表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/46

光のクラスと実習訓練

今日はちょっと遅くなりました。

 翌日、俺は26組にいた。


 「よーしお前ら、ここが光の26組だ。今年は人数がちーっとばかり少ないがその分粒はいいと言われている。今ここにいる18人で全てだが質問があるやつはいるか?」

 「……」

 「大丈夫そうだな。因みに私がここの担任になる葵だ。よろしくな」


 このクラスの担任は『葵 茂子』らしい。因みに名前で読んだらぶっ飛ばされると評判なので葵さんとしか呼んではいけないと言われている。数少ない光魔法使いの中でもさらに少ない上級魔導士として有名な人だ。名前と写真でしか見たことはなかったのでもっとお淑やかなイメージを持っていたのだが、言動を見る限りかなりワイルドに見える。


 「めでたく光特性もちが判明した君たちには小笠原から特別にエアリーボードと水筒が支給される。これらは一般の方々からの寄付によって支給されているものだ、そこの所を理解して大切に使うように」

 「先生、どうして僕たちにだけなんですか?」

 「それはな、お前たちは生活魔法が使えない。正確には精霊魔法全てが使えない。すなわち光魔法だけしか使えないという事だ。そうすると、ほかの生徒たちに対してその部分で支障をきたす事がある。例えばほかのクラスでは最初に風の生活魔法『ウインドムーブ』という物を覚えさせる。これは風魔法で高速移動する為の物だが、普通の人ならだれでも使えるようになる。のどが渇けば『ウォータークリエイト』で水を出せる。だが、お前たちにはそれができん。この広い学園でそれでは授業や日常生活に支障をきたす事がある。もちろん町でもな。その為すべての光魔法使いに支給されることになっている。それぞれ使用には魔力を充填しておく必要があるが、エアリーボードに水筒ぶら下げてその辺の壁にでも立てかけておけばそのうち誰かが充填してくれているはずだ。これは皆の先輩にあたる光魔法使い達が積み上げてきた信頼と実績によって人々の善意を受けられるようになっているからだ。お前らはすぐに誰かを助ける等はできないだろうが、先輩たちの功績に泥を塗らぬよう精進してほしい。光魔法使いは初級魔法で『ヒール』が使える。瞬間的に傷を治せる魔法だ。それだけで多くの人を助けることができる。ほかにも能力の底上げや結界による守り等できることは多い。それだけ期待もされている。がんばれよ」


 「「はい!」」


 「よし! それではこれからの予定だが、エアリーボードは簡単だからすぐ乗れるようになるはずだ。今日中にマスターするように。水筒のほうは飲めば水が勝手に補充されるだけだから問題ないだろう。明日から本格的な授業を開始する。必死で着いてこい」


 「「はい!」」


 それからエアリーボードと水筒が支給され、すぐに校庭で練習が始まった。エアリーボードとは風の力で宙に浮くスケートボードである。こんなものそんなに簡単に乗れるものかと思ったのだが意外と簡単に乗れた。それから数時間の内には全員が乗れるようになり解散となった。


 寮に戻るといつもの3人が待ち構えていた。

 今日の事を根掘り葉掘り聞かれなかなか離してくれなかった。

 エアリーボードを珍しそうに見ていたが、その後みんなで食事をして解散となった。


----------


 入学から2か月が過ぎた頃ついに魔法の実技訓練が始まった。本土の学校と違いこちらでは基礎学科の他に自衛の為の剣技や格闘術、更には冒険基礎なんて学科もありなかなかに忙しい。その中でも魔法実技はすぐには行えず全員が大陸に来て2ヵ月になる今日からという事になった。


 「よーしお前ら、ついに待ちに待った魔法の実習訓練だ。とはいえお前たちの体には魔素が馴染み始めた所で全力が出せる訳ではない。また、魔法も学業と同じで積み重ねだ。故に日々の訓練が必要になる。魔法を使うのに必要なのは魔力のコントロールとイメージだ。同じ魔法であってもこの二つで結果には雲泥の差ができる。お前たちはまだ魔法を使うどころか魔力もわからないだろう。そこで今日は体内の魔力を感じコントロールする事から始める。いいな!」


 「「はい!」」


 「では、全員目を閉じて体内に意識を集中。体を巡る血液をイメージする事。そうしている間に体の中に厚く流れる光るエネルギーの様な物を感じられるはずだ。感じられたならそのエネルギーを手の平に移動させるイメージを持つ。移動させられたら手の平の上で光る玉をイメージすると言い。うまくいけば掌の上にイメージ通りの光の玉が出るはずだ。すぐには出来ないかもしれないが練習あるのみだ」


 葵さんがそういうと全員すぐに訓練に入った。


 俺もすかさず目を閉じて体内のエネルギーを探す……必要はなかった。


 (なんじゃこりゃ、移動も何も溢れ出しそうになってるぞ)


 【まだまだ序の口です主様。元々の才能に加え精霊の加護まであるのですからこれからもっと強くなりますよ】


 (おいおい、大丈夫なのか? 俺の体おかしくなったり爆発したりしないだろうな?)


 【大丈夫なはずですよ】


 (はずってなんだよ、はずって……)


 声には出さずニルヴァーナに確認する。魔法の杖だけあって詳しそうだしな。


 俺は手の平に光の玉をイメージするが、普通にやったらとんでもない事になる気がしたので小さく小さく纏めようとイメージしていく。


 すると、ポッと光が付いた気がした。そこで目を開けると……爆発した。


 辺りは騒然としているが、何か物理的な被害が出た訳ではないようだ。


 この一帯を一瞬だけ真っ白に染め上げただけですぐに収束した……が……


 「御剣、お前ちょっと来い」


 葵さんにはこっぴどく叱られた。

評価の☆一つでも頂けると嬉しいです。

ブックマークもお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ