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ケツァルコアトル〜太陽になる男〜  作者: AU


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第十九話 シャーロック対レンジ②

 



 美食家戦を終え、ロングモーンへ出発するまでの二日の間、レンジはとにかくシャーロックの情報を収集し、攻め手の選択肢を並べていた。



 明らかになっていたことはシャーロックの性格、能力、手札。そして腹心の存在。



 シャーロックは頭脳明晰で知的な戦略を巡らせる。同時にカリスマ性もあり群のトップに立って然るべき人物だ。

 だが、同時に暴の側面も持ち合わせている。



 最終的に万策尽きた後は殴り合いで解決したことも記録に残っており、乱暴かつ精緻な性格が表れていると言えるだろう。



 そんなシャーロックの能力は『規律の神』。触れたものを自身の命令通りに律する能力。



 空気に“固定”を命じればその空気は透明な壁のようになり、組み立てた地面に“崩壊”を命じればその接着は一人でに崩れ落ちる。もっと言えば、人に“感情の消滅”を命じればその人物はシャーロックの命令通りに動く機械と化す、規律と言う名に不釣り合いな無法な能力だ。



 シャーロックはその能力を使い近接戦闘をも制する。故に『北の血将』なんて呼ばれることもしばしばだった。




(好む武器は…鉄パイプに爆薬?功績に反して随分と粗暴な奴だ。智将では無く血将と呼ばれるのも納得だな)




 レンジはシャーロックのことを下調べしている際に何度もこのようなことを胸中で呟いた。



 シャーロックの腹心的な人物の性格もそう思わせる要因の一つだ。



 腹心であるワトスンはシャーロックが北方神格者連合を組織する前から、彼が率いるチンピラ集団と交友があったようで、騎士と言う身分ながらに血の気が多く粗野な性格だ。

 神格者連合が組織された後も常に前線にてシャーロックの命令通りに動いている。




(墓が荒らされていたところを見るに、シャーロックの元にコイツがいるのは確定か)




 レンジはそんなワトスンを含め、生前シャーロックと交友のあった実力者たちの墓を徹底的に調べ上げている。



 そして唯一、遺体が掘り起こされていたワトスンがシャーロックの下についていると判断した訳だ。




(となると、一人はワトスンに割かれる。三人揃ってシャーロックと対峙するのは難しそうだな。それに…)




 そこまで考えるとレンジは「ふぅ」と疲労の滲む重苦しい溜息を吐く。



 シャーロックの情報は諸々判明している。

 美食家戦後に話しかけず、わざわざホームタウンに呼びつけるような行動を取ったことから、恐らくこちらを試しているであろうこともレンジは理解していた。



 が、と言うことは。今回調査している情報は()()()()調()()()()()でシャーロックは動いてくるだろう。



 シャーロックの能力も、得意とする武器も、腹心の存在も。全て知られている前提での行動をシャーロックは取る。

 それがわかっている以上、ただ単純に対抗策を講じるだけでは足りないのだ。



 裏の裏をかくような作戦が必須。その上で更に裏をかく一手が必要になる。




(だが、奴らは俺たちの能力を詳細には知り得ないはずだ。そこに勝ち筋はある)




 レンジは頭を抱えながらも脳を動かすことを止めない。

 自分たちの能力や状態をどうブラフとして使い、どうやってシャーロックを出し抜くか。そればかりを丸二日間考えていた。




 ============




「で、お前だけ出てきたって訳か?理由は?」




「お前は俺一人で十分だと言うことだ」




「ナメるなよ。と言いてぇとこだがな、そんなキャラじゃ無いだろお前。一丁前に何を企んでる」




 町役場で爆発があった数十秒後。立ち昇る煙の中から現れたのはレンジ一人。

 ハルトが床に空いた大穴、つまり一階のロビー部分から這い登ってくることは無かった。



 無論、シャーロックはあくまでハルトたちを試している。殺す勢いでかかるが見限るまでは殺すつもりは無い。

 ので、爆発の範囲も、階下に配置していた屍人の数も、敵が死なないギリギリの規模にしていた。



 それ故に二人とも大穴から上がってこないのはシャーロックからして不可解な点である。



 特に、今のレンジに戦闘能力は無いに等しい。腕の完治していないレンジは剣を握れないのだ。ハルト無しでは戦闘が成り立たない。

 それどころか、そもそも階下にいる屍人を狩る理由がほとんど無いだろう。



 大穴は神格者であれば難なく登ってこれるが、シャーロックの能力により知性を封じられていた屍人の群れは登って来ることが不可能なのだ。

 敵は入念な下調べをして来ているはずだと仮定するシャーロックは、レンジが屍人の状態に気付かないはずが無いと思いあぐねる。




(一人で現れたと見せかけてハルトは何かしら企んでいるようだな。負傷した腕で耐え忍び、何らかの隙を狙っている訳だ。

 だが、俺の見立てじゃそう単純な策を講じる男ではねぇ。つまり…その、裏だな)




「…恐らく、一騎打ちの場に光の神子を向かわせているんだろ?下で屍人を狩ってる音は事前に用意していたお前の能力だな。テープレコーダーのように音を再生している」




「さぁ。どうだろうな」




「とぼけんな。光の神子の力は悪性の能力を貫通する。『決闘の神』の一騎打ちにも介入出来ると考えた訳だ。

 だったら初めから光の神子を残せばいいと普通なら思うだろうが、不意打ちでアイツを仕留めたいならその選択で正しい。総じて、色々と練っては来ているみてぇだ」




「……」




「図星か?まぁ、それでだ。

 お前、どうせその腕も治ってるんだろ?」




 シャーロックはパイプでレンジの腕を指す。



 レンジの腕は、左腕が三角巾で首から吊られており、右腕は包帯を巻いて関節以外は木板で固定している。第三者から見れば明らかに使える状態では無いはずだ。



 しかし不自然に腰に携えた剣や一人で敵と対峙する不自然さはシャーロックで無くとも見逃さない。



 それがブラフか、ブラフで無いかをシャーロックは試そうとしている。




「お前は俺を侮っていない。二人が戻ってくるまでの時間稼ぎを手負いで出来るとは考えてねぇはずだ。となるとお前のその腕は治っていると見た。

 ギリギリまで引きつけて俺にカウンターを喰らわそうって腹だろ」




「北の智将は随分とお喋りが好きなようだ。だが、俺は好きでは無い。それで言いたいことは終わりか?」




「時間稼ぎするつもりはねぇって言いてぇのか?

 だったらいいだろう、殺してやるよ。カウンター前提の動きは出来る。仮にお前が無策だったら本当に死ぬだけだ」




 そこまで言うと会話を切り上げ、臨戦態勢に入ったシャーロック。

 鉄パイプを片手にレンジへと突貫する。



 シャーロックの肉体が風を引き裂いて前へ出る。

 踵で地面を弾き、迷うことなく一直線にレンジへと急襲した。



 顔面を横から打ち抜こうとする大薙ぎな攻撃を、レンジは身体を仰け反らせて何とか躱す。



 続く連撃も右へ左へ身体を揺らし、後ろに飛び退きながら避け続け、当然のように床や壁に設置されていた爆弾も音を感知して事前に回避した。




(爆弾が厄介だな…至る所に設置されている)



 爆発的に速度を増したシャーロックの猛攻。部屋内の爆弾の位置を全て把握しているシャーロックはそこへ誘導するように縦横無尽に駆け回る。

 レンジはそれを何とか避け続けるものの、音を立てながら空を切る鉄パイプの様相とシャーロックの表情から、彼が本気で自分を殺そうとしていることを改めて理解した。



 そんな攻防が続いて、いつしか、爆発の余波によって当初の部屋の形は跡形もなく消え去っていく。

 町役場の七階部分は横に壁をぶち抜かれ、円形の大きな闘技場のような様相に変わる。



 闘技場にてカウンター想定の攻撃を繰り返すシャーロックと、脚力と音の感知のみに物を言わせて攻撃を避け続けるレンジ。



 紙一重で猛攻を凌ぎながら、レンジはシャーロックの能力を整理することにした。




(推し量るに、コイツは当初五つの規律を敷いていた。ハルトの索敵を惑わすための自身の悪性の固定。ハリボテの床の現状維持。階下に忍ばせていた屍人の悪性や意思の消失。爆弾の自由なタイミングでの起爆。そして屍人の主人に対する何らかの対抗策。

 それが今では前二つは能力を解いている…切れる手札はあと幾つだ??)




 だが、そんなことを考えている最中、戦況は動き出した。




「音の感知は、予想より優秀だな。随分と生きながらえやがる。だが、いろいろ考えながら動くにゃ割と限界だろ?お前の身体」




「ーーっ!!」




 突如シャーロックがレンジに向けて機械式の爆弾を投げつける。

 当然レンジは蹴り飛ばすことで難を逃れようとするが、




「残念。そいつは破壊するべきだったな。お前の能力、()()()()()()んだろ?」




「なっ…」




 次の瞬間、鼓膜を突き破るような爆音が響いた。

 まるで雷鳴のような、甲高く空気を劈くとてつもなく鋭い轟音。



 シャーロックが投げつけたのはただの爆弾では無く、スタングレネード。衝撃を加えられたコンマ数秒後に起爆し、周囲にいる者の視界と聴覚を確実に潰すもの。

 空気を叩いた轟音は漏れなくレンジの脳を揺らし、耳の奥で鼓膜が痺れ、震える音を反芻し続けた。




(まずい…。耳が、完全にやられた…!)




 キーンと警鐘が鳴り続けるレンジの脳内。

 距離を取らなければと思ったその時、ドカンと鈍い衝撃がレンジの脇腹を打ち、たちまちレンジは床に叩きつけられる。



 辛うじて受け身が取れたものの、反撃する暇も無く打撃の雨が容赦なくレンジを打ちつけた。




「うっ…お、ぉおっ!!」




「お前…そろそろ腹の中を明かしても良いと思うぞ。よく俺を騙すためにここまでやったよ」 




 まるで地面に穴を開けるんじゃないかと言う程、容赦なく振り下ろされるシャーロックの攻撃。

 レンジに向けてある種賞賛とも取れる言葉を放つシャーロックは徹底して攻撃の手を緩めなかった。



 対するレンジは腕で頭と胸部を覆いダメージを最小限に抑えようとしたものの、シャーロックの絶え間ない攻撃は止むことが無い。



 鉄パイプで叩きつけられ、蹴り飛ばされ、闘技場のような町役場の壁を壊しながら痛めつけられるレンジ。



 シャーロックはあらゆるカウンターに対抗するために無闇に距離は詰めず、出来うる限り獲物や罠によるダメージに絞ってレンジを攻撃し続けた。



 崩れ落ちる町役場の壁。同様にレンジの身体も徐々に無惨な姿になっていく。



 肺からは空気が一気に放出される。骨の軋む音、行き場を失って吹き出す血液。

 ただでさえ重症のレンジは先ほどよりも増して痛々しい様相だ。



 血と砂埃に塗れながら何とか立ち上がって見せるものの、最早満身創痍。ふらつく足取りと流れ出る血の量が受けたダメージの大きさを物語っており、十発に一度、攻撃を避けるので精一杯であった。



 つまり、レンジの劣勢は火を見るよりも明らかである。




(コイツ。まさか、本当に無策か?改めて考えりゃコイツは、三人でかかれば俺を捕らえられる本気で思うようなタイプでは無いな。であれば何か他に狙いがあるはずだ)




「…っ…、根比べなら、…負けないつもりだったんだがな……っー」




「俺に情けを期待して作戦を立てたなら愚かとしか言いようがねぇよ」




 圧倒的に優勢に立ちながらも、シャーロックはレンジに対して懐疑の念を抱く。しかし、妙な違和感を抱きながらも、攻撃を止めることはしなかった。



 レンジは足元に血溜まりを作り、既に動くことすらままならない状態だ。



 ハルトやアンデルセンの加勢を待たず、勝負はここで決するかと思われた。



 ーーーその時、




「??」




 レンジへ追撃を加えようと動き出したシャーロックの身体が、突如として膝から地面に崩れ落ちる。




「……やっと効いてきたか…」




「…こ、れは?」




 ジワジワと体内を焼かれる様な感覚を覚えるシャーロック。血の流れと共にドロドロに溶けて熱を帯びた鉄が全身を駆け巡っているかの如き激しい痛みを味わった。



 痛みに目を細めながら顔を上げると、目の前には最後の力を振り絞ってシャーロックへと向かい来るレンジの姿が見える。



 その光景を見た智将は、自身の身体に巻き起こった不調の原因と、これまでのレンジの動きの理由をすぐさま解明した。




(体内が焼かれる感覚…光の粒子だな…!そしてコイツはこの瞬間を待っていて無様にやられ続けていたのか!)




 レンジは最初、一階部分でハルトの戦闘音を再現し、シャーロックにハルトが一階にいると疑わせた。



 しかし、レンジの能力を知っているシャーロックはその詐術をすぐさま見抜き、ハルトがアンデルセンの元に向かったと考える。つまり、ハルトのことを念頭の外に置いた。



 三人で協調して自分を捕えるつもりだと推測したシャーロックは、それより前にあらゆる手を尽くしてレンジを打破しようとするだろう。無論、急な加勢やカウンターに対応出来るような動きで。



 が、既にトラップは放たれている。



 ハルトは、光の粒子を気付かれないよう地面に漂わせていた。そしてそれが爆発の余波や巻き起こった風によって宙に舞い、時間差でシャーロックの体内に確かなダメージを与えるに至っていたのだ。



 一騎打ちに持ち込んだと見せかけ、加勢を待っている。…と見せかけて、本当の目的は一騎打ちであった。

 レンジは初めから、自分の手でシャーロックを捕えるつもりだったのである。




(なるほど…あの時、ボコボコにされてもカウンターを放ってこなかったのは本当に腕が治っていなかったからか。剣を握って攻撃出来るのは恐らく一発限りなのだ。攻撃をしなかったのではなく、この一回のために攻撃が()()()()()()と言う訳か…)




「裏の裏、だな。命を危険に晒してもブラフをかけ続けた度胸、嫌いじゃあない」




 シャーロックは目の前に迫るレンジへと対抗するためにふらつきながら立ち上がる。



 猛烈な痛みに顔を顰めるシャーロックには、先程とは打って変わって勢いが感じられない。

 三角巾を解き、忍ばせていた鎖付きの短刀でシャーロックを狙うレンジに対抗するパワーは無いように感じられた。



 それでも、痛みに苦しむ目からは闘志が失われていなかった。まるでまだ、何か策があるとでも言うように。




「ーーーまぁだが。まだまだだ」




「!?」




 爆発がドンッ!と言う轟音と共に大気を震わせ、大地を揺らす。



 辺り一帯の空気を衝撃で弾き飛ばし、襲いかかる寸前であったレンジをも激しく吹き飛ばしたその爆発の爆心地は、シャーロックの肉体であった。



 シャーロックは、自らの首に仕込んだ爆弾を起爆させ、上半身を頭部ごと吹き飛ばすことによってダメージを帳消しにする行動に出たのだ。

 もちろん、屍人の特性として肉体は再生する。



 そう、シャーロックは光の力への対抗策も用意していた。



 アンデルセンの脅威的な再生力を目にしていたシャーロックは、屍人が太陽光や光の力によってダメージを負った時の復帰手段はただ一つそれ以外の攻撃によって肉体を一度消し去るのみと理解している。

 奇しくも、レンジにとって味方であるアンデルセンの存在が、シャーロックにヒントを与えていたと言えよう。



 吹き飛ばされ、地面に這い蹲ることしか出来ないレンジは、シャーロックの上半身が塵が集まるようにしてら再生していく様をただ見ていることしか出来ない。



 一世一代の賭けで最後の力を振り絞ったレンジだったが、既にそのパワーは体から失われてしまったのだ。



 シャーロックは頭部まで悠々と再生させると、静かにレンジに向かって歩き出した。




「……程々に、悪くなかった。が、今一歩、考えが及ばなかったみてぇだな。俺が光の神子の力に対抗策を持ってこない訳がねぇだろ」




「…ぐっ…、そ、れも…そう、だな」




「それにだ。万が一自分の奇襲が失敗しても三人揃えば、なんてことを考えていたんだろうが、それはワトスン(アイツ)を舐めすぎだ。二人がかりでも数分そこらでアイツを倒せるかよ」




 シャーロックは、蹲り、声を捻り出すのでやっとのレンジの目の前まで来ると、再び手に携えた鉄パイプを振り上げた。




「合格だ。と言いたいところだったが、俺をやれねぇようじゃ決めあぐねるな。もう一度、徹底的に痛めつけておくか?」




「……………ら…の……だ」




「あ?何言ってんだ?」




 レンジはボソボソとシャーロックに向かって言葉を綴る。



 側から見れば今際の際に言葉を残そうとしているだけ。死の淵に、何かしら思い残したことを発しようとしているだけに見える。



 それを聞き取ろうと身体を屈めるシャーロック。



 そしてその耳は、確かにレンジの言葉を聞き取った。




「…………裏の裏…の裏だ。行けっ。ハルト」




「なにっ!?!?」




 刹那、背後から猛烈な光を纏ったハルトが現れる。 そう、ハルトはずっとこの部屋にいたのだ。



 ハルトは最初の地面崩落の際、加勢に行くふりをして身を隠していた。そしてそのままレンジの合図があるまで機を待ち続けていたのである。



 アンデルセンには露見を恐れて伝えられていなかったが、レンジとハルトは緻密に、シャーロックにどうにか対抗する作戦を練っていた。



 シャーロックが振り向き、その姿を確認するより前にハルトの拳が右手に携えられていた鉄パイプを弾き飛ばす。

 そのままハルトはシャーロックを組み伏せると、両腕を縛り付け、再び光の粒子をシャーロックに放った。



 一騎打ちに見せかけ、加勢を待っていた…と見せかけて一騎打ちで敵を倒そうとしていた。

 ーーーここまでがレンジの罠。



 本当の狙いはシャーロックとレンジの一騎打ちでは無く、シャーロックとハルトの一騎打ちである。

 能力で再現したハルトの戦闘音も、腰に携えた剣も、レンジの一回きりの特攻も、蔓延させた光の粒子も、全てその選択肢をシャーロックの意識の外へ追い出すためのブラフであった。



 腕を縛られたことで能力も使えず、粒子を吸い込まぬよう呼吸を止めようとも既に遅い。



 この時初めて、シャーロックは完全に戦闘能力を失い、敗北を実感する。




「…流石に…、もう自爆はしねぇよな…?」




 戦闘の一部始終を見ていたハルトは、シャーロックに対し疑念を抱く。



 その答えは組み伏せられたシャーロックの口から発せられた。




「ーーーお前ら、合格だ」




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