二千六百三十四夜、じいじの高校生生活 1246 三年生 201 三学期から 20
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──そんな自動車学校の高級車に比べれば、伯父さんの車の白いト○タカ○○ラはまだ身近に感じられるような車種ではあるしねえ……。
そんな身近な車を実際に運転すると、どんな感じを受けることになるのかを知るのも必要なことなのかも知れなかった……。
じいじは、いつもの自動車学校での教習車の運転のように、半クラッチを十分に使って、静かに発進をしようとした……。
「……おい、半クラッチを使い過ぎるとクラッチ板が早くすり減ってしまうので、なるべく使わないようにしろよ……。」
と、伯父さんからいきなり言われてしまった……。
じいじが絶句してしまっていると、
「……あのなあ……お前も車を持つとよくわかるようになるだろうが……。
点検や車検の際に一番お金がかかるのが保険とクラッチ板の交換なんだ……。
大型車や大型トラックなら半クラッチを使ってエンストしないように、荷物を急に動かさないように、走り出すことも必要かもしれんがなあ……。
それほど重くもない自家用車なんかは、ほとんど半クラッチなんかは必要が無いんだぞ……。
どれ……見本を見せてやるからちょっと代われ……。」
そういって伯父さんは、運転席に座った……。
シートベルトを締めることもなくハンドルを握った伯父さんは、エンジンを少し吹かせていきなり左足をペダルから離してクラッチを繋いだ……。
とうぜん車はキッとタイヤを鳴らすことになった……。
そして、それからおもむろにザリザリとタイヤを滑らせながら車は発進することになった……。
「……タイヤのことを心配するくらいなら、車なんかには乗らないほうがいいぞ……。
どうだ……わかったか……やってみろ……。」
「……はい……。」
じいじは、伯父さんのやったことを思い出しながら……さすがにクラッチをいきなりつなぐことには抵抗感があったので、できるだけ短い時間半クラッチを使うだけで車を発進させた……。
伯父さんは、ニッと笑ったような気がしたのだけれど……。しかしじいじは、いちおうは合格点がもらえたようだった……。
「……やればできるじゃないか……。」
……その後は、だらだらと走るわけではなくて、町営住宅の敷地内通路での曲がり角の一時停止や左右確認、歩行者や子供、自転車などへの注意走行や、保護のための停止などを繰り返していった……。
当然、そのたびにクラッチ操作やギアチェンジの操作が、頻繁に行われることにはなったのだけれどね……。
……町営住宅の敷地内通路ではスピードなどまったく出せない……。
だいたい真っ直ぐに走れるようなところなどがないので、最初から最後までのろのろ運転になってしまっていた……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




