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魔法少女はオタサーの姫。  作者: 大福
桃乃木真姫17歳(オタサーの姫)=魔法少女編
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第14話「知らない天井。援交日記その3」

狼の顔に腹筋の割れた肉体、右手は機械、左手にはナタ。

仮に名は狼男としておこう。


狼男は漆原を薙ぐようにナタを振り下ろす、漆原は走り高跳びの要領でナタの刀身を避け、刀身に手を乗せ体を回し狼男の顔に回し蹴りをするが、よ蹴られナタを漆原の手からカードを引くように取り、下から斬りあげた。

漆原は反応に遅れ、蹴った右足にナタが当たりふくらはぎを斬られる。

「くそがっ!」

バク宙し地面に着く。

左足で地面を踏みつけ右手を地面につける。

そして顔を上げる。

「なっ…」

が、そこには狼男の姿はなかった。

(後ろか?)

見てもいない。

すると、ラブホテルの方から「違う!漆原くん上だよ!」


「なにっ!」

上を見上げると、顔面ギリギリに狼男の恐ろしい顔があった。

狼男は機械の腕を振り下ろし漆原の顔面に直撃。

あんなに豚崎たちを圧倒していた漆原が手も足もでず倒された。

漆原は見るに堪えない状態で、顔は大部グチャグチャになっていた。


真姫の頭は真っ白になっていた。


狼男は漆原から機械腕を離し、猫背になり真姫を見る。

次はお前だ。

そう言っているようだった。


真姫は震える。

夏なのに冬の夜のように凍える。


逃げないと、逃げないと。

そうだ、漆原くんは逃げてい言っていてくれた。

逃げていいんだ。

そうだよね。いいん…だよね。

別にまきは悪くないんだし、まきは、漆原くんに利用されただけなんだし…

「利用したのは君だろ?なに自分のこと棚に上げてるんだよ?」

うっ……。

分かってるよ。

まきから豚崎さんにあんな事言った手前仲直り出来ないから、漆原くんに何とかしてもらおうとした。

「君…本当は豚崎が言ったままの奴なんじゃないの?」

確かにそうだ。

でも、まき、漆原くんが倒せない相手を倒すなんて出来るかな?

「そんな考えで、豚崎たちを助けるの?無理だよ?そんなことじゃ誰も救えないし、君も変われないよ?事実、昔となんにも変わってない」

そんなことない、変わったよ…まきは…

「ははは…何処がだよ?」

どこがって……


真姫は何も言い返せなかった。

頭の中には、人と話せるようになった。なにか意見できるようになった。

部活をするようになった。

そんなのは、頭の中にあるが、言えなかった。


それしかなかったから、結局全部、豚崎たちにだけ、ただ駆け込み寺が出来ただけそれも駆け込むだけで悩みも本音も言えない。

可愛がられるだけのペット、自分が辛いと思ってても言えない。


言ったら、面倒くさい奴、そう思われるのが怖くて怖くて仕方なかった。

昔のような事が怖くて女の子とは、話せない。

だから、男の子、それもあまり女子と話さなそうな地味めな人、そして、自分と同じ趣味の人、そう豚崎たちだ。


だから、失いたくない。

いなくなったら終わる。


けど、漆原くんは?

チャラいし、悪そう。

正直近づきたくない。

けど、今回はたまたまいたしちょうど良かったから利用した。


「君、最低だね」


わかってる!

でもさ、しかたないじゃん…

あっちだって利用しようとしてるわけじゃん

「契約のことか…まぁそうだね、だけど…それがなに?」

は?何って…

「だからやり返すの?」

別にやり返してる訳じゃないけど


やり返しとかじゃない、漆原くんがそうしたからまきもそうしただけ


「ふーん、まぁなんでもいいけどさ、とりあえず、彼は生かしておこうよ?何かと必要になってくるよ?それこそ利用するためにね…」


……。


心の声と会話をしている内にまきがどんなに最低な人間か分かった。

まきは本当最悪な人。

まるで、あいつらみたい。


最悪の気分。


「だったらそのあいつらと同じになりたくないんだろ?」


うん。


「なら、変わろうよ、彼を助けるんだ」


…分かった。


真姫はステッキを取り出した。


姫降臨プリンセス・アドベント


変身魔法を詠唱し真姫は魔法少女となる。


真姫はブースト魔法を詠唱しジェット機のような速さで狼男に向かいゼロ距離射撃を狙う。

二、三cmになった所で

「スレイプニールショット!」

光の矢のようなビームをゼロ距離で撃つ。

だがとんでもない事に人間が触れたら一瞬で溶けるような熱さのビームを機械腕でへし折る。

機械腕は熱で赤くなることなく、軽々とそれをへし折る。

すかさず、狼男はナタを降る。

それを間一髪真姫は避ける。

そこから、真姫は逃げの1手、防戦一方。


逃げる逃げる逃げる。

現実から逃げるように、真姫の生活のように逃げ続ける。


逃げるのはもう嫌だ。

そう言ったばかりなのに、真姫はまた逃げる。

「でも、今は武器がある……だから!」

道路に穴が開きホテルの壁やブロック塀は壊れ街灯も倒れる。

真姫は逃げるのをやめ、ターンを決めステッキを構える。

「ビッグ,・バン!」

巨大なエナジーボールを放ち道路が壊れるのも構わずに狼男に向かって思いっきり撃つ。


狼男はよけず右手の機械腕を前に出し機械腕を盾に変形させその巨大なエナジーボールを耐えしのぐ。


「だめか…攻撃力がデカイだけじゃ倒せないのか…なら拘束は?」


まきにしたみたいに…


「アイアンメイデン!」

狼男の真上から巨大な鐘のような物が落ちる。


スッポリと狼男入る。

「今だ、縮小化」

真姫がそう言うと鐘はその幅を狭め狼男を窮屈にする。

「アイアンメイデン・ファングモード」

外からは見えないが、中で牙のようにスピアーが何百個と並んでおりそれが一瞬にして狼男に刺さる。

なかで叫び声がする。

だがしばらくすると鐘を機械腕が貫いていた。

機械腕はちょうどなかで何百個とあったスピアーと同じ形だった。

そして、それを真姫に向けた。

飛び出して貫いてくると思ったが、それは違った。

スピアーだけが飛んできた。

それも何百と、そう、中にあったスピアーを全部機械腕に入れたのだ。

弾を銃に込めていた。

マシンガンのように鋭いスピアーを飛ばしてくる。

それをなんとか避ける。

「バリア!」「バリア!」「バリア!」「バリア!!」

何度も物理障壁を生成し確実な防御をする。


エナジーシールドだとA,Tフィールドを貫くロンギヌスの槍のように貫かれると思ったから


分厚いカーボンを盾にした。

何百も生成した。

そのせいか、体力を消耗していて、疲れが来ていた。

スピードが遅くなり、スピアーをなんとか避けれるくらいになる。

狼男はスピアーをまだ撃ち続けている。

真姫の体力は無くなっていくのに、スピアーは減ることを知らない。

路地は壊れているのに、スピアーはまだ壊し続ける。


こんな大騒ぎになぜ誰も気づかないのか、そんな事はこのギリギリのチキンレースのような戦いの中では考えられなかった。


よけなきゃ死ぬ、よけなきゃ死ぬ。


「あいつを倒す以外を考えてみなよ」

発想を変えよう。

提案に乗る。

けど、「何したらいいの!?」

「仕方ないな……あの残骸、治そうよ。」

今、そんなことしてらんないでしょ!?

ん?治す?


それだ!

でもそれなら一旦鐘は壊さないとね。

「The.クラッシュ」

鐘が壊れ狼男は真姫にスピアーを撃ちながら距離を詰めようとしてくる。


「磁石凝固」

そう唱えると、N極になった残骸がS極になった狼男に飛びかかるように引っ付くと、狼男の姿は見えなくなり巨大な残骸のボールができた。


それを宙にあげてから、地面に残骸ボールが入るくらいの穴を開けてそこに残骸ボールを埋めた。

地中深くに、二度と出てこれないように…

そして、全てを治し何も無かったかのようにホテル街の路地を修理した。

すると、真姫は疲労の末に倒れた。


その後のことは、覚えていなかったけど…目が覚めるとそこは、「知らない、天井だ」




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