天使とスキュラと百合の花
更新遅くなりました。
気が付けば0時越え……すみません
明日?今日?の更新はお休みします。
重ねてすみません。
第二回戦はすぐに始まった。
スキュラは相変わらず清成さんにブレスと噛みつきで攻撃を続け、後ろの方では蛸足と彩花さんがやりあっている。ただし先ほどよりも早くなっている気がするし、蛸足は切り飛ばしてもすぐに再生し始めている。
清成さんの方も隙を見て狼の頭に殴りかかっているようだが狼は即座に回復しているようだ。しかも今度は蛸足も時々攻撃してきている。清成さんと言えども少し苦戦しているようだ。
俺の横では百合さんと七海さんが次の魔法を撃つべく集中し始めている。
俺はというと一流の冒険者たちの戦闘に見とれて自分の魔法の発動が遅れていた。
「さすがにこのままじゃヤバイ、撤退するぞ!」
清成さんが叫ぶ。
それと同時に俺の魔法が発動する。
『天使降臨』
聖域は最初に発動してある。なのでいつでも発動できたのだが派手過ぎる戦闘を間近で見ていた為発動が遅れていた。それを慌てて発動した。
以前使ったときと同じ五本の光の柱が降り立ち。美しい金髪の天使が舞い降りる。
「また呼んだのか? 今度の敵はあれか?」
「はい、いけますか?」
「古代の守護者か、まだ生き残りがいたとはな。我らだけでも問題はないが、あんな面白そうな相手私達だけでやったら怒られそうだな。天界は暇でな上位の天使も暇しているのだ、そなたの魔力に余裕があるなら呼び出してもよいか?」
「別に構いませんが……」
「そうか、なら少し待て」
五柱の天使たちはそれぞれが剣を手にすると円形に等間隔で並び天に向けて剣を掲げる。するとそれぞれの剣を光がつなぎ真ん中に巨大な光の柱が現れる。光の中からは12枚の羽をもった一回り大きな天使が現れる。
「我を呼んだのはお前たちか?」
「はい、ルシフェルさま」
ルシフェルと呼ばれた天使は長く美しい黒髪で白い肌と白い服、白い翼にものすごく映えて美しかった。もちろん女性である。彼女は振り返りスキュラを見ると。
「これはまた面白そうな相手がいるな。あれをやるのか?」
「はい、彼が召喚主であれを倒してほしいとの事です」
「それで私を呼んだのか。ちょうど私も暇であった。いい仕事だラムエル」
「ありがとうございます」
「しかし、見事に攻めしかいませんね。受けも欲しい所です」
「そうだな」
「召喚主殿、魔力にはまだ余裕があるようだしあと2柱程呼び出してもよいかな?」
「別に構いませんが」
「なら、呼ぶとしよう」
「ルシフェルさま、できましたらそのうち一柱はレミエルをお願いします。あの子も暇してると思いますので」
「それはお前のお気に入りか?」
「はい……」
なぜかラムエルは頬を染めもじもじしている。超美人でこの反応はかわいすぎるのだが、今の会話でその反応は拙くないか?
「そうか、まぁいいだろう。私もウリエルを呼ぶつもりだしな」
「まぁ、それは今夜が楽しみですね!」
なんだろう? 天使の会話のはずなのに、向こうでは必死に清成さんたちがダンジョンボスと戦っているのに、すごくいけない事をしてしまった気がする……
そしてルシフェルが手を前にかざすと光が2つ舞い降りてきた。
ルシフェルにかしずくその背には2枚の羽と6枚の羽があった。
2柱ともものすごく美人であるが、ほかの天使たちと違い見た目がすでに艶っぽく圧倒的な色気すら感じた。天使のはずなのに……
「「ルシフェル様……」」
見上げる目も声もとても艶っぽい……
「これからあそこに見えるスキュラを倒す。ウリエルは正面に立って奴の攻撃を受け止めよ。レミエルはあそこで戦っているものを救出の上ここに連れてきて後は彼らを死守せよ」
「かしこまりました」
「仰せのままに」
「では行くぞ!」
「「「はい」」」
天使たちはいっせいに行動を開始する。
俺の魔力は8割くらい持っていかれたが聖域をもたせるくらいは問題ない。
むしろ精神的なダメージの方が大きい気がする。超美人の天使たちの百合百合した会話と仕草は一般高校男子には刺激が強すぎた。
それはともかく。
彼女たちだが、先ほどの会話からは一転凛々しい姿でスキュラのもと飛んでいく。
まず、ウリエルが左手に全身を覆えるほどの巨大な真っ白な盾を構えスキュラの正面に降り立つと盾が眩しく光った。スキュラが怯んだところへレミエルが飛び込み燃え滾る清成さんを左手で捕まえる。すると不思議な事に清成さんの魔法が消える。そのままスキュラの後ろに回り込むと彩花さんを右手で捕まえこちらへと飛んできた。
「では、これより私が皆さんを守りますのでここを動かないでくださいね」
そういってレミエルさんも左手に盾を出すとそれを外しスキュラの方に向けて地面に突き立てた。
盾はそのまま光に変り俺達を包む結界となった。
「なぁ、あの天使たちは御剣の魔法なのか?」
「ええ、そうです」
「あんな魔法初めて見たぞ、召喚魔法の類なのか」
「そうですね、でも、この事は秘密でお願いします」
「誰にもはなしゃしないよ。大体誰も信じないだろうよ」
「それならいいんですけどね……」
清成さんとそんな話をしている間にも天使たちとスキュラとの戦闘が始まっていた。
突然現れ目くらましをされたのち、目の前の獲物を取り上げられたスキュラの怒りがウリエルへ向く。
3匹の狼たちによる噛みつきと6本の前足、更に左右からくる蛸足による怒涛の連続攻撃がウリエルへ殺到する。
「あ、いや、そんな、すごい」
一撃受けるごとにそんな声が聞こえてくる。
「なんて強いの、こんなの久し振りだわ、さぁ、もっときて!」
「お姉さま、なんて気持ちよさそう……私のとこにも来ないかしら……」
「……」
どんどん艶っぽくなるウリエルの声、俺たちの目の前のレミエルもそれを見て勝手に興奮している様に見える。大丈夫なのか天使たち……
「御剣……あれはお前の魔法なんだよな……」
「言いたいことは解ります。でも信じてください僕はノーマルです」
「でも……魔法は術者のイメージが……」
女性陣の冷たい視線が突き刺さる……
「信じてください、あれは天使をイメージしてるわけじゃないんです。僕のイメージじゃないんです……」
俺だって想定外なんだ。そんな目で見ないでくれ……
そんな二柱以外は普通に戦闘していた。
ウリエルの少し後方の上空から金色に輝く弓を持ち12枚の翼をはためかせてスキュラの上半身からの魔法攻撃を華麗にかわしながら弓で的確に牽制していくルシフェルがいた。
スキュラの後方では剣を持った残り五柱の天使たちが蛸足をばっさばっさと切り飛ばしている。しかしこちらは切り飛ばすたびにすぐに再生しあまり効果は無いようにみえる。
「ラムエル少し下がって蛸足を観察しろ、足の再生時に奥の方で光ってるやつがいる。そいつを倒せ」
「はい」
五柱の天使の中からラムエルが離れて蛸足の観察を始める。
「ウリエル、ラムエルが蛸足を切り飛ばしたら狼の中の一体が回復魔法を使おうとするはずだ、光ったら即座に潰せ。絶対に回復させるな」
「わ、分りましたぁ」
ルシフェルからの檄が飛ぶ。
戦闘は終盤に差し掛かろうとしていた。
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