第145話:24時間
馬の尻が鈍い陽光を浴びて光り、蹄が灰と泥の混ざった土をリズミカルに跳ね上げる。
騎兵はゆっくりと進んでくる。
手には白い布を結びつけた槍。
布はすでに黄ばみ、灰を被っている。
キャンプには死のような静寂が流れた。
近くで宿舎の基礎となる穴を掘っていた生き残りの民兵たちは、手製のシャベルとバールを放り出した。
誰かがナイフに手をかけ、誰かは額の汗を汚れた手で拭いながら立ち尽くす。
ヴァルターは、男が近づくのを待たずに一歩踏み出した。
キャプテンは柄に手を置く。
背後から聞き慣れた、耳障りな潤滑油切れの車輪の音が聞こえる――ノアがアイアンを天幕から運び出していた。
アイアンは肘掛けを掴んで座り、灰色の毛布の下で両足は力なくぶら下がっている。
静まり返ったエリリアが、彼の肩のすぐ上を漂っていた。
騎兵は二十歩ほど先で止まった。
四十歳前後の、ごくありふれた傭兵だ。手入れされていない髭には白髪が混じっている。
革のコレットの上にへこんだ胸当てを着け、腰には重厚なパラディンソードを吊るしている。
彼は軽蔑したような眼差しでキャンプを見回し、アイアンの車椅子に目を留めて唇を歪めた。
「誰が責任者だ?」
声は掠れていた。
「俺だ」
ヴァルターが一歩前へ出る。
「ドルンハイム市警のキャプテンだ。何の用だ?」
傭兵はヴァルターのブーツをかすめるように、泥の中に唾を吐いた。
「市警だと? まあいい。ラインハルト伯爵からの伝言だ。玄関先で人が腐っていくのを見るのは、趣味じゃないとな」
彼は鞍の上で体勢を変えた。
「二十四時間やる。荷物をまとめ、古い街道を通って西へ去れ。廃墟を掘り返すな。伯爵はこの土地、すべての金属、石炭、そして瓦礫の下に残されたものすべてに権利を主張している。近隣者としての力の権利だ。ヴェイランド伯爵は周知の通り死んだ。お前たちにここにいる権利はない。二十四時間後、一人残らず消えろ。残るつもりなら、覚悟しておくことだ。命令は――捕虜は取るな」
キャンプに囁きが広がる。
人々は絶望に顔を見合わせた。
出て行けと? どこへ?
食料はほとんどなく、廃墟だけが風から守ってくれていたのに。
「ラインハルト伯爵は早計だな」
ヴァルターが歯の間から毒づいた。
「ヴェイランド伯爵は生きている。ここは彼の土地だ」
傭兵は短く嘲笑った。
「生きている? まあ、自分で証明させてみろ――立てるならの話だがな。伯爵が穏便に見逃してくれることに感謝するんだな。よく考えておけ。時間は始まっている」
彼は手綱を強く引き、馬を反転させた。
蹄が灰の雲を巻き上げ、ヴァルターを咳き込ませた。
槍の先の白い布が風に震える。
全員がヴァルターを見た。ヴァルターはアイアンを見た。
「ヴェイランドを死んだと思わせているのは、大きなミスだ。これを利用しよう」
アイアンが大きな声で言った。
天幕の中は澱んでいた。
酸っぱい汗と松脂石鹸の匂いに、アルベルトが「熱病除け」としてブリキの皿で燃やしている薬草の鋭い香りが混じっていた。
ヴェイランドは寝台の端に座り、指を毛布の端に食い込ませていた。
顔は灰色で、呼吸は浅く早い。
ヴァルターとアイアンの姿を見るや、彼はすぐに口を開いた。
「馬の蹄の音が聞こえた」
伯爵が掠れた声で言う。
「連合か?」
ヴァルターは深く溜息をつき、主柱に寄りかかった。
「騎兵が一人だ。ラインハルトからの使いだよ」
「ラインハルト、か……」
彼が息を吐く。
「あの老いぼれネズミは、いつだって潮時を見抜くのが巧い。何が望みだ?」
「二十四時間以内にここから出ていけと」
ヴァルターが答える。
「街は今や奴のものだと言っている。近接権の権利だと。それに、あなたが死んだとも付け加えていた」
ヴェイランドは短く乾いた咳をした。
「死んだ、だと……」
彼は乾燥しひび割れた唇を舐めた。
「あいつはいつも楽観主義者だ。アイアン、もっと近づけてくれ」
ノアが車椅子を前へ押した。
「あいつらに対抗する手段はあるか?」
「街がある」
アイアンが声を上げた。その声は固かった。
「家と言える状態なら、一軒おきに崩落させることができる。だが、それでも……なぜか足りない気がするんだ」
ヴェイランドは目を閉じた。
汚れた包帯の下で、胸が大きく上下する。
「奴らは百人送り込んでくると思うか?」
ヴェイランドが言った。
「ラインハルトは強欲だ。お前たちを怖がらせるために十人の騎士を送り、価値あるものを運び出すために百人の人夫を送り込んでくるだろう」
彼はカッと目を見開き、立ち上がろうとした。
ヴァルターが支えようと踏み出すが、伯爵は手を振り払った。
「聞け」
ヴェイランドは揺れながら言った。その脚は震えていた。
「明日、俺が奴を迎え撃つ。俺が生き、ここに立っている限り、奴の主張は道端の強盗と変わらん」
「十メートルも歩けば馬から落ちるだろうよ」
ノアが吐き捨てた。
「アイアン、罠の話は忘れろ。他に必要だ。奴らに廃墟ではなく、要塞を見せつけろ」
「やってみる」
アイアンが言った。
「だが時間が必要だ。二十四時間なんて、あってないようなものだ」
「時間はない」
ヴェイランドは寝台へ崩れ落ちた。やってきた時と同じ速さで、力が彼から去っていく。
「ヴァルター、民兵を準備させろ」
翌日の丸一日、狂ったような大騒ぎが続いた。
キャンプは荒らされた蟻塚のようだった。
人々は疲労でよろめきながら、丸太やケーブルの切れ端、錆びた鉄板を運んだ。
アイアンはその混沌の真ん中で車椅子に座り、右手の切断端で油まみれの顔を拭った。
左腕が痛みでうずく。
半日かけて、地面に直接炭でカウンターウェイトの固定方法をダーウィンに説明していたのだ。
「引っ張れ、畜生!」
壁の残骸の上、どこか高いところからダーウィンの怒号が響く。
スチールワイヤーが不快な悲鳴を上げて張り詰めた。
巨大なコンクリート板がゆっくりと揺れる。
大通りを通る者誰でも粉砕する「ハンマー」となるはずだったが、今はただ、建設者たち自身を押し潰しかねない状態でぶら下がっているだけだ。
「アイアン、オイルが切れた」
ノアが車椅子に近づき、手をズボンで拭いながら言った。
「最後の缶を煙幕用に使っちまった。火がつかなければ……」
「つく。やるんだ」
アイアンが遮る。
「ヴァルター! 『バリスタ』はどうなった?」
尖らせた杭の束を抱えたキャプテンは、振り返りもしない。
「あれはバリスタじゃない。パチンコの形に積み上げた薪だ。奴らが百歩以内に近づけば……」
「なら、近づけるな」
風が巻き上げた刺激的な粉塵で、アイアンは咳き込んだ。
エリリアが近くを飛び回り、助けようとしているが、足手まといになるだけだ。
彼女は小さな石を運んできては几帳面に積み上げ、完全に途方に暮れた様子だった。
夕方には作業が止まった。
人々は立っている場所でそのまま倒れ込んだ。
第二防衛線は誰も完成させられなかった。
入り口のワイヤーは噛み込んでしまい、今は泥の中で無様にぶら下がっているだけだ。
「生きた」街という幻想を作るためにアイアンが燃やす予定だった煙樽は、夕霧で湿気ていた。
「準備不足だ」
ノアがアイアンの車椅子の車輪の横に地面に座り込んだ。
「これを見てみろ。防御陣地の半分は、最初の風で崩れるぞ」
アイアンは無言で自分の手のひらを見つめた。
頭の中で一つの考えだけがこだまする。
「なぜクソみたいなことは、いつも俺たちにばかり降りかかるんだ?」
地平線から太陽がしっかり昇りきる前、街道の方から轟くような残響が聞こえてきた。
石に響くリズミカルな車輪の音。
「来たぞ」
見張りが短く叫んだ。
ヴァルターは天幕から飛び出し、走りながら胸当てのベルトを締めた。
ヴェイランドは二人の民兵に支えられて連れ出された。
霧の中から、馬車が現れた。
黒く、ラッカー塗装が施され、金色の装飾と紋章――あの黒い猪が描かれている。
全身鎧を着た六人の騎兵が付き添っている。
馬は足並みを揃えて進み、馬具が鳴る。
馬車は砕けた煉瓦とひっくり返った荷車でできたバリケードの三十歩手前で止まった。
清潔な制服を着た従者が乗り台から飛び降り、これ見よがしにゆっくりとステップを下げた。
扉が開く。
一人の男が降りてきた。
背が高く、痩せ型。高価な旅行用コレットを着込み、毛皮の裏地付きのマントを羽織っている。気温はそれほど低くないというのに。
彼はハンカチを取り出し、鼻に押し当てて燃えカスのような匂いから身を守りながら、道を塞ぐボロボロの群衆を冷ややかに見下ろした。
「時間が切れたわ」
エリリアがアイアンの髪の中に隠れながら、小さく囁いた。
ラインハルトが一歩踏み出し、その柔らかい革靴がドルンハイムの灰の中に深く沈み込んだ。




