……負けた時のことを考えているか?」


 ググググ、とすさまじい力であった。

 まるで綱引き。腕ごと引っ張られるような、大きな手応え。

 パワー勝負へ持ち込むだけあって、シタカエルの力は中々であった。

 しかし――鈴木は両腕と腰を使い、棍棒を思いっきり引いた。


「俺の勝ちだね」


「ゲコぉ~!?」


 シタカエルが勢いよく引っ張られ、宙を舞う。

 そうして鈴木はシタカエルを引き寄せ――棍棒をその頭へ叩きこむ。

 ごつんっ!!! と鈍い音が響き渡り、シタカエルは一撃で息を絶やす。

 床にベタンと落下し、体が消えていった。


『――鈴木 亮太のレベルが10へ上昇しました。HP+12 MP+8 攻撃+8 防御+8 魔力+8 精神+9 俊敏+7』


 鈴木 亮太 LV9→10


 HP 80→92(+9)

 MP 46→54(+6)

 攻撃 44→52(+6)

 防御 44→52(+6)

 魔力 44→52(+6)

 精神 52→61(+6)

 俊敏 36→43(+6)


 スキル 炎魔法LV2 回復魔法LV2 直感 超睡眠 剛力LV1

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