↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
54/97

ふ

ふるい団地の一室は、誰も住んでいないはずなのに、毎晩決まった時間になると異臭が漂うと言われていた。


興味本位で前を通ると、鼻をつくような腐った臭いが廊下に広がる。


その瞬間、


「ぐちゃ……」


「べちゃ……」


と、何かを引きずるような湿った音が部屋の奥から聞こえた。


ドアの郵便受けがゆっくり持ち上がる。


暗闇の向こうは見えない。


ただ、腐臭だけが少しずつ濃くなっていく。


逃げようとした時、足元で


「ぽた……ぽた……」


と何かが落ちる音がした。


見下ろすと、床は何も濡れていない。


それでも臭いだけは、いつの間にか私の服から漂っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。