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のどかな放課後、君と並んで歩く帰り道は、いつも少しだけ遠回りだった。
特別な約束なんてない。それでも、隣で笑い合う時間が何より大切だった。
ある日、信号待ちで君がふと立ち止まり、私の制服の袖をそっとつまむ。
「ねえ、この道、来年も一緒に歩けるかな」
照れ隠しに「どうだろうね」と笑うと、君は少しだけ頬をふくらませた。
「私は、そのつもりなんだけど」
その言葉に胸が高鳴る。
青信号に変わると、君は小さく手を差し出した。
その手を握った瞬間、遠回りだった帰り道が、二人にとって一番近い未来へ続く道になった。




