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へんな家だと、近所では昔から噂になっていた。


誰も住んでいないはずなのに、夜になると窓の明かりが一つずつ点く。


興味本位で門の前に立った瞬間、


玄関の鍵が開く音がした。


誰もいない。


それなのに扉だけがゆっくり開いていく。


「ギィ……」


中は真っ暗だった。


帰ろうと後ろを向くと、いつの間にか門がなくなっている。


代わりに家の窓という窓から、こちらを見つめる無数の人影。


誰一人動かない。


静寂の中、


「おかえり」


と、一人だけが口を動かした。


その声は、私自身のものだった。

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