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魔法少女はオタサーの姫。  作者: 大福
桃乃木真姫17歳(オタサーの姫)=魔法少女編
36/44

第35話「拒む」

2人の私をなだめる声が聞こえる。

けど、私はそれを聞くことは出来ない。

それはあの子を裏切ることになるから…


「どいて」真姫は肩をつかみ抑え込む江崎の手をどかし立ち上がろうとする。震えながら、生まれたての子鹿のように。

ぶちぶちという音を立てながらベッドを降りる。

痛みなんて感じなかった。

ただ、皆を救いに行きたい、それだけなんだ。

豚崎さんが助けに行ったからってそれでは意味がない。

私が助けに行くことに意味がある。

罪滅ぼしなのかもしれない

けど、豚さん達や漆原くんを助けたいというのは本当だ。

こんな私を見捨てなかった人達だから…。

絶対に死なせない。


「あなたが言ってどうなるの!?そんな身体で何が出来るの?」

そんな真姫に江崎はそう言い放った。


確かにそうだ。そうかもしれない。けど…

だからなんだ。

「…そんなの関係ない」


「はあ?」

江崎は困惑する。

「私の身体がどうなろうと関係ない。死んでも皆を助けたいの!何か間違ってる?」


耐えず「何もかも間違ってるだろ!!何が自分の身体はどうでもいいだ、僕は真姫ちゃんの身になにか起きたら…おかしくなるよ…大切な人なんだから!」

豚崎は真姫に向かいそう言うと真姫の前に立ち

「こう言っても伝わらないなら、僕は君の脚をへし折る」そうすれば、無茶も出来ないだろ?

その目には嘘偽りは全くなく本当にやる。と言う顔だった。

それだけの意思があった。

でも、真姫にもそれと同等の意思がある。

「大切な人?私はあなたをそう思ってなんかいない!」

思ってもないことを言った。

けど、そうするしか無かった。

そうせざるを得なかった。

豚崎は固まった。

何も言い返すことが出来なかった。

言いたいのに、君がそう思ってなくても僕はそう思ってる。と言いたかったのに。

ショックのあまり言えなかった。


真姫は机に置いてあったステッキを持ち出し、治りたての身体で部屋から駆け出した。

「ち、ちょっと!真姫ちゃん!?」

追おうとも追いつけない、既に真姫はその身体で変身してとてつもないスピードでどこにいるかも分からない皆、を探しに行った。

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