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ね
ねこが毎朝、同じ時間になると庭へやって来る。
白い毛並みに、少しだけ黒いしっぽ。
名前も知らないその子は、私が玄関を開けると「にゃあ」と一度だけ鳴いて、足元にすり寄ってくる。
ある日、小さな鈴の付いた首輪をプレゼントすると、猫はうれしそうに庭を歩き回った。
「ちりん、ちりん」
鈴の音が風に乗って響く。
それから毎朝、その音を聞くのが私の日課になった。
今日も玄関を開けると、
「ちりん、ちりん」
猫は気持ちよさそうに伸びをして、朝日に向かって歩き出す。
その後ろ姿を見送りながら、私は今日も「いってらっしゃい」と小さく手を振った。




