第190話:夜の森の爆発
俺は作業台に向かい、新しい武器の組み立てに完全に没頭していた。
頭の中では、これまでの資源へのアプローチを根本から覆す、新しい回路の分析が明確に渦巻いていた。
以前はカオス鉱石を爆発のための火薬として使っていた。だが、今はコンセプトが変わった。
カオスは完全なバッテリー、武器内部の恒久的なエネルギー源となる。
この力が金属を粉砕しないよう、「オメガ」隔離チャンバーが必要だった。
オメガは超高強度のエネルギー回路を形成し、不安定な放射を封じ込め、構造を保護する。
三つ目の重要な構成要素は、天界の金属だ。
その極めて高い魔法伝導率により、天界の金属は集束レンズとして機能し、混沌のエネルギーを一本の指向性ビームへと収束させる。
簡単に言えば、弾丸の代わりに純粋なエネルギー物理学を用いるのだ。
引き金を引くと、メカニズムが一時的に経路を開き、一定量のカオスエネルギーが解放される。
天界の金属が瞬時にそれを高密度のエネルギーの塊へと圧縮し、オメガが銃身内部の圧力を抑え込み、純粋なエネルギーの弾が前方へ撃ち出される。
発射直後、チャンバーは再び密閉され、次に引き金が引かれるまでカオスを内側に封じ込める。
パーツのすり合わせの真っ最中、エリリアが工房に飛び込んできた。
彼女は作業台の真上に浮かび、俺の手元を覗き込む。
「お庭、もう完成した?」
開口一番に尋ねてくる。
「いや」
俺は工具から目を上げずに答えた。
「作業中だ」
「いつできるの?」
エリリアは不満げに空中で回転した。
「ルモンが計算を終えたらな」
「ルモン、ルモンって!」
彼女は腹立たしげに鼻を鳴らし、小さな腕を胸の前で組んだ。
「あんた、自分じゃ何もできないわけ?」
「ああ、今のところはな」
俺はあっさりと認めた。
「もう……」
精霊は言い争っても無駄だと悟り、声を伸ばす。
「でも、完成したら絶対呼んでよ!」
「ああ、呼ぶよ」
俺は頷いた。
エリリアは素直に外へ飛んでいき、俺は再び万力に挟まれた武器のフレームに全神経を集中させた。
ルモンなしで作業するのは正気の沙汰ではなかった。
普段なら危険箇所をハイライトし、金属の微小な亀裂を検知し、安定性の臨界点に近づけば的確な警告を出してくれる。
組み立ての段階で、不安定なエネルギーが武器の内部でそのまま爆発する可能性は非常に高かった。
だが、正直なところ……どうでもよかった。
図面を仕上げると、俺は溶鉱炉に火を入れ、鉱石を放り込んだ。
数分後、金属が溶けたところで慎重にるつぼを取り出し、あらかじめ用意しておいた本体とチャンバーの型に、光り輝く液体を注ぎ込む。
あとは待つだけだ。
息苦しい室内に留まる気になれず、俺は「松葉杖」を手に取り、外へ向かった。
扉のすぐ前でダーウィンと出くわす。
「おお、ちょうど昼飯に呼ぼうと思ってたところだ」と彼は呻くように言った。
「ああ」俺は頷く。「行こう」
数時間後、俺は工房に戻った。
型は完全に成型され、冷え切っていた。
あとはこれらを一つの構造に組み上げるだけだ。
俺は部品を取り出し、万力で固定し、ある場所の溝を削り、またある場所に固定用の穴を開けた。
パーツ同士をすり合わせながら、カオスバッテリーと天界の金属の集束レンズをフレームの内部に設置する。
完成した銃が作業台の上にある。
だが正直なところ、自分で引き金を引くのは死ぬほど恐ろしかった。
外はすでに暗くなっていた。
杖をついて工房を出ると、すぐにノアの姿が目に入った。
いつものように近くで剣の素振りをして、訓練に励んでいる。
「ノア!」
俺は彼を呼んだ。
彼は動きを止め、剣を下ろしてこちらを向く。
「何だ?」
「今組み上げたばかりの代物をテストしたいんだが、自分じゃできなくてな。手伝ってくれないか?」
ノアは黙って俺をじっと見つめ、このクソみたいな依頼がどれほどの規模の惨事になるか値踏みしているようだった。
「安全なのか?」
ようやく彼は口を開く。
「ああ……まあ、多分な」
と俺は答えた。
ノアは深い溜め息をつき、首を振った。
「分かった。貸してみろ」
「工房に入ってくれ。銃は作業台の上だ」
彼は中に入り、銃を持って出てくると、訝しげに眉をひそめた。
「森の近くまで行くぞ」
俺は杖を突きながら指示した。
「行こう」
俺たちは居住区から少し離れ、夜の森へと足を踏み入れた。
ノアはグリップを握り直し、武器のバランスを確かめる。
「こいつはどうやって動くんだ?」
「引き金を引くだけだ。それだけだ」と俺は答え、すぐに付け加えた。「あそこにある木を狙って撃て」
ノアは躊躇しなかった。
腕を上げ、前方にある太い木の幹に狙いを定め、引き金を引く。
発射は一瞬だった。
鈍い破裂音とともに、赤いエネルギーの塊が銃身から放たれる。
それは猛スピードで最初の木を貫通し、勢いを失うことなく背後にある二本目の木も抉り取った。
どちらの幹にも、縁が黒く焦げた小さな穴が開いただけだった。
ノアは銃を下ろし、怪訝そうに俺を振り返る。
「で?」
その言葉とほぼ同時に、木材の内部に残存していたカオスのエネルギーが急激に起爆した。
凄まじいエネルギー爆発が轟く。
耳を劈くような破砕音とともに二本の木は木端微塵に吹き飛び、土煙と破片の雨を降らせた。
「見たか?」
結果を眺めながら、俺は静かに言った。
ノアは煙を上げる切り株から手元の銃身へと視線を移し、頷いた。
「悪くない」
だが、テスト成功の喜びは長くは続かなかった。
吹き飛んだ木の周囲にあった枯れ草が、瞬く間に燃え上がったのだ。
炎は素早く茂みを走り、隣接する枝へと燃え移り、俺たちの周囲の森が猛烈な勢いで延焼し始めた。
「えーっと……どうする?」
ノアは炎を見つめ、手元の銃を見つめ、そして短く言った。
「知るか。だが……」
俺が悲鳴を上げる間もなく、彼は俺を肩に担ぎ上げ、俺の松葉杖をひっ掴むと、猛烈な勢いで後退した。
すさまじい揺れに襲われ、夜の茂みを電光石火で駆け抜ける間に、俺の体は二、三度宙を舞った。
村はすでに大混乱に陥っていた。
人々は恐怖に駆られて家から飛び出している――誰もが爆発の閃光と轟音を聞いていたのだ。
「何が起きた!? 爆発が見えたぞ!」
群衆の中で人々が叫んでいる。
その時、一人の男が木々の上に立ち上る濃い黒煙に気づき、声を張り上げた。
「火事だ!」
パニックに陥った人々は荷物をかき集め、家財道具を放り投げ、新しい家を捨てて命からがら逃げ出そうと右往左往し始めた。
ノアの肩から滑り降り、慌てて松葉杖に寄りかかりながら、俺はありったけの声を振り絞った。
「落ち着け! ただの俺の新しい発明品だ、見ろ!」
俺は力強く手を振り、ノアを指差した。
ノアは見せつけるように重々しい銃身を宙に掲げる。
「何の問題もない!」
マレクが動揺する村人たちをかき分けて進み出た。
彼は武器を見て、それから森から立ち昇る煙へと視線を移す。
「だが、火事が……」
「あれは俺のミスだ!」
叫び返し、俺は頭を仰け反らせて全力で彼女を呼んだ。
「エリリア!」
彼女は瞬時に、俺の頭の真上に実体化した。
「分かってる、言われないでも!」
怒り心頭で甲高く叫ぶと、燃え盛る森へ向かって弾丸のように飛んでいった。
燃え広がる火災の中心の真上に浮かび上がると、エリリアは鋭く両腕を横に広げた。
強烈な緑色の輝きの波が彼女の体から四方八方へと放たれ、火災現場全体を覆い尽くす。
炎はシュッと音を立てて、その瞬間に消え去った。
「ふう……助かった……」
そして、焼け焦げた地面と真っ黒な切り株の跡から、急速に新しい緑の芽が育ち始めた。
ほんの数秒のうちに瑞々しい深い草が茂り、木々が真っ直ぐに空へと伸びていく。
半分も経たないうちにエリリアが戻ってきた。
彼女は俺の鼻先に浮かび、肩で息をしながら小さな両手を腰に当てている。
「色々と大目に見てるつもりだけどね、アイロン」
彼女は脅すような甲高い声を出した。
「誰だろうと森を壊すのは許さない! あんただって例外じゃないからね!」
「俺? 銃を持ってたのはノアだろ。見ろよ、まだあいつが持ってる」
ノアがゆっくりとこちらに顔を向けた。
その目は文字通り『お前、何言ってんだ、このバカ?』と叫んでいた。
エリリアはすかさず空中で向きを変え、彼を睨みつけた。
「あんたの仕業なの!?」
「違う」
ノアは瞬き一つせずに答える。
「アイロンが俺にこれを渡して、テストしろと言ったんだ。だから全責任はあいつにある」
そう言うと、彼は銃のグリップを俺の手のひらに押し付け、責任を放棄した。
「でも、それを使ったのはあんたじゃない!」
エリリアはさらに彼に近づき、食い下がる。
「だが、作ったのはアイロンだ」
ノアが反論する。
「だから何よ!」
「今のお前、マジでウザいぞ」
ノアの頬がいらだたしげにぴくついた。
「はっきり言ってるだろ。アイロンが作ったんだ」
「誰が作ったかなんて関係ない! あんたが引き金を引いたせいで、森が丸焼けになるところだったのよ!」
(どうやら、マイナスとマイナスを掛けてもプラスにならない瞬間ってやつらしい)
俺は心の中でそう思い、松葉杖が音を立てないように気をつけながら、蟹歩きでこっそりと工房の方へ退避し始めた。
半分ほど進んだところで、煙と群衆を交互に見つめて呆然としているダーウィンにぶつかった。
「大丈夫だ」
すれ違いざまに、俺は彼に小声で囁いた。
「皆に、家に戻るように言ってくれ」




