第34話「確固たる意思」
_学校、アニメ同好会部室_
「ちょっと我慢してね」
「いっ…………」
激痛が伴う。
真姫はベッドに横たわり、江崎はその横で両腕の治療をする。
折れた両腕を治すためパンドラの箱を使う。
引き出しを三方向別々に一つずつ開け、そこに宝石を入れる。それを真姫の頭に置く。
すると光り出す、江崎は術式を唱える。
ピクリと右手が動く。
効いている証拠だ、魔術式を頭に置くことで脳に命令させ強制的に折れた部分、切断された血管などを復活させ神経を動かす。
パンドラの箱の力で治癒力を10倍にし、折れた骨や神経などを繋ぎ合わせ完治させる。
「あれ、動ける…動かせるよ!?」
真姫は右手を動かしてみせる。
だが、動かしている右手を江崎がそっと抑える。
「まって、まだそんな動かさないで完治したと言ってもまだ治りたて、安静にしてて」
そう言われ、右手を下ろさせられる。
真姫は起き上がる。江崎は急ぎ真姫をささえる。
「で、でも、漆原君たち…助けないと……早く豚さんたち助けてあげたい…」
江崎は下を向き悩む、そこに豚崎が「大丈夫だよ、心配しなくていい。真姫ちゃんの代わりに僕が探してくるからまだ安静にするべきだ」
「でも、私が助け……」言う前に「だめだ」
豚崎が珍しく怒り気味にそう言った。
真姫は驚いたが、豚さんたちを助けに行きたいという気持ちが止まらない。
なので、何を言われても助けたいという気持ちを曲げられない。
曲げたくない。
そこだけは、絶対に……。




