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ス

学校という場所では、誰もが何かを嫌っている。


宿題。


先生。


挿絵(By みてみん)


教室。


あるいは、自分自身を。


『すいません。宿題忘れました。』


また同じ言い訳。


『明日までには……。』


先生はため息をつき、それでも教室はいつも通り動き続ける。


彼は心の中で毒づく。


『嫌いだ。』


『学校なんて来たくねぇ。』


そんな言葉は、教室中に溢れている。


誰にも聞こえない独り言だ。


休み時間も残り三分。


『おーい、○○〜!』


『昨日のあれ見た? やばい殺人事件。』


画面の向こうの事件を、人は遠い出来事として笑いながら話す。


『いやー、ほんと怖いよね。』


そう言って笑う。


その瞬間、学校のチャイムが鳴った。


挿絵(By みてみん)


日常を区切る、いつもの音。


誰も知らない。


「怖い事件」は、いつも画面の向こうにあるとは限らない。


その教室にも。


その廊下にも。


すぐ隣にも。


私は、その音を聞きながら静かに笑っていた。


恐怖は、ニュースになってから恐れるものではない。


気づいたときには、もう遅いのだから。


また別の学校だったっけな。


200人近くころしたよ。

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