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第175話:隠された鉱床

ドルンハイムの朝は、聞き慣れた、それでいて安らぎを覚える建設の喧騒で始まった。


昨夜の事件は、皮肉にも人々に「第二のセカンドウィンド」をもたらしたらしい。


マレクは製材所で喉が張り裂けんばかりに指示を飛ばしている。


ノコギリの金切り声、斧が木を穿つ小気味よい音が広場に響き渡り、ダーウィンの鍛冶場からはすでに濃い粘土灰色の煙が立ち上っていた。


私は早くに目を覚ました。


眠気を振り払い、まず何よりも先に工房に閉じこもる。


エドリアックの脅威は去ったが、昨夜の一件は一つの事実を冷酷に突きつけていた。


信頼できる強力な遠距離兵器がなければ、私たちは脆いままだ。


作業台の上に横たわる、新型弾道プロトタイプ。


こいつには、まだ「牙」が足りなかった。


銃本体はわずか六時間で組み上げたが、弾薬がなければただの鉄クズだ。


幸いにも、弾丸の製造プロセスはすでに確立されており、遥かに手早く、単純な作業だった。


私は作業台に資材を並べ、作業に没頭した。


脳内からのコマンドと、『リュモン』の極限の精度に導かれ、指先が急速に躍動する。


薬莢のプレス成形:小型ハンドプレスの圧力により、真鍮メッキを施した合金の薄板が、寸分の狂いもない円筒形へと成形されていく。


安定化コア:弾頭の底部に『カオス』の微小な粒子を封入。これにより、弾丸に圧倒的な運動エネルギーを付与する。


エネルギー雷管:撃針のわずかな打撃でも確実に起爆するよう、極小の『オメガ』の塵を充填する。


作業は極めて順調だった。


数分おきに、ずっしりと重い紫灰色の弾丸が、チリンと軽い音を立てて机の端に転がっていく。


重心バランスは、100分の1ミリ単位で微調整した。


昼食時になる頃には、目の前に数十発の完成弾が、威厳に満ちたピラミッド状に積み上がっていた。


最初のマガジンに弾を込め、プロトタイプのレシーバーにカチリと装填する。


そして、システムの二次診断を起動した。


目の前に、ネオンブルーのホログラムが瞬時に展開される。


【リュモン・システム分析】


兵器:弾道プロトタイプ「タイプ-1」 ―― ステータス:最適


弾薬:エネルギッシュ・キネティック弾(オメガ/カオス) ―― ステータス:安定


不発/過熱確率:0.01%


戦闘準備:100%


私は車椅子の背もたれに寄りかかり、満足のいくため息をついた。


だが、その小さな勝利の余韻は、開いた窓から吹き込んできた突風によって破られた。


風と共に、エリリアが工房へと飛び込んできたのだ。


私は苛立たしげに眉をひそめ、説教を始めようとした。


「一体どこをほっつき歩いていたんだ? あれほど言ったのに――」


だが、彼女の姿をよく見た瞬間、言葉が喉に引っかかった。


いつもは光り輝いている半透明の羽が、ぶ厚い灰色の埃に覆われている。


小さな顔には泥の汚れが伸び、ボサボサの髪には蜘蛛の巣が絡みついていた。


「アイアン! 早く早く!」


彼女はほぼ金切り声を上げながら、汚れた小さな両手をせわしなく振った。


「作業なんて全部放り出して! すぐに鉱山に行かなくちゃ! 私……隠し通路を見つけたの!」


私は雑巾で手を拭いながら、懐疑的に目を細めた。


「落ち着け、エリリア」と、私は冷ややかに制した。「また何かの勘違いだろう? こちらは仕事が山積みなんだ。炉の調整もしなきゃいけないし、炭鉱夫たちも計画通りのシフトで動いている。時間がない――」


「違う! 勘違いなんかじゃないもん!」


宙でぷんぷんと地団駄を踏みながら、彼女はひどく心外だという顔をした。


「ひげ面の男たちがツルハシでも届かないような、もっとずーっと深い奥まで飛んで行ったの! そしたら壁に本物の穴が開いていて、その奥が空洞になってるの! すごく広いの! 早く来て、自分で見てみてよ!」


私はため息をつき、弾薬をポーチに収めると、新型弾道兵器を車椅子のホルダーに固定した。


「わかった」と、短く吐き捨てる。


準備に時間はかからなかった。


キャンプの端で捕まえたノアは、埃まみれで興奮しているエリリアを見て片眉を上げたが、反論はしなかった。


マレクは重いツルハシとオイル松明を持った、大柄な炭鉱夫を三人寄こしてくれた。


やがて私たちの小さなグループは、ドルンハイム鉱山の深部へと下りていった。


奥へ進むにつれ、湿った土の空気は冷たさを増していった。


荒削りな丸太の支柱を、松明の不規則な炎が照らし出す。


エリリアは暗闇の中で微かに光を放ちながら先頭を飛び、汚れのついた小さな指で確信ありげに道を示した。


「あと少し、もうすぐだよ!」


低い岩の天井の下を旋回しながら、彼女は私たちを急かした。


「この先が古い崩落現場で、そのすぐ奥が――」


彼女が言い終えることはなかった。


行き止まりのように思えた通路が急に広がり始めた。


車椅子の車輪の下で、奇妙な、脆い粘板岩がバキバキと砕ける音が響く。


『リュモン』が突然、視界の隅に警告の赤文字を点滅させた。


バキバキバキッ!


私たちの下の地面が、急激に崩れ落ちた。


岩と土の巨大な地層が轟音を立てて崩落し、足元に深い闇の奈落がぽっかりと口を開けた。


次の瞬間、私たちは全員、巨大な縦穴の底へと真っ逆さまに落下していった。


一寸先も見えない暗闇の中、落下していく松明の光だけが交錯する完全な混沌が始まった。


炭鉱夫たちはパニックを起こして絶叫し、ツルハシと一緒に入り乱れて空中を無様に舞っている。


私は車椅子のハンドリムを全力で掴み、体を座席にしっかりと固定した。


視線は真っ直ぐ前、急速に迫りくる底の暗闇を見据えている。


最優先事項は、車椅子から投げ出されないこと、あるいは武器を失わないことだ。


一方、ノアはズボンのポケットに両手を突っ込んだまま、退屈そうにまっすぐ落下していた。


地底の闇が恐るべき速度で迫る。


『リュモン』は固い岩盤の底までの距離を熱病のようにカウントダウンしていく。


「三十……二十……十……」


その致命的な限界点で、エリリアが猛スピードで私たちの横をすり抜けた。


「みんなを受け止めるよぉぉぉ!」と、彼女は甲高い声を上げた。


彼女は洞窟の底の直前で急ブレーキをかけ、その小さな両手を天に突き上げた。


強烈なエネルギーの波動が、空間全体に広がっていく。


私たちの落下速度は、劇的に、しかし極めて滑らかに減速した。


炭鉱夫たちの叫び声がようやく止み、崩落の土煙が収まった頃、私たちは周囲を見渡した。


顔を上げた瞬間、私は息を呑んだ。


私たちの周りの空間すべてが、均一なラピスラズリ色の輝きに満たされていた。


壁、床、そして巨大な鍾乳石。


それらすべてが、純粋で、ギラギラと光り輝く『カオス』と『オメガ』の巨大な結晶群で埋め尽くされていたのだ。


これほどの規模のものは、かつて一度も見たことがない。


隣では、顔が煤と蜘蛛の巣まみれのまま、エリリアが誇らしげに胸を張って荒い息をついていた。


私は優しく微笑み、彼女を手招きした。


彼女が近くに飛んできた時、私は手を伸ばし、彼女の頭をそっと撫でた。


「まさか……本当に大金星だな」と、私は心から言った。


純粋な喜びで目を細める彼女を見つめながら。


「怒ったりして悪かったな。お前はドルンハイムに本物の奇跡をもたらしてくれた」


「認めてやるよ、チビ。お前もたまには役に立つんだな」


ノアが埃を払いながら、ぽつりと言った。


衝撃的な落下からようやく立ち直った炭鉱夫たちは、呆然とラピスラズリの光を見つめていた。


自分たちが何を見つけたのかを理解した彼らは、命令を待つまでもなくツルハシを握り直し、すぐに鉱石の採掘に取り掛かった。


私は鉱脈の規模を測定するため、スキャナーを起動した。


光る壁の表面を網目状のラインが滑り、データを収集していく。


その時、システムが洞窟の奥深くに異常なエネルギーの急増を感知した。


周囲の青い輝きの中に、奇妙な琥珀色の光が際立っている。


私は岩の出っ張りの近くまで車椅子を進め、動きを止めた。


岩肌の奥深くに、大きく、完璧にカッティングされた黄色の結晶が埋まっていた。


それは内なるエネルギーの回路を巡らせ、脈打つように輝いていた。


【ユニークオブジェクト検出】


タイプ:高温結晶伝導体(クラス:サーモ・マグマ)


特性:極限の熱伝導性と、臨界温度の安定化能力を保有。


適合性:『オーシャン』と『プリズム』の構造を融合させる完璧な触媒。


用途:防御塔ディフェンスタワーの稼働に必要な、冶金炉の熱力学循環回路の接続を確立する。


肩から重い荷が降りるのを感じながら、私は深く安堵のため息をついた。


これで、防御塔を建設するために必要なものはすべて揃った。


「ノア」私は彼を振り返った。


「あいつらの指揮を執ってくれ。ここで掘り出せるものは、すぐに上の私の工房へ運ばせるんだ。青い鉱石を最優先にしてくれ。だが、何よりも重要なのは――」


私が言い終える前に、ノアは手近なツルハシを器用に持ち替え、すでに本格的に作業を開始していた。


私はさらに前へと車椅子を走らせ、洞窟の探索を続けた。


私の視線は、奥の細い枝道で瞬く、他のさまざまな未知の結晶を捉えていた。


エンジニアとしての知的好奇心が、この場に留まり、この洞窟の隅々までマッピングし、何時間も、あるいは何日も分析に没頭することを求めていた。


だが、私は理性でそれを抑え込んだ。


今、キャンプのインフラに必要なのは「防衛」であり、一刻の猶予もないのだ。


慎重に切り出した黄色の結晶――心の中で「太陽ソル」と名付けたもの――を膝の上に固定し、私はエリリアに地上へと引き上げるよう合図した。


工房に戻るやいなや、私はすぐに作業に取り掛かった。


「太陽」のファセット(小面)を研磨し、新しく改良された冶金ユニットの土台を用意する。


私の両手はいつもの確信を持って動き、銅のバスバー(導電条)を接続し、『オメガ』のスタビライザーを取り付け、琥珀色の結晶を配電ユニットの正確な中心へと配置していく。


最後の絶縁パーツをしっかりと組み合わせ、構造全体を所定の位置に固定した。


――フウゥゥゥン。


溶融装置が低く重厚な振動で応え、内部の結晶が眩い黄金の光を放った。

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