第17話「2人は親子みたいだね、なんて言ったら確実に殺されるヤツ」
「今回のはどんなのなのー?」
「待っていなさい」
何か作品でも作ってるのな?
選択授業の課題の話じゃないもんな〜
だって、絵コンテの…えっと、名前は…そう、花咲花織。
まきが憎くて仕方ないあの花咲さん。
だけど、話作ってるって訳でもないけど花咲さん絵コンテやってるんだから多少話ぐらい作れそうなものなのになぁ〜。
でも言っちゃ悪いけど、いつも隣にいる、えーと霧ヶ峰千鶴さんのほうが頭良さそう、と言うか実際頭は相当いいし見た目も同い年どころか女子高生というよりもどちらかと言えば、女社長もしくは美人OL。
メイクは濃くないはずなのに凄い肌も白くて綺麗だしまつ毛が長くてなにより真っ赤な口紅が凄くその魅力を際立たせている。
そして、美しく綺麗で艶のある黒髪である。
そんな彼女と花咲さんがいると、なんだか親子のような感じだ。
あっ、でも、花咲さんも花咲さんで綺麗というより可愛いの部類で、目が大きく丸く明るい印象とは裏腹に悪戯小僧のような雰囲気がある。
髪は金髪のショートボブ
最初見た時は天使かと思った。
が、悪魔だった。
入学当初から同じクラスで、入学式の時に思い切って喋りかけたが「はぁ?話しかけてこないでくれる?この陰キャラ」と軽く罵倒されそれからまきのメンタルは初日でHPが100だとすれば残りの体力は10だった。
痛恨の一撃。
立っていられるのが奇跡のようなものだった。
だからその時から頭の中で何回も呪い殺して殺りましたよ………,まぁ、嘘ですけど。
つか、陰キャラじゃねーし!
だれが、陰キャラだ!このロリ悪魔!
おじさんが襲っちゃうぞ!?
「お前、あの豚どもとおんなじことしてやがるのな」と笑いながら現れた漆原は真姫の弁当からハンバーグをつまみ、真姫の隣へ座る。
「寂しくないのか?お前」
唐突に漆原は不意をつくかのように真姫へ問いかける。
「まぁ…でも、仕方ないんだよね…」
だって、気づつくのが怖いから、話題にもついていけないし…
「はっ!なんだよそれ、たった1回振られただけでもう無理ってかこのヘナちん野郎」
「へ、へな…ち……んって!まき女の子なんですけど!?」
「そこじゃねーだろ!?」
漆原の的確なツッコミに真姫はあっ…そうだったね、とエヘヘと笑いながら
「1回…じゃないんだよね…昔から、だから」
それから真姫は自分の過去の表面部分を話した。
「ふーん…」
漆原は空を見て続ける「まぁでも、今はそこそこお前的にはいーんじゃねーの?この状況」
「まぁ、良くはないけど…良いのは良いよね」
豚さんたちがいる。
今は豚さんたちとそして、漆原くんもいる。
昔とは違う現在。
教室では昔と変わらず友達は…あれ、漆原くん同じクラスじゃん!
「おい、俺を友達にするな、俺はあくまでお前のサポーターだ」
サポーターって、「まきスポーツ選手じゃないんですけど?」
「そういう事じゃねーよ、バーカ」
知ってるよバーカ!
別にいいじゃん友達で、豚さんたちだってそうなんだから…
「いいでしょ?」
「…お前、面倒臭いな」
呆れ顔で真姫をみて、溜息をつき真姫の残りの弁当を食らう。
すると、「まぁ勝手にそう思ってりゃいいよ別に、だからって何かが変わるわけじゃないしな」
そして漆原は立ち上がり、そろそろ時間だぜ?そう言って先に屋上を出てった。
真姫もすぐに屋上を出たが、漆原の姿は無かった。
まぁいつも授業でてないみたいだしなぁ…
最近の話だけどね。
ほら、この前のまきと漆原くんが初めて戦った時、それ以降、なんだけどね。
でも、そう言えば漆原くんって大分最初のキャラと違うよなぁー、なんであんなチャラチャラしちゃったんだろ?
前は地味めな感じで優等生って感じだったのにあっ、もしかして今のが本来なのかなってか絶対そうだ。
前のは、なんか演技してる感があったけど、今は檻から出られたライオンのようにありのまま生きてるって感じだもんなぁ〜
ほんと、凄いよなぁ〜
真姫は教室へ戻り次の授業の準備をし
次の授業は美術。
なので、当然美術室へ向かう。
美術はごく普通の美術室でデッサンなどで使うイーゼルが1人1台あり、デッサン用の石膏など絵画が飾ってある。
そして、恐らくうちだけだと思うが机が自分の前ではなく横に置いてある。
物を置くだけのための机がある。
普通なら机>イーゼルだと思うけど。
まぁ、こんな地味なことは、どうでもいいけど、今日の授業は隣の人をデッサンするらしい。
すごく嫌だ。だって、隣には花咲花織がいるんだもん…なんで、この子なの?確かに可愛い…けども!(何か悔しくて可愛いとか本当は言いたくないけども!!)
なんでこの子と最近会うのかな!?
「では、始めてくださーい」と先生の合図で隣同士でのデッサンが始まる。
皆少し照れながらやる。
ほかの学校の場合恥ずかしがって、なかなか始めないだろうが、うちはアニメなどの業界を目指す人達が集まっているためか、皆すぐに作業へ取り掛かる。
まきもそうしたいのに花咲花織…っ!は全くこちらを見ずその隣にいた霧ヶ峰さんと話していた。
もうこんな光景は見慣れたけど、まきは作業をしたい。
絵を描きたいのに、このクソが…花咲さんは…
絶対いつかぶっころ………何でもない。
とにかく早くして欲しい。
「あの、かこーよ花咲さん…」
少しか細い声で真姫はなんとか花咲へ言うものの、ピクリともせずに霧ヶ峰と話す。
「こら、そこ、話してないで早く作業する!」
花咲に先生は注意する。
「えーだってぇ、こいつの顔面なんて描きたくないんだもん」
真姫を指差し馬鹿にするような表情で先生を一瞬見て真姫をみる。
何この子!本当嫌い!
だったら霧ヶ峰さんとワイワイやってればいいじゃん!く_ロリ野郎!ジジイに犯されて失神してろ!
なんて言えたらどれだけいいか…
「それじゃ、私、桃乃木さんと組みます」
と手を挙げ先生に伝える。
「あら、いいの?霧ヶ峰さん」
霧ヶ峰は立ち上がり花咲をどかし今さっき自分が座っていた席に座らせ
「そこのうつけが申し訳ありません先生、そして、桃乃木さん…」
丁寧な口調で、まきと先生に一礼する。
そして、花咲を睨みつけ(あまり、目立つことはしないでくれる?)と表情と口パクで花咲に訴えさ、始めましょうか桃乃木さんと真姫と向かい合わせになりデッサンを開始した。
花咲は霧ヶ峰とやるはずだった黒縁メガネの知的な子と組んだ。
「あなたは、女王様?」
その知的な子改め増渕愛子は花咲花織に問う。
「まだ、違うよ?」
霧ヶ峰とデッサンしている真姫は霧ヶ峰の美貌に釘付けになっていた。
すると、霧ヶ峰が「あなたは何故戦っているの?」
「え?」
何の話?
もしかして、魔法少女のこと?
霧ヶ峰さんの表情をみるに何か知ってる感じだ、どうしよう…
あまり、間を長引かせるのは返ってあやしまれる。
平然を振る舞い「何が?何の話?」
霧ヶ峰は表情を変えずに「すっとぼけたって無駄ですよ?桃乃木さん答えなさい」
でも、表情は少しニヤけた表情を保ったままなのに凄く怖い表情だった。
それに拍車をかけたのは、緩めている表情のはずが顔とは真逆になり恐ろしい顔になっていて、喋る方も機械的な喋り方になっていた。
「さぁ、教えなさい」
その言葉にまきは凍りついた。




