子供部屋おじさん、家にお金を入れる
この1週間は、ゴブリン狩りに専念した。
レベルアップのペースは下がったものの、5→7へと上昇した。
そして日給は手取り18000以上をキープし、今週の5日間だけで約97000円の収入を得た。
超睡眠によるステータス上昇も貰い、鈴木のステータスは以下のようになった。
鈴木 亮太 LV5→7
HP 44→70(+6)
MP 30→40(+4)
攻撃 28→38(+3)
防御 28→38(+3)
魔力 28→38(+3)
精神 33→45(+3)
俊敏 23→31(+3)
スキル 炎魔法LV2 回復魔法LV1 直感 超睡眠
口座残高が少しずつ増えていくという、久々の光景に震えた。
労働は大変だが、やはり喜びを感じることはある。
やけくそだった無職の頃よりは、幸せを感じられた。
そして今週は月末。
鈴木は茶の間へ降りて、母親に現金6万円を渡した。
「あら、どうしたのよ」
「お金を家に入れるの、長くやってなかったから」
「本当、そうよねぇ。ようやくその気になってくれたのね」
「受け取りお願いします」
「はい、ありがとう。6万円? 探索者、結構稼げているの?」
「まあ、それなりにはね。これ、明細書」
ゴブリン狩りの、日給18000越えの明細を見せた。
「あら、頑張っているじゃない。でも、無理はダメよ。元気でいてほしいからね」
「ああ。わかっているよ」
そんなやり取りで、お金を受け取ってもらえた。
少しずつ、出来る範囲で親孝行を。
鈴木は一歩でも前へ、社会復帰へ向けて頑張った。
☆
今週から第四階層へ挑戦しようと考えた。
ゴブリン相手に苦戦していないし、事前に調べた限りでは、今の自分でもいけそうだと判断したのだ。
配信を開始し、しばらく歩くとスタートから“18”という接続数を記録する。
先週でフォロワーは50にまで伸びていた。
「今日は第四階層へ向かいます」
マップを見て、最短ルートで第四階層へと向かう。
階段を降りて、目的地へと到着するまでに、ドローンが様々なコメントを読み上げていく。
『待ってた』
『お気をつけて><』
『ゴブリンでも最低限食っていけるが、やはり先へ行くのか……』
『ファイトやで』
棍棒を持ち、通路を進んでいく。
「応援ありがとうございます」
――やがて現れたのは、体長130を超える、1体の大きなカニであった。




