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魔法少女はオタサーの姫。  作者: 大福
桃乃木真姫17歳(オタサーの姫)=魔法少女編
22/44

第21話「明後日の土曜日」

あー楽しみだなぁー

3日後、今週の土曜日。

初めて友達と遊ぶ。

何しようかな…と言うか何して遊ぶんだろ、カフェとか?

渋谷だから服屋巡りとか!?

109とかかなーやっぱり


……………ってか、彼氏との初デートが楽しみ過ぎる彼女みたいな感じに盛り上がってるけど、まき。これは唯の友達と出かけるだけ、それ以外のなんでもないの。

当日は、普通にするの。いい?


自問自答して、落ち着かせる。


真姫は夜中2時に一人で盛り上がっていた。


「もうこんな時間か、明日も学校だ、寝よ」



次の日の朝。


真姫は朝食を済ませて学校へ行き、教室へ入る。


だが、漆原がいなかった。


あれー?今日やすみなんだ…まぁ、いっか!

ともちゃんいるし、教室で漆原くんと話すことなんてないしね。


江崎の席へ行く。

「と、ともちゃん……おは…よ?」

そう言って頬を赤らめる。


「?おはよー! 」

不思議そうな顔で真姫を見るも気にせず明るく挨拶をする江崎に対して真姫は、恥ずかしそうにモジモジしだした。


うぅーなんか緊張するよぉ……。

だって、デート、じゃなかった、一緒にお出掛けするんだよ?


自分に目を合わせずに顔を真っ赤にする真姫「どうしたの?何かあったの?」

心配そうに江崎は言う。


「!?、う、ううん、なにもないよ!?」

あなたの事だよ!!?


「ならいいけど?それよりさ、明後日どこ行こっかー?」


えーー!分かんないよ!?

どうしよ、普通こういう時は、「どこどこの店が新しくなったから行こ」とか、「最近新しくパンケーキ屋が出来たんだって」とか言うんだよねー。

全部分かんないよ、まき……。

んーでも、分かんないって言ってなんだよつまんねーとか言われたらどうしよ…。


んーーーー。こっそりスマホを見れたら………。


まきが悩んでるとそれを見兼ねたのか「あっ、ごめんね!?なんか、悩ませちゃったね!?」


あっ、気、使わせちゃった……。


「あぁ、ごめんね…何も思いつかなかった…」

あーここで、暗くなったら面倒臭い奴じゃんか!


「大丈夫だよ!?気にしなくても、じつはねもう決めてあるんだぁ〜」


え?

「そうなの?」

なんだよーあるのー?最初っからそう言ってよー!


「うん!あのね、最近流行ってる洋服屋さんなんだけどー」

ともちゃんはその後もずっと、洋服の話だったり最近のトレンドの話などをしてくれた。


「じゃあさ!まきちゃん!私がまきちゃんに似合う服えらんだける」


「え!?ほんと!?やった!」


チャイムが鳴りホームルームが始まり皆席についた。


今まで気づかなかったけど、ともちゃんは右隣の席だった。


真姫がそれに気づいたので江崎は「これからよろしくね」と囁く。

真姫も「うん、よろしくね」と囁いた。



同刻、渋谷。


「デートしようぜ」

その言葉をきっかけに朝っぱらから2人学校をサボりでーとをする。

社会人、学生達が通勤ラッシュでイライラしてるのをよこで余裕綽々で通る。


2人にとっては、そもそもそれが当たり前の日々ではあったが、漆原は遅刻魔、増渕愛子は黒狐で何千年と生きてきていて人間の社会なんて知ったことではない。


そんな、2人が朝デート。


店はまだ、7時なのでちょろちょろとしか開いておらず、見て駅ビルぐらいなもんで服屋なんて全部10時からだった。

仕方なく、24時間営業のファーストフード店へ行き朝食を食べる。


「おぉーこれが、ハンバーガーとやらか、なんだかちいさいのぉ」


「まぁお前からしたらそうだろうな、人間食ってんだもんな」


こいつも、鼻につくやつだな…

「あぁそうだな、お前も食うぞ?」


「お前が俺を?はっ、無理無理」


きぃーーーばかにしおってからにぃ!!


「ふんっ!まぁ良いわ、あたしはこのハンバーガーがたべたいのじゃ、お前ムカつくから少し黙っとれ」


「あーそうかい、じゃっ俺も食うかな」


……ほほぅ、怒らんのじゃな…大人ぶりよってムカつく奴じゃ、あたしの方が大人だっての!


「あむ………んん!」

なんだこれは!?

確かバンズといったなこのパンとやらはそれに挟まれた野菜とパテと呼ばれる肉。

最高じゃな!!これは、なぜ今まで出会わなかったんじゃ、1度は人間の食い物を食べてみたいと思ったことはあったが、まさかこんなにも上手いとは……だが、難点を言えば肉はやっぱり人間の方が上手いな。人間の肉に変えるべきだ。


あとはポテトかこれもまた癖になる。


こうして至福の時を過ごすあたしにこやつ、漆原は探りを入れてきおった。

「なぁ、お前は魔法少女とかしってんのか?」


魔法少女?

「なんだそれは?」


「おいおい、嘘だろ?変身する女の子だよ」


変身する?あーなんか見たことあるなぁ

だが、なにか一つでも情報をこいつにやればあとで霧ヶ峰のやつに殺されてしまう。

それは困る。


「知らないな」


「ほー…しら切るか…黒狐」


ポテトを摘みながら問いただしてくる漆原。

「勘弁してくれ、分からないんだよ」


こう言えば、納得してくれるだろう…。


だが、漆原は納得をしている風ではなく、疑いの目を変えなかった。

「本当に?」


「あぁ…本当だ」

だから、さぐらないでくれ、「それよりもデート…楽しもうではないか!?」


すると、漆原は「あぁ!そうだな!」

さっきまでのシリアス顔から一転明るい顔になった。


だが、逆に怖い。


もー助けて!誰か!



8時30分。

店を出てふらつく2人、なにもない渋谷で、何も無いのにいつも混んでるのはスクランブル交差点。


のはずなのに今日は誰もいなかった。

「なぁ、漆原とやら珍しいな?ここはいつも人が絶えないんだぞ?」


「あぁ、そうだよなー」


なんか、様子が変だな…

まさか!


「もうおせーよ」

漆原は指パッチンで合図し豚田達を地面から出現させる。


「着いてきてもらうぞ黒狐」


完全にはめられたか…この糞ガキめ


あっ、でもこれはむしろ手っ取り早い手段なのではないか?

こいつを捕まえてしまえば桃乃木真姫が来るのではないか?


我ながらいい提案だ。

そうしよう。


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