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魔法少女はオタサーの姫。  作者: 大福
桃乃木真姫17歳(オタサーの姫)=魔法少女編
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第41話「絶望した虚無の中で」

魔術の波紋が重なった瞬間、魔力共鳴を起こす。

そうなることで様々なことが起こる。

例えば、お互いの魔力が重なり強大な力になる。そうなれば足りない魔力を補え個人では不可能だった魔術が可能になる。

「今回の場合は次元移動。だが、こんなのは奇跡だ」だって、同時に魔力を出すなんてしかも強力な

波紋が起こるような魔力、そう持つものはいない。

漆原は真姫にいった。

一瞬漆原も希望が見えたと喜んだ。

だが、先程述べた通り奇跡だったんだ。

だから漆原は言う「無理だ。俺らで何とかするしかない」

真姫はそれに納得しかけたが、自分達で何とかするイメージがわかなかった。

「何か策はあるの?」

「それを今から考えるんだろ?」と漆原。

「ないんだったらやっぱ奇跡信じてもっかい私が変身すれば波紋起きるし、それにさ江崎さんだって私達探すのに魔力使ってるかもしれないし…」

漆原は真姫の肩をつかみ「お前、さっきまで他人に全く頼らなかった癖に都合の良い時だけ他力本願か?ああ?」

どんな時でもそうだ。自分1人で解決しようとする。他人を信じてるようで本当は信じてない。

自分しか信用してない。

「それがお前だ真姫。」

「……」真姫は黙り込む。

図星だったから

だけど、「仕方無いじゃん」

「は?」漆原はイラッとした。

「だって、みんないなくなっちゃうのが嫌だったから…なのに、みんな私のこと命懸けで守るじゃんか…」

握りこぶしに力を入れる。

「そう言うの私にはいらないの!私がどうなったって別に構わない、けどみんなが死ぬのは嫌だ」

涙を流し、その場にしゃがむ。


漆原はしゃがむ真姫への苛立ちが止まらない。

「…つまりお前の自己満足かよエゴイストが…」

自分が悲しむのが嫌なだけ、つらくなるのが嫌なだけだろ?それはつまり。

「逃げんなよ」

漆原は真姫そう言うとぷるぷる震えてた拳を真姫の頭めがけ殴りかかる。

「やめろよ!」

豚崎は漆原の手を掴み止める。

「何してんだよ」

「はぁ?何?あぁ…お前、この女のこと好きなんだっけ?」漆原は豚崎を睨みつけながら引きつって笑う。

「だったらなんだよ」

豚崎も漆原を睨みつける。

「どうだっていい、ただ、こんな奴を守るの馬鹿らしくなって、こんな奴守ろうとするやつも馬鹿だって思ってな」と蔑む。

「そんな事言うなよ、真姫ちゃんだって、色々思うことがあって…______」

豚崎は漆原をなだめる。

一時的な感情だろうと思った。こんな何も無い空間で何か策も思いつかないから苛立ってるだけ…そう思っていた豚崎は間違っていた。

「こんな奴じゃ、ダメだ。別のヤツと契約するか…」漆原がボソッと独り言言っていた。

「これじゃ、お茶会には参加出来ない…これじゃ救えない……っ!!」

「え?何、おちゃ…かい?何の話だ?」

「…っ!?何でもない」

漆原は拳を納める。

「真姫、お前とは今をもって…________」

真姫が重ねていう、「やろっ!やって見るだけやろうよ!出来るかもしれないじゃん!」

さっきまでのが嘘のような笑顔で言う。

「そんな状態でどうするんだ?」漆原はすぐに分かった。いや誰だって気づく。豚崎もすぐわかっている。笑顔のはずの瞳には輝きはなく。

覇気もない。あるのは絶望。

真姫の精神は壊れていた。あまりの無力さに。

僅かな希望にすがるしか無かった。

だから奇跡を信じたかった。

そうするしかないと思ってるから。

漆原の希望には賭けなかった。

信じれなかった。いや聞く耳を持たなかった。

やろうとしている事は遠まわしに人を信じることなのに真姫自身は人を信じていない。矛盾。


豚崎は真姫がそれで納得するならいいんじゃないか?と漆原に言う。

仕方ないと漆原もそれに答える。

どうせ、それ以外は納得しないから。


真姫は2人のOKが出ると一旦変身を解除し思いを込めて変身する。魔力を大量に放出して…

だが、何度やっても反応は無かった。

だけど、真姫は何度も何度も何度も繰り返す。


もう真姫はそれにしか希望を見いだせなかった。

他にしたくなかった。

なぜなら真姫は絶望したから

自分がとてつもなく弱い人間ということを再認識した。

最近は魔法少女になれたことで強くなった気でいた。だけど、霧ヶ峰にあってから自分がいかに弱いかを思い知らされた。


漆原も絶望した。

人選を間違えたこと、他人を信じたこと。

他人に自分の願いを託したこと。

さっきOKしたのも、もう真姫を信用しなくなったから、これで諦めさせてとっとと契約切ろうと思っているからだ。


だが、豚崎は違った。

真姫のおかしくなった姿なんて見たくなかった。それは当たり前のことでさっきのOKしたのは真姫が希望を見出してくれるのならと思ったからだ。

豚崎は漆原に言う「今、真姫ちゃんと契約切ったとして、お前…どうやって帰るつもり?」


漆原はそんなこと1ミリも考えていなかった。

性格上いらないと思ったら速攻切り捨てたいと思ってしまう。

「もう、わかんねーんだよ」

絶望した漆原。そんな漆原に豚崎は「僕達に何か隠してるだろ?」

漆原は仕方ない…とポケットから何かとりだした。そして豚崎にみせた。

「次元移動ボックスこれがあれば1人は帰れる」


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