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33/97

ち

ちいさな町外れに、「地図にない交番」があるという噂があった。


道に迷った人だけが見つけられ、悩みを話せば必ず家へ帰れるらしい。


興味本位で探していた私は、霧の夜にその交番を見つけた。


中には制服姿の警察官が一人。


「帰り道はこちらです」


そう言って渡された地図には、私の家ではなく墓地へ続く一本道が描かれていた。


顔を上げると、警察官の名札には、十年前に殉職した人物の名前が刻まれていた。


〇〇の〇の音が聞こえる。

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