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ぬ

ぬけ道だと教えられた山道には、人の姿がなかった。


風もないのに、どこからか〇の音だけが聞こえる。


「〇〇〇……〇〇〇……」


音は一定の速さで近づいてくる。


立ち止まると止まり、歩けばまた鳴る。


気味が悪くなり走り出した瞬間、音も速くなった。


「〇〇〇、〇〇〇、〇〇〇」


ようやく山を抜け、振り返る。


誰もいない。


安堵してスマートフォンを見ると、録音アプリが勝手に起動していた。


再生すると、〇の音に混じって小さな声が聞こえる。


「ィ〇〇〇〇〇〇」


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