↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
70/97

メ

夢は、忘れるためにある。


そう思っている人間は多い。


だが、中には目覚めても終わらない夢がある。


真っ暗な部屋。


一人の子ども。


挿絵(By みてみん)


左は青。


右は赤。

挿絵(By みてみん)



それだけが、妙にはっきりと残る。


朝になれば忘れる。


人はそういう生き物だ。


彼も、その夢を忘れた。


忘れたつもりだった。


夜。


窓の向こうに、二つの光。


街灯ではない。


青。


赤。


じっとこちらを見ている。


挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)



窓が一度だけ鳴る。


それは招く音ではない。


確認する音だった。


「まだ、そこにいるか。」


カーテンを閉めても、光は消えない。


布団に潜り、目を閉じる。


静寂。


そして耳元で、幼い声が囁く。


『目、返して。』


その声には怒りも悲しみもなかった。


返してもらうのが当然だという、静かな確信だけがあった。


恐る恐る目を開く。


部屋は暗い。


何もいない。


安心しかけた彼は、鏡を見た。


そこに映っていたのは自分だった。


……けれど、その瞳だけは違う。


左は青。挿絵(By みてみん)


右は赤。挿絵(By みてみん)


私は、その瞬間を見届けた。


人は夢から目覚めることはできる。


だが、一度「見られた者」は、


二度と夢の外へは戻れないのだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。