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魔法少女はオタサーの姫。  作者: 大福
桃乃木真姫17歳(オタサーの姫)=魔法少女編
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第7話「契約完了」


あれの次の日、まきはいつも通り学校にいた。

あんな事があった次の日だけど、だからこそ来た。

家に閉じこもってちゃただ思い返してしまうだけ、昔と同じだ。

自分を誤魔化して生きていくのが普通の人。だとまきは思ってる。

だってそうでしょ?みんな辛いことがあってもそれを気にしてたらだめって言って仕事や学校へ向かってる。


仕方ないこと。

今回のは皆とは少し違うかもだけど、関係ない。


まきには大切な人たちがいるから、だから頑張れる。 以前とは違うんだ。


それに、豚崎さんが今日来てるかも気になるし……


授業が終わり昼休み、まきはいつも通り屋上でイヤホンを付け一人お昼を頂く。

お母さんが作ってくれたお弁当を好きな曲を聴いて食べる。それがまきの至福の時間だ。


「あーあ、豚さんたちとも食べたいなぁ〜」


いつもそんなこと思ってる。けど、本人達にはそれが言い出せない。屋上に行く途中とかにでも会えば言えるけど、それ以外では言いづらい。

ってか、行く途中に会っても挨拶すら出来ないかな…(笑)


「あっ、いたいた」

1人の男子学生が、真姫の元へやって来る。

だが、真姫はイヤホンを付けているので気づいてはいない。

ので、男子学生は真姫の片方のイヤホンを外した。

「おい、昨日ぶりだな」

真姫の耳元でそう囁く。


「………え?、」

真姫は恐る恐る振り返る。

「な、なん……で………?」


「死んだとか思った?死なないよ?僕は」

そこには昨日、真姫の砲撃をくらって死んだはずの漆原の姿があった。

しかも無傷だった。だが、髪型が変わっていた。地味な髪型からツーブロックで、いかにもチャラそうな見た目になっていたが、真姫は声と圧ですぐ本人とわかった。


「何の……用?」


「別にそんな怖がらないでくれる?確かに昨日のは流石にやりすぎたけどさぁ」


漆原は、真姫の横に座り続けた。

「今日は今後のことを話に来た」


今後のこと?なんだろう…まきはもうあれ(魔法少女)になる気はないんだけど。


「桃乃木には魔法少女として生きてもらうのと、僕と契約してくれる?」


やっぱり……って「契約?なに…それ…」

あのアニメで見るあの魔法少女の契約?


「そう、それ」


そう、なんだ、でも何するんだろ


「なにって決まってるだろ、キスだよ、キス」


えっ、この人何言って………ってか

「さっきから心の声読まないでもらえますか!?」


「うるせーな、早く唇よこせ、ほら」


えっ?真姫はそう言って抵抗するが、顎を掴まれた。 そう、顎クイ


まきは、怖くなり目を瞑った。(ファーストキスが、ファーストキスがぁ……)


キスしたのは、漆原の唇ではなく、漆原のつけている指輪でした。


が、その後、漆原はまきの服を脱がし始め胸元を舐めてきました。

「えっ、ちょっ…いやっ…!!」


抵抗するが、両腕両脚を気づかないうちに縛られており動けなかった。

そして、漆原はまきの胸元にキスをして、真姫の制服のボタンを閉めた。

「…これで、いいかな」


漆原が、一息ついた途端に真姫の強烈なビンタが漆原に炸裂する。

「いっ………………たぁ!何するんだ!」


「それはこっちのセリフ!何ですか急にま、まきのお、おっぱい舐めてくるなんて!最低!!どうしてくれるの!?これじゃ、まき…お嫁にいけないよ!」


「そんなもの、知らないよってか、お嫁に行けないって…はははっ!君面白いな〜」


笑いながら真姫の左手の人差し指に指輪をはめた。


「これで、契約完了。じゃ、これから宜しくねー」

真姫の肩をぽんとして耳元で「ま·き·ちゃ·ん」囁いて、立ち上がり帰っていった。


突然の嵐に唖然とするかのように固まる真姫。

(なに、あれ…)

散々やっておいてサッサか帰ってった。


まぁいいや、次の授業終わったら部活だ。


真姫は、さっきのことをチャラにしチャイムが鳴るとすぐ教室へ向かった。


屋上の階段を降りる途中で、豚崎らしき人をみかげるが、それが、本人かは定かではなかった。


教室へ戻り授業が始まる、5時間目は選択授業のアニメーション制作だ。

なので、別の教室へ移動する。

驚いたかもしれないけど、うちの学校はサブカルチャーに重点を置いている変わった学校で、選択授業以外にも、色々と変わった授業がある。

アニメ関係以外にもサブカルチャーの授業もある。

けど、ほとんどアニメ関係を希望する人が多い。

声優やアニメの授業は有名な声優やイラストレーターなどが来る。

人気声優や人気アーティストもうちに在籍していた。

よく専門学校と間違われるが、それとは違う。

うちは受験がある。しかもかなり難関校と呼ばれている。

その代わりに確実に夢を叶えられるという、夢のような学校………って!

だいぶ熱く語ってしまった。 学校説明会並に語ってしまったよ、もう。(笑)


そんなこんなで、アニメーション制作教室へ着いた。

ここはもともと、化学の教室だったらしく今でも資料になると人体模型や骨のレプリカや蠍などの標本がある。

とは言うものの、理科室感はなく、実際のアニメーション制作室のような造りになっている。

トレース台や参考資料などがある。


今日の授業内容はいつも作ってるアニメの制作。

班ごとに分担し作業をする。

いつも1時間半作業をする。

まきにとって凄く夢のような時間だ。


だけど、班でやるので、そこだけがざんねんだ。

まきの班はアニメーターではなく絵コンテ制作。

本当は1人でもいい作業をする。

分担はこう

・絵コンテ制作

・絵コンテチェック

・作業整理

・尺調整

の計4名で行う。

まきは作業整理。一番地味な作業だ。

絵コンテのほうがよかったのに!!


「ねぇ、知ってる?この学校の噂」

ほかの3人がなにか話していた。

「何?」

「どんなの?」

「実はこの学校には誰にも知られていない部活があるんだよ」

「えっ?なにそれ怖ー」

「やめてよ怖いー」


「うちさアニメ同好会ってあんじゃん」

えっ!?うち?

「あれがもう一つあるって噂_____」

ドサっ!

何かが落ちた音がした。

「あれ?今なんか音しなかった?」

「したした」

「えーうそ?きこえなかったけど?あんたが変な話したからだよ」


確かに聞こえた何かが落ちた音を真姫も聞いた。

班の1人が「だれかさ、見てこいよ」

「えーやだよ見てきなよあんたが」

「そーだよぉあんたが行きなよ」


「やだよお前が_って、あ」と、1人の班員がこちらを向いた。

嫌な予感がする。嫌な予感しかしない。

「桃乃木ーー見てきてーお願い」

最低…そう思ったけど、まきは何かは分からないけど胸騒ぎがしていたので、了承して窓へ向かう。

他のみんなも気づいていたようで、窓の外をみんな見ていた。

そんなガヤの中へ入り窓の外をみる、すると倒れていたのは豚崎だった。


言葉を失った。

その唐突過ぎる。事態にもそうだが、真姫は後悔した。

昨日、皆と別れ一人になって豚崎さんが心配になっていて見に行こうと思っていたのに行かなかった。

まきは、後悔した。

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