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続く戦闘

明日はまた更新できないかもしれません。

明後日には何とかしたいと思います。

 戦闘は続いていた。

 一体何匹のラプトルを倒したかもわからない。そこら中に死体が転がっていた。消えないという事は魔獣になるのだろう。とはいえみんなの疲労も限界が見えつつある。ヒールで治せるのは怪我だけで体力や精神力までは回復できないため、こればかりはどうしようもない。

 しかし、さすがは一流の冒険者たちだけあって誰も弱音を吐かないし、ぎりぎりで持ちこたえている。


 「皆さん大丈夫ですか?」

 「大丈夫! と言いたいとこだがそうも言えないな、さすがにそろそろ限界だろう」

 「もう魔力も残り少ないし、いったんこの場所を離れた方がいいと思うわ」

 「同感。このままだとじり貧だね」

 「同じく」


 みんな限界を感じてきているらしい。

 そんな話をしながらもみんなきっちり仕事をしている。

 俺も後衛の二人を護衛しながら適度にヒールを飛ばす。


 少しづつこちらに向かってくるラプトルも増えてきたように思う。

 目の前に来たラプトルを切り飛ばしながら考えていると……


 ”ドスン、ドスン””バキバキ”


 そんな音と共に地響きが近づいてくる。

 いつの間にかラプトルは消えつかの間の静寂が訪れた。


 「ちょっとまずい気が……」


 上の見上げると凶暴な顔をした巨大な恐竜。大きさは10メートルくらいあるだろうか? ちょっと大きすぎる気がする。


 「でかいのが来たなぁ、でもまぁおかげで終わりが見えたぜ」


 モヒカンさんがにやりと笑ったように見えた。


 「ユリ、サイカ、ナナミ全力で行くぞ!」

 「「はい!」」


 声が揃っている。怯えもない。やはりこの人たち相当に修羅場をくぐってきたのだろう。


 「坊主も悪いが力を貸してくれ」

 「はい、そのつもりです」


 俺はニルバーナを杖に戻し両手で握りしめる。


 『ガオ--』


 恐竜が吠える。それが合図となった。

 清成さんが炎を纏い正面から殴りかかる。

 大剣を持った女性が左側から回り込み切り込んでいく。二人とも風魔法を使っているのだろう6メートルくらいはジャンプしている様に見える。


 『ロックブラスト』

 『アシッドレイン』

 『スターライト』


 どこからともなく現れた無数の岩がティラノサウルスの顔に撃ちつけられる。

 さらに頭上からは酸の雨が降り注ぐ。

 そして俺の杖の先からは光のレーザーが腹を打ち抜く。


 前衛二人は風魔法で足場を作ったのだろう2段ジャンプの要領でティラノサウルスの頭に向かって飛んでいく。

 顔にぶつけられる無数の岩と酸の雨のせいでティラノサウルスは目を瞑っているようだ。顔を左右に振って暴れ始める。そこに清成さんのアッパーカットがさく裂する。

 後ろにのけぞるティラノサウルスに向かって振り下ろされた大剣が右目を穿つ。

 そして……


 「きゃぁぁぁ」 


 左に倒れこむティラノサウルスだったが、その巨大な尻尾が大剣を持つ彼女を捉える。

 大剣は宙を舞い彼女も吹っ飛ばされ近くの木に打ち付けられた。


 「てめぇ、よくもサイカをやってくれたな」


 鬼のような形相になり怒りに満ちた顔で清成さんがティラノサウルスの顔面をぼこぼこにし始めた。

 纏っている炎も赤から青に変わっている。おそらくさらに温度が上がっているのだろう。


 俺は急いで彼女に駆け寄ると様子を見る。

 かなり酷いけがをしている。左手と左足は完全に折れている。肋骨も折れているかもしれない。かなりの重症に見えた。俺は急いで治療魔法を使う。


 『パーフェクトヒール』


 女性であるし後遺症などが出ないよう最上位ヒールをかける。魔力消費は大きく効率は悪いが一瞬で全快にできる便利魔法である。ただし部位欠損までは治せない。幸いにも今回は部位欠損はなさそうなので、これなら後遺症も残らないはずである。


 「あ、ありがとう助かるよ」

 「いえ、大丈夫そうですか?」

 「ああ、問題ない、しかしすごいなあの大怪我が一瞬で治るのか」

 「それほど深刻なダメージじゃなかったんじゃないですか?」


 俺はそういってとぼけながら二人の魔法使いと同じポジションに戻っていく。


 そんな間にも清成さんはティラノサウルスの顔をぼこぼこにしていた。

 それを見ているとティラノサウルスがガバッと口を開ける。

 そしておもむろに清成さんに向けて炎のブレスを吐き出した。

 巨大な炎のブレスに包まれ姿が見えなくなる清成さん。

 俺達はあっけにとられてみている事しかできなかった……

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