戦いの後……
誤字報告ありがとうございました。確認の上ありがたく修正いたしました。お返事を書きたい所でしたがやり方がわからずこの場にて感謝を伝えたく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
目の前の光が消え視界が広がった所で、そこにスキュラはいなかった。
あたりはとても静かでただ天使たちだけが舞っていた。
そんな幻想的な風景を眺めていると
「やったのか?」
「それはフラグです。ここで言うとまた出てくるかもしれないですよ?」
「いや、さすがにそれ無いだろう……と言いたいところだがありそうだな」
清成さんと百合さんがそんな会話をしていた。
俺としてもさすがにこれ以上は勘弁してほしい所だが、思わず周りを確認してしまう。あれだけ回復力の高い敵だったのだからまた出てきてもおかしくない様な気はした。
結果的に言うとそれは杞憂だった。
スキュラは完全に消滅しており死体さえも残っていなかった。これはある意味幸いだったともいえる。目の前に丸焦げの女性の死体がが残っていたりしたら…………それはそれでぞっとする。たとえそれが巨大な魔物であったと分かっていても気持ちのいいものではないだろう。
天使たちが一度地面に降り立ち何かを持ってこちらに飛んでくる。
天使たちはそれぞれが何かを持っているようだった。
「戦利品を回収してきた。受け取るがいい」
ラファエルがそう言うと目の前に天使たちが戦利品を並べていく。
戦利品は魔石が3つそのうち一つは特に大きいこれがスキュラ本体の物だろう。残り二つは同じくらいの大きさだが、普段目にする普通の魔物からとれるものより3倍くらいの大きさがあった。かなりの値打ち物である。
魔石以外では杖が一つ、腕輪が一つ、カバンが一つであった。
それぞれが非常に高価そうな見た目であり古代のマジックアイテムであろうことが見た目でひしひしと感じられた。
まず杖であるが、見た目は青く龍の装飾がされており材質は見た目は木のようであるが触ると鉄のように冷たく硬い。見ているだけで吸い込まれそうな宝石が美しい宝石が龍の目の部分にはめ込まれておりすごい魔力を感じた。
次に腕輪である。金色の蛇が丸く輪になっており自分で自分の尾を噛んでいる。目には白い宝石がはまっておりよく見ると薄い透明な水晶のようなものが鱗として張られている。恐ろしく精巧な作りをしているようだ。
最後のカバンだが見た目はかなりおしゃれなカバンである。が、持ってみると重さがほとんどない。さらに中身のサイズは不明だが覗いてみても闇しか見えない。どうやらマジックバッグで相当な容量がありそうに思えた。
三つとも古代のアイテムらしくニルヴァーナが知っていた。
杖は海竜の杖というらしい。魔法全般を強化するらしいが特に水魔法に相性がいいらしい。
腕輪はウロボロスの腕輪といい、身につけたものの回復能力を劇的に高めるそうだ。
かばんは時留めのカバンといい容量はカバン次第らしいが中に入れたものの時間が止まるとの事で特に食糧保存に便利なんだとか。
「戦利品なんだがよ、申し訳ないが魔石を一つくれないか? ダンジョンボス攻略の報告が必要になるんだがその際何か証明できるものが必要でな。もちろん3つの魔石のうち一番小さいものでいい、それでも今まで発見された中では最大になると思うしな。ボス討伐の証明としては十分だ」
清成さんがそんな事を言ってくる。
「俺達じゃ手も足も出なかった。実質的に御剣が一人で倒したようなものだすべてお前の物だと言っていい。本来なら報告後お前に返すべきところだと思うが、おそらく冒険者ギルドに買い上げられるだろう。政府が欲しがるだろうしな。その代わり、今回の件全部俺におっかぶせてくれていい」
「何を言ってるんですか? 即席とはいえパーティー組んでるのですし、こういう時冒険者は山分けだと聞きます。ちゃんと分けましょう?」
「それはだめよ。きちんと戦闘に貢献出来てからの報酬でないと受け取れないわ。この場合魔石一つでも多すぎるくらいです。むしろ私達にはギルドから緊急依頼としての高額な報酬もある。さらに御剣さんが当初の様に”自分は保護されていただけで何もしていません”というのであれば討伐の実績も名誉も私達だけが受け取ることになる。それでは今後にしこりを残すわ」
「僕もそこは同意だね。今回僕たちは何もできなかった。御剣君がいなければ討伐どころか無事に撤退する事も難しかったように思う。こんな体たらくで戦利品なんて貰えないよ」
「だよな、おいらもそう思う。御剣、全部貰っておきなよ」
「それにな御剣、地上で待ってる彼女にお土産が無いと困るだろ? めちゃくちゃ心配してたぞ。俺達の所にまで頼み込みに来てたからな。お前を探してくれって」
「そうそう、愛されてるねぇ」
「ちが! あれは彼女なんかじゃなくて幼馴染ですって」
「どちらにしても今回の件、政府やギルド関係は俺達が何とかする。未成年が戦闘に参加していたって事が公になったら大問題になるからな。全部俺達がやったことにしておく。その為の手数料だと思ってくれ」
「どういう手数料ですか! ちゃんと貰ってください」
「それは無理だ。俺達にもプライドがあるんだよ。出来てない仕事で報酬はもらえん。本来なら前払いも断るんだが今回はそうもいかないので、面倒事の処理代という事で魔石一個貰うと言ってるんだ。それで納得してくれ」
「頑固ですね」
「お互いにな」
そうって笑いあう。百合さんも彩花さんも七海さんも笑顔だ。
「召喚主殿。我らはそろそろ帰るが今回はなかなか楽しめた。そこでそなたにこれを渡しておきたい」
そういってルシフェルは俺に指輪をくれる。
「それは天使の指輪と言ってないろいろな力を我らから与える際に使うものだ。それを天に翳せば今回くらいの『聖域』は即座に展開できるようにしてある。その上で我らを呼べばいつでも来れるから持っておくといい。それからウリエル! お前も加護を付けて置け。こやつにもしもの事があれば次に我らを呼び出せる人間が現れるか解らないからな。また3000年も暇するのは嫌だろう?」
「は、はい。特別強力なのをかけておきます」
ウリエルが指輪に手をかざす。
そうすると指輪が光って光が収まると真ん中に青い宝石がついていた。
「指輪に私の加護を与えました。貴方が盾が欲しいと思ったらその指輪が私の盾と同じものに変わります。大きさも貴方の思うように変えられるはずです。さらにその宝石は身代わり石と言い貴方が死に瀕した時一度だけ身代わりになって砕けます。とはいえあまり過信しないでくださいね」
「ありがとうございます」
「では行くぞ! 私も含めて鈍ってるからな、戻ったら全軍鍛えなおすぞ。覚悟しろ!」
「「「はい」」」
「召喚主殿、今回の件でずいぶん天使達が鈍っていることが分かった。感謝する。次に呼び出される時までに鍛えなおしておくから楽しみしていてくれ。それから、そなたは我らを呼び出せる貴重な存在だ。決して無理をせず。危なくなったらすぐに我らを呼び出すがいい。我も含め天界の住人はみんな暇してるからな、気にすることはないぞ。今回も楽しませてもらったしな。それではまた会おう!」
そういって天使たちは光の中へ消えていった。
「さて、俺達も行くぞ。地上までは数日かかる。のんびりしていてダンジョン崩壊に巻き込まれるとか笑い話にもならないからな」
清成さんがそう言うとみんな荷物を纏めて歩き出す。
それから俺達は休憩の度に今回の件の口裏を合わせるための会議を行い、4日間かけて地上へと帰った。
改稿部分は誤字脱字の修正なので再読の必要はないと思います。
素人が慌てて書くとグダグダになりますね。注意したいと思います。
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