第153話:生ける肉と死せる石
朝は冷え込んでいた。
一ヶ月前なら、彼の車椅子の車輪はここの泥と灰に足を取られていただろう。
だが今、ゴムタイヤは固く踏み固められた砕石の上を静かに転がっていく。
ドルンハイムは変わりつつあった。
大通りはもう泥だらけの塹壕ではない。
ダーウィンと労働者たちが排水溝を整備したおかげで、雨水は広場を沼に変えることなく流れていくようになった。
アイアンは新しい工房のポーチの前で立ち止まった。
鋼鉄のカスガイで頑丈に固定された石の基礎。
その上には、鉄のように硬い黒ずんだ木材の構造物が乗り、エリリアの根が隙間なく絡みついている。
彼は分厚い布に隠された両足を見下ろした。
最近、幻肢痛の感覚が変わってきていた。
以前は、ただ惨めな、焼け付くような痛みだった。
だが昨夜、何かが違った。
アイアンは意識を集中させた。
布の下で、ブーツのつま先が微かに動く。
アイアンは息を呑んだ。
気のせいか?
彼はもう一度試みる。
ゆっくりと。額に瞬時に汗の粒が浮かぶほどの労力を注いで。
右足の指がピクッと震え、わずかに下へと曲がった。
『リュモン』
彼は頭の中で命じた。顔は能面のように無表情を保っていたが、脈拍は早まっていた。
『完全スキャン。下肢および神経節のステータスを報告しろ』
[解析完了]
筋組織および骨組織の再生進行度:31%
魔力回路の修復度:37%
ステータス:運動機能の部分的な回復を確認。
アイアンは重く息を吐き出し、肘掛けを強く握りしめた。
『急激な進行の理由は?』
彼は感情を押し殺し、淡々と尋ねた。
[通知]
異常、または外部からの魔力的干渉は検出されませんでした。
再生加速の要因:摂取食物の化学組成の変化。
低カロリーの炭水化物中心の食事から、動物性タンパク質および飽和脂肪酸の定期的な摂取への移行が完了しました。
余剰カロリーとアミノ酸により、生体が細胞の修復および魔力回路の再生を正常なプロセスで開始しました。
アイアンは車椅子の背もたれに寄りかかった。
ほんのわずかな、冷たい笑みが彼の唇に浮かんだ。
隣接するハイブリッド家屋の重厚なドアが、軋む音を立てて開いた。
ヴァルターが通りへ出てくる。歩きながら、使い古された胸当ての革紐を締め直していた。
車輪が砂利の上で音を立てる。
ハイブリッド家屋。
旧市庁舎の残骸から作られた石の基礎。
ダーウィン作の鋼鉄のカスガイ。
そして、木と石を結びつけ、それぞれの建物を一つの強固な塊へと融合させるエリリアの根。
アイアンは建設中の鍛冶場の前を通り過ぎた。
ヴァルターを見つめ、足を止める。
キャプテンは、瓦礫から回収したあらゆる廃材を溶接して作られた新しい門扉を点検していた。
「持ちこたえそうか?」
アイアンは尋ねた。
ヴァルターは門扉をブーツで蹴りつけた。金属は音一つ立てなかった。
「岩のように頑丈だ」
キャプテンは鼻を鳴らした。
「だが蝶番が軋むな。イノシシの脂以外の何かで油を差した方がよさそうだ」
「何とかしよう」
近くの家屋の荒削りな壁に寄りかかり、ノアが立っていた。
「領地の視察か?」
「ああ」
アイアンは静かに答えた。
ノアは壁から背を離し、帯革を直した。
「そうかよ。俺は少し散歩に行ってくる。森の中が静かすぎる」
「厄介事は起こすなよ」
アイアンは彼の背中に向かって叫んだ。
「俺が? まさか」
遠くから声が返ってくる。
「ただの点呼さ」
アイアンは彼を見送った。
ノアは古い獣道を歩いていた。口の中で松葉を転がす。
ブーツには土埃。目には眩しい太陽。
圧倒的なまでの退屈。
引き返そうとしたその時、前方の空気が裂けたように感じた。
鈍い衝撃音。木が大きな音を立てて折れる。
そして直後、押し殺したような悲鳴が途中で断ち切られた。
瞬きする間に、ノアは一番近い樫の木の陰へと姿を消した。
空き地は凄惨な有様だった。
身長二メートル半はある巨大な図体。
雄牛の頭、ボサボサの赤茶けた体毛。そして丸太のような太さの、人間の腕。
その化け物は、錆びた鉄の帯で補強された丸太の切れ端を握りしめていた。
魔物の足元で、いくつかの灰色の影がうごめいている。
人間だ。四人。
一人はすでに、白樺の幹に押し潰されてピクリとも動かない。
残りの者たちは、恐怖で凍りつき、剥き出しの根にしがみついていた。
獣は致命的な一撃を下すべく、その手製の武器を振り上げた。
「そこで何してんだ?」
ノアが静かに声をかけた。
魔物の動きが止まる。
それはゆっくりと振り返った。
鼻孔から、シューッという音とともに白い息が噴き出す。
埃まみれの外套を着た単独の姿を認めると、そいつは短く鼻を鳴らし、丸太を頭上に振りかぶって突進してきた。
ノアは一歩、横へずれた。
突風が駆け抜ける。
一秒前までノアが立っていたまさにその場所の地面に、丸太が突き刺さった。
踏み込み。
閃く鋼。
ノアの短い短剣が、魔物の膝の裏側へ正確に吸い込まれた。
乾いた音を立てて腱が弾け飛ぶ。
ミノタウロスが咆哮を上げ、横に倒れ込む。
その時にはもう、ノアは奴の首筋に張り付いていた。
喉元への、正確な一撃。
化け物は二度ほど蹄を痙攣させた後、泥の中でゴボゴボと音を立てながら事切れた。
ノアは死んだ魔物の毛皮で刃を拭った。
そして、人間たちに目を向ける。
薄汚れて、かつてはまともな服だったであろうボロ布をまとっている。
震えが止まらないらしい。
一人の女が、何か包みのようなものを抱え込んでいた。どうやら赤ん坊のようだ。
「立て。動け」
ノアは吐き捨てた。
彼らはその場から動かなかった。まるで彼を、もう一匹の化け物であるかのように見つめている。
「あんた……街の人間か?」
顔の血を拭いながら、男の一人がかすれた声で尋ねた。
「あんたらには関係ない」
ノアはそう言うと近づき、無遠慮に彼らの首元や腕を調べた。
ラインハルトの刺青はない。魔法の痕跡もない。
「ついて来い。もし遅れるか、道中でくたばる気なら、静かにやれよ。お前らを背負って歩く気なんてサラサラないからな」
三十分後、ノアと難民たちはドルンハイムの門に辿り着いた。
ノアが先頭を切って入る。肩を落とし、完全に退屈しきった様子だ。
その後ろを三つの人影が引きずるように歩いてくる。
顔を腫らした男、包みを抱きしめる女、そして恐怖に目を丸くした十代の若者。
彼らはその場で立ち止まり、固まった。
アイアンは広場で彼らを待っていた。
彼の車椅子は治療所の入り口のすぐ前に停まっている。
ヴァルターが剣の柄に手を置き、彼の傍らに立っていた。
「そいつらは?」
アイアンは難民たちの方へ顎をしゃくった。
「ここから数マイルのところで魔物に襲われてた。一人はミンチになったが、この三人は連れ帰ってやったよ」
ノアが答える。
女がすすり泣いた。
「俺たちは……ただ旅をしていただけで……」
男が言い訳を始めたが、アイアンの視線を浴びて声は尻すぼみになった。
「エリリア。アルバート。外へ出ろ」
工房の壁から精霊が分離した。
彼女は下へ向かってふわりと降り立ち、地面から数インチのところで宙に浮いた。
「またこのベタベタした生き物たち?」
エリリアは半透明の袖で鼻を覆い、顔をしかめた。
「アイアン、どうして私がこんなゴミのために力を使わなきゃいけないの?」
「それがお前の仕事だからだ」
彼はそっけなく答えた。
治療所からアルバートが出てきた。
老医師は無言で頷き、近くにあった木箱の上に清潔な麻布を広げる。
「こっちへ」
アルバートは短く吠えた。
エリリアはため息をついたが、大人しく従った。
彼女は女に向けて手を差し伸べる。
緑色がかった光が、彼女の肩にある深い傷に優しく触れた。
皮膚が引き締まり始め、魔法が泥や汚れを外へと押し出していく。
女は不意の出来事に悲鳴を上げたが、痛みは消え去っていた。
アルバートがすかさず包帯を巻く。
「ありがとう……」
アイアンと目を合わせようとしながら、男が息を吐くように言った。
「あんたたちは命の恩人だ。あんたたちのために祈らせてくれ……」
「祈りなら、それを信じている奴らのために取っておけ」
アイアンは車椅子を反転させた。
「ここに聖人なんていない」
「明日、ヴァルターがお前たちにシャベルを渡す」
「排水溝の清掃をやってもらう」
「働かざる者食うべからず、だ」
彼は、すでに近くのベンチに寝そべっているノアに視線を向けた。
「明日、こいつらと話がしたい。手配しておけ」
「はあ?」
ノアは苛立ったように言った。
「なんで俺がそんなクソめんどくせえことやらなきゃなんねえんだよ?」
「なあ……『お願い』って言ってるだろ」
アイアンは柔らかな口調で言った。
ノアはただため息をつき、ドルンハイムの奥へと歩き去っていった。
「クララ! アイアンがあんたに話があるそうだ。聞いてやってくれ!」




