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自灯籠  作者: 葦原爽楽
自灯籠 領域内の数学者
72/211

第二回 QandAコーナー

『自灯籠 領域内の数学者』を振り返って。

何が一番驚いたって、あの外道ウリエルが登場した二十話が一番PV多かったことですね。

一体何があったんだと10分くらい笑いました。



霞「ひゃっは~!!!お待たせしました皆さん!!!霞さんのQ&Aコーナーの時間だよ~」

美羽&蛍「「コーナー乗っ取られた!!!」」


霞「いやね、あれだよ。私今回後半にぱっと出た謎キャラって読者の皆さんも思ってるだろうし、少しでも印象に刻みつけるためにコーナーの一つや二つでも乗っ取ろうかなって」

蛍「いきなりメタいこと言ってきますね霞さん。そんなことしなくても本編で活躍すればちゃんと覚えてくれると思いますよ」


霞「それもそうだね~、封殺される系主人公の蛍君」

蛍「封殺される系主人公!? なんですかその不名誉な称号!」

霞「本編でのあんたの活躍だよ。帳っていう女の子の顕現に飲み込まれて封殺されたし、ブルーワズには毒で封殺されたし、今回もエンケパロスに思考速度0にされて封殺されたし。

まさに封殺される系の名にふさわしいと思わね~?」

蛍「た、確かに、本編での活躍を見るとそうですね。封殺されてばっかですね僕・・・・・・」

美羽「それは、まあ、蛍の顕現の性質上仕方ないよ」


霞「逆に言うと、蛍はそうでもしないと苦戦できないからね~。これからもどんどん封殺されるんじゃない~?

そのたびにきっと皆から思われるぜ。『あいつまた封殺されてる』って」

蛍「考えるだけできついです」


霞「あっはっは~!想像するだけで笑える!

それよりも美羽ちゃん。奥手だと思ってたけど意外と攻めるね~」

美羽「え、何のことですか?」

霞「そんなもん、下着姿の事に決まってんじゃん~!!

お風呂上がりの無防備な姿をさらしちゃって~、蛍じゃなかったら襲われてたんじゃないの~?私だったら理性蒸発して襲ってるよ~」

美羽「そ、それは、反省してます・・・・・」

霞「それとも何?むしろそういう展開期待してたとか?」

美羽「い、いえ!そういうわけじゃありません!!

ただ、小さい頃よく一緒にお風呂に入ったこともある仲なので、その時の気持ちが今も残ってるのかな~って」


霞「ふぅ~ん、幼馴染みゆえの弊害(へいがい)って奴か。蛍はどうだった?幼馴染みの下着姿見て」

蛍「僕に感想を求めるんですか?ま、まあ、綺麗だな、って思いましたけど」

霞「くくく、なるほどね~」

蛍「な、なんですかその邪悪に塗れた危険な笑顔は。素直な感想を言っただけですよ」

美羽(うぅ、恥ずかしい・・・・・・・・・)

霞「うんうん、いいね~この青春してる感じ! 霞さんもそんな時期があったもんだよ~」

美羽「は、はあ。そうなんですか」

霞「折角の機会だ! 霞さんの青春について語るとしますか~、この話すると原稿用紙100枚くらい埋まっちまうけど」

作者「あの、それは困ります」

霞「ちっ。まあいい、そろそろスペシャルゲストでも呼びましょうか~」

美羽「あ、スペシャルゲストは毎回呼ぶんですね」

霞「そらそうよ。そんじゃあ呼びますか~。スペシャルゲストさんどうぞ~」




ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド(どこからか鳴り響くドラムの音)



パンパカパンパンパーン!




エンケパロス「儂じゃよ」

美羽&蛍「「知ってた」」


霞「は~い、とういうわけで本日のスペシャルゲストはエンケパロスさんで~す」

美羽「スペシャルゲストって私たちに殺された人がでるんですね」

エンケパロス「ほっほっほ。今のところはな」

霞「じゃあスペシャルゲストを交えて早速質問コーナーやってきますか!」



美羽「あの、その前に一つ良いですか霞さん」

霞「ん~?どうしたの美羽ちゃん」

美羽「集先輩を呼んでくることって可能ですか?」

霞「集を?別に構わないよ。お~い集先輩~、可愛い後輩が呼んでるぜ~」

集「は、はい! なんすか?」


美羽「集先輩。私と蛍が謝りたいことがあって」

集「あ、謝る!?え、二人ともなんか本編でやらかしたの?」

蛍「その通りです。話は僕たちがブルーワズと戦った時、そして集先輩が座天使(スローンズ)になって初めての依頼をこなした時のことです」

集「え、」

美羽「ごめんなさい集先輩。あの時の私たち、裏であんなことがあったなんて分からなくて、それなのに集先輩の心境に気づかずに、おめでとうございますなんて馬鹿なこと言って」

集「い、いやいや!美羽ちゃんが謝ることなんて一つもないよ!?

そもそも上手く隠せなかった俺が悪いんだし、二人はこの件には無関係だし――」


美羽「それでも自分の行いに後悔してます。もしも私が先輩の立場だったら、きっと傷ついていると思う。

咎人・ヘスリヒを粛正するときも、その大きな理由は私たちに関することでした。

私たちのために、あんな危険な咎人と戦って、それであんなことがあって。

先輩がなんでアラディアさんに止められても私たちの所へ行こうとしたのか、やっと理解できました」

集「美羽ちゃん・・・・・・・・・。

心配してくれてありがとう二人とも。けど俺は本当に大丈夫だよ。

確かにあれは辛かったけど、その分俺の目標、というか願望がはっきりと分かったんだ。

俺は皆が幸せに笑っていてくれれば、それで幸せだから。

二人がなんでもかんでも背負う必要なんてないんだ」

蛍「お心遣いありがとうございます。けれど、集先輩」

集「?」

蛍「なにもかも背負う必要はない。それは先輩にも言えることですよ」

集「・・・・・・・・・」

蛍「周りには店長や天都さんに霞さんもいます。

アラディアさんだって、本編でもあった通り、根は優しい人です。

辛いっていえばきっと助けてくれるはずですよ」

霞「ま、アラディアはマザコンだからね。助けてって言えば意外と助けてくれるもんだぜ?」

美羽「それに、無力ですが、私たちもいます。

いつも集先輩には助けてもらうことが多いですから、たまには恩返しさせてください」


集「そ、そうだね。ごめん、心配かけちゃって」

霞「はは、一人じゃ発揮できる力も少ねぇもんだ。

まだまだあんたもガキなんだから、大人に好きなだけ甘えていいんだよ。

それを支えるのが私たちの仕事なんだから」

集「霞さん・・・・・・」

霞「さあて、そろそろ前置き長くなったからQ&A行くぜ!!」




Q、蛍って顕現強そうなのになんで負けるの?



蛍「え?いきなり僕の話題ですか?」

霞「うん。蛍、というよりかはその顕現だけどね」


蛍「じゃあ僕の顕現の説明をしましょう。顕現名は想造(そうぞう)。想像の想に創造の造をくっつけた造語だね。

その能力は想像具現化。頭のなかで考えたものが現実にそうなる」

美羽「どう考えても主人公が使う能力じゃない」

蛍「あはは、確かにね。僕はこの力で色々作れるし、ある程度現実を改変することもできる。

咎人と戦う時は自分が強くなってる状態を想像したり、武器とか色々想像して戦ってます」


霞「じゃあ蛍、ここで質問。相手が死んでる状態を想像したり、相手ごと世界を再創造すれば簡単に勝てるんじゃねぇの~?」

蛍「そう簡単にいけばいいんですけどね。というかそれができないって霞さん知ってますよね?

なぜかというと、霞さんが言った両方とも相手に干渉することになるからです。

相手を書き換えようとするんですから当然です。相手側からすれば『ふざけんな!』って抵抗されます。

僕の干渉力がその抵抗力を上回ると、書き換えが成功するんですが・・・・」


美羽「毎回の如く相手の抵抗力が大きいから成功しないと」

蛍「どっちかというと僕の干渉力が弱いからだね。無形型は(がい)して干渉力が高いのに、なんで僕だけ・・・・・」

霞「器用貧乏ってことだね。色んなところに手が届く反面、一点特化していない」

蛍「その通りだと思います。あと僕自身の霊格にも関わりますね。

『自灯籠』の世界観では格が大事です。格上には基本敵わないし、格下相手には虐殺できる。基本同格としか戦闘にならない。

霊格の大きさに伴い顕現も強まるシステムですから」


霞「ま、作中で何回か蛍の顕現は全能とか神様とかに例えられてるけど、全能にも格があるってことだよ」

美羽「・・・・・・・イメージができません」

霞「ん~、あれだ。適切な例えかどうかは分かんないんだけどさ、例えば1+1=2以外ない世界があるとすんじゃん」

蛍「はい」

霞「そこに誰かが存在するとして、そいつは1+1=2の計算ができるとする」

美羽「はい」

霞「じゃあそいつって全能なんじゃねぇの?」

美羽&蛍「「・・・・・・・・そうなるんですか?」」

霞「だって1+1=2以外ないんだもん。なんでもできるの範囲だろ。

だから全能の格っていうのは世界の自由度にも影響されるのかな。もしくは大きさか。

まあ、つまりこういうこった」


全能者A『俺1+1=2計算できる! 全能!』

全能者B『1+1=2とかw俺1+2=3計算できるしw』

全能者C『呆れてものもいえん。せめて二桁は計算しろ』

全能者D『呆れるのはこっちだわ。三桁余裕だろ』

全能者E『いやいやお前ら、引き算できないとかまじか』

全能者F『掛け算すらできない奴がいると聞いて』

全能者G『反面教師のお手本だな。お前ら割り算ってわかるか?』

以下無限に続く。


霞「ってこと」

美羽&蛍「「はぁ・・・・・」」



Q、抵抗ってなぁに?


美羽「これは前回の顕現についての説明でも用いられましたね」

エンケパロス「上でも抵抗力という言葉で使われたのう」

霞「じゃあ脳髄丸出しのおじいちゃん!説明よろしく~」


エンケパロス「おや、儂の出番か。コホン、では説明しよう。

抵抗力とは、他者の顕現や魔術の干渉に耐え、はね除ける力じゃ。

その抵抗力は霊格とともに増大する。格上には基本敵わない理由の一つがこれじゃ。

RPGゲームでも、レベルの高い敵に状態異常とかあんまり通じないじゃろう? それじゃ。

美羽「耐性ともいえるんですか?」

エンケパロス「ふむ。近からず遠からずといったところか。

先ほども例えでだしたが、RPGゲームで敵が攻撃をしてきたとする。

抵抗はそもそも相手の攻撃や干渉をはねのけたりするものじゃ。相手の攻撃を食らうかどうかに作用する。

対して耐性は自分が攻撃を受けたものに対して働くもの。

身近な例で言えば、人の身体は病原菌やウイルスに耐性をつけるじゃろう?

だから抵抗は外からの目に見えない攻撃に作用するもの。耐性は体内に入ったものに作用するもの。そう思ってくれればわかりやすいかな?」

蛍「なるほど。霊格の上昇に伴って付属する効果の一つですね」

エンケパロス「その通りじゃ。抵抗に関する説明は以上」



Q、登場人物が普通に音速とか光速とか超えてるけど、どうなってるの?



美羽「まあ、当然の疑問ですね」

蛍「当の本人である僕たちも謎なところがあるからね」


霞「ん~? んなもん霊格の上昇による自身の強化だよ。

自分の中の霊格とかが上がって~、光速を超えるレベルまで力(質量)を溜め込めばそんなことも可能だって話。

それに、顕現者は物理法則に従う必要がないからね。

顕現者は外はともかく、内側は自由に現実の超越が可能。

物理法則を無視して、内側を自分だけの法則で満たしてる。

つまり異なる法則の世界になってるわけだ。

だからわざわざ相対性理論に付き合う必要なんてないんだよ」

蛍「超高速戦闘中に相手の声がタイムラグ無しに聞こえるのも、それが理由ですか?」

霞「うん。そだね」



Q、粛正機関の前口上について。


エンケパロス「ああ、あれじゃろ。

『咎人・○○。私たちは粛正機関の者。お主は高天原からこれこれこういう罪で粛正依頼が出ておる。

従わなければ殺す。従えば双方の契約を以てお主の行動を制限する』って言うあれ」

美羽「はい。けどほとんど聞いてくれませんけどね」


エンケパロス「そりゃそうじゃ。

人を殺してもなんとも思わない輩が、堅洲国にどれだけいると思っておる?

命の価値がゴミ以下なんじゃよあそこは。

特にどうでもよいことで罪の疑いをかけられて、それを承諾する者は少ないじゃろうなぁ」

蛍「貴方達にとってはそうでしょうけど、僕たちにとっては大問題ですよ」

エンケパロス「世のため人のためとどれだけ言ったところで、結局は自分の都合(エゴ)の押し付け合い。

自分の大切なもののために、他者の大切なものを侵害する。そこから逃れることなど誰もできん」


蛍「それを否定する気はありません。僕たちのしていることなんて、ただの醜い殺し合いには違いありませんから。

話を戻しましょう。この前口上は咎人との戦闘前に、可能な限り言うことになっています。

出くわした瞬間に襲われたりすることもあるから絶対じゃない。

それでも自分たちが何をしにここまで来たのか、相手に伝えておくのが一応の礼儀じゃないかな?」

霞「まあ、あんま意味ないけどね、それ」

美羽「? どういうことですか」


霞「私たちが咎人の情報を集めているように、咎人も私たちの事を調べ上げているわけさ。

それ専用のコミュニティもあるし、情報の共有は私たち以上に行われているかもね。

どこの粛正機関にはこれこれこんなやつがいる。そいつはこんな顕現で、バトルスタイルはこうなってる。

そんな情報を共有してるわけだよ。

当然粛正機関が最初に前口上を言うのも知ってる。

つまりさ、私たちがそんなもん言う必要ねぇんだよ。

じゃんけんする前にルール確認するようなもんだよ~?チョキはパーに勝って、パーはグーに勝って、グーはチョキに勝つ。

なんて、当たり前の事を説明しているようなもんさ。そうだろ、おじいちゃん?」

エンケパロス「その通りじゃな。我々は粛正機関だ、だけで用件は通じるのう」

蛍「え? じゃあ僕たちが毎回言ってたあれは・・・・・」

霞「蛍。物事にどんな意味を見出すかはお前次第だぜ」

美羽「無駄だったってことですね、はい」



Q、縄張りってなぁに?



霞「これは縄張り持ってる本人に聞いた方がいいね」

エンケパロス「儂か。まあそうじゃな。話すとするか。

縄張りとは顕現者が作る異界。周囲の空間を奪い、その内部を自分色で染め上げる術技。展開型を参考に生み出した術技じゃな。

顕現者は縄張りの中で核となり、それを中心として空間が主の色を反映する。

儂の縄張りを見たじゃろう? 黒板でできた世界を」

蛍「ええ。顕現者の性格や顕現の特徴がそのまま反映される世界ですね」

霞「だから縄張りを見て相手がどんな顕現かある程度推測することも可能だね」

エンケパロス「核となる顕現者の霊格によってその堅固さも強度も変わってくる」

美羽「ほんとにこの世界では霊格が大事なんですね」

霞「そらそうよ。そのために咎人共は必死こいて魂喰いしてんだから」



Q、エンケパロスの顕現について



エンケパロス「語ろう。

儂の顕現はヌメロス。無形型。数の領域にあるものを操る顕現じゃ」

霞「数を操るっていう、あまり見ない能力だね~」

エンケパロス「無論、操るには対象の数値を計測する。対象は一回につき一つ。という制約があるがな」

霞「戦ってみてどうだった?」

蛍「くっそチートでした」


美羽「まず私たちの攻撃は0にされて無力化されます。距離は無限に離されます。重力を何兆倍にもできます。時間を操ります。

自分の攻撃を無限に倍増できますし、防御力もそうです。速さも弄って目にも止まらない速さで動けます。

自分や相手のパラメーターやステイタスを自由に組み替える事ができる。

これでどうしろと?」

エンケパロス「今だから語れるが、これでも加減はしたほうじゃぞ?

その気になれば超限数とかヒルベルト空間とか基数とか集合とか虚数とか、さらに使える概念はあったんじゃからな」

霞「無形型は厄介なのが多いからね~。その典型だ」

美羽「どういう想いからこのような顕現が発現したんですか?」

エンケパロス「そりゃもう数学の美しさよ!!

わかるか!? あの、形容しがたい、整合された芸術!!

宇宙の全てを表す神の言語!!!

数学以上に美しいものなどないと儂は断言できる!!!」

美羽「数学苦手なので分かりません」

エンケパロス「哀れ」



Q、時間を超えたってどういうこと?



霞「本編で二人に起きた現象だね。じゃあ私が説明しますか」

蛍「お願いします」

霞「霊格が一定量を超えて起きる付属効果のことだね。

時間の概念や時間軸を超越する。時間の呪縛から逃れるともいうね~。

川が流れてるとして、あんたたちが川を泳いでるとするだろ?そこから岸に上がるようなもんだよ。

その結果自分以外は止まっているように見える。葦の国に限定するなら過去や未来に移動できるね。

ま、時間っていう箱から外へ飛び出すもんだと思えばいいさ」

エンケパロス「こうなれば儂の顕現では対処できんな。計算が間に合わん。

時間操作も無効になる」

霞「けど過信するなよ~。

高位の時間操作系の顕現者はそんな奴らだろうと自分の時間の流れに巻き込むことができるやつもいるし。

あくまで副次的なもんだって事を忘れんな~」

美羽「わかりました。用心します」



Q、霞さんってどんな人?



蛍「最後に霞さんの自己紹介をお願いします」

霞「お? 待ってました~!!

フルネームは鏡花(きょうか)(かすみ)。桃花の店員で、年は27で~す。

好きなものは酒。それが酒というカテゴリーに入ってるのなら何だって飲める自信があるね。

嫌いなものは特にありません。強いて言えば面倒なこと。

顕現は桃花で唯一の展開型。そのうち本編で出てくると思うんで省略。

いつも酒飲んでるんで皆からはアル中と思われてま~す。万年酔ってま~す」

美羽「時々見てて不安になります」

蛍「前から存在は示唆されていましたね。ついでにこれまで、なんで登場してこなかったのか説明をお願いします」


霞「いいよ~。店長の依頼でずぅ~っと堅洲国に行ってたんだよ霞さんは。

いわゆる斥候(せっこう)? 堅洲国で何が起きているのか、やばい奴らの動向、それを探るために堅洲国に行ってました」

美羽「それを任せられるってことは、霞さんも相当な実力者なんですね」

霞「そらそうよ。店長たちには劣るけど、私だって熾天使には到達してるんですよ」



霞「さて、喋ることは喋ったし、そろそろ終わりにしますか」

美羽「はい。前回よりかはキャラも崩壊してないし、比較的平和でしたね」

蛍「むしろ前回が酷すぎた気もするけどね」


美羽「スペシャルゲストのエンケパロスさんもありがとうございました」

エンケパロス「ほっほっほ。お主らのこれからに期待しておるぞ」

霞「これから、ねぇ・・・・・・」

蛍「咎人の強大化、異変の大元であるファルファレナの登場。

これから嫌でも巻き込まれるでしょうね」

霞「奴の位階は最上位である熾天使。

あんたたちの上の上の上の上だ。とても今の状態じゃあ奴を倒せる気なんてしないけどね~」

美羽「けど、それでも倒さないといけません」

蛍「・・・・・・・・・」


美羽「彼女には上から目線でコケにされ、挙げ句の果てに大事なものを奪うと宣言されました。

殺したい、なんてもんじゃありません。あいつだけは必ず私が倒して、このコーナーにスペシャルゲスト役として来て貰いましょう」

蛍「もう、スペシャルゲスト=本編での死亡者って扱いだね」

霞「ま、私たちも奴の位置を特定するまでは付き合ってやるよ。

アラディアもやる気だし。だけど今のうちに覚悟しときなよ~、あいつが考えてることは世間一般的には非人道的な部分が九割以上占めてるから」

美羽「覚悟の上です」

蛍「同じく」

霞「ふっふ~ん。だけど二人とも気をつけてね~。

本編見て分かったとおり、二人の安全を真剣に考えてるのなんて天都と集くらいだから。

アラディアは最初っから実験動物としてしか見てないし。店長も店長だし。あの人時々素の自分が出るからね~。

そして私も面白そうだから二人の意見に乗っただけ。こんな奴らしかいねぇぜ?

そっちが利用する気なら、逆にこっちが利用してやるって気迫でいなきゃまずいよ~」


美羽「けど、なんやかんや言っても皆私たちのことを考えてくれてます」

蛍「たとえ実験目的であろうとも、僕たちは今のところ皆さんに頼るしかありませんから」

霞「・・・・まぁ、そりゃそうだけどさ~。

じゃあ再び覚悟を決めた所で今回は終わりとしますか。

そんじゃあまた次の話で」

全員「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」



to be next stage.



次回、ある冬の日の二人。

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