表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2633/2638

二千六百三十三夜、ばあばの社会人生活 176 ばあば就職する 176 印刷会社 149

今日は、ばあばの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、ばあばがまだ若かった頃のお話をしようかねえ。


 ばあばが就職をした頃のことだけれど……。

 ──ばあばには、これからはじまるという印刷用語いんさつようご勉強べんきょうの、その必要性ひつようせいがよくからなかった。

 けれど、写植部門しゃしょくぶもん責任者せきにんしゃであるKさんが必要ひつようなのだというのだから、必要ひつようなのだろうかなあ……と、ばあばはかんがえることにした……。

 それで具体的ぐたいてきにはKさんが、ばあばの勉強べんきょう時間じかん各項目かくこうもくたいして一つ一つ簡単かんたん解説かいせつをしていく……ということになるのだということだった……。

 そして、それにたいしてばあばは、昨日支給きのうしきゅうがされているメモ用紙ようしに、自分じぶんなりに整理せいりをしていくということが義務付ぎむづけられているようだった……。

 なんか……大変たいへんなことになってきてしまったようながするんだけれどなあ……。

 ……それからしばらくは、毎日まいにち自習じしゅうやら講義こうぎやらがつづいていくことになった……。

 Kさんの講義こうぎには特徴とくちょうがあった……。

 自分自身じぶんじしん興味きょうみてないことには、深入ふかいりしなかった。そして、だいたいのところをさらっと表面ひょめんをなでるようにれるだけだった。

 そしてその講義こうぎのなかでもおおきな特徴とくちょうは、写植しゃしょく講義こうぎというよりも、印刷業界いんさつぎょうかいのことや写植以外しゃしょくいがいほか部署ぶしょのことがおおかったということかなあ……。

 それに、なぜか版下はんしたのことやらデザインや製版せいはんのことについて、とくちからはいっているように、ばあばにはかんじられた……。

 もちろん、それ自体じたい有難ありがたいことだろうとはおもうのだけれどなあ……。

 しかし、すこしだけだけれど、なんだかしつこぎてメモちょうめていくのがおっくうになってしまうことがおおくなってしまった……。

 それに、こんなことを一所懸命いっしょけんめいおぼえたところでなんやくつのかなあ……っておもえるようなところもおおかったようにかんじている……。

 今振いまふかえってみれば、Iさんのおしかたのほうがよほどやくつようながするのはどうしてなのだろうか……。

 しかしかんがえてみれば、Kさんが担当たんとうしているのは、写植機しゃしょくきでも万能機ばんのうきばれているような機械きかいなのだしね……。

 ばあばが担当たんとうするのは、本文関係ほんぶんかんけいのひたすら文字もじひろつづけていくような目的もくてき機械きかいなのだしなあ……。

 もともとが使用目的しようもくてきちが機械きかいのことなのだから……。

 Kさんは、ばあばが使つかうことになる機械きかいのことをよくらないのだろうか……などとかんがえてしまったことは内緒ないしょなのだけれどねえ……。

 でもまあ……印刷業いんさつぎょう一般的いっぱんてきなことをみっちりとおしえてもらえたということは、今後こんごにも多少たしょうやくつのかなあ……と、ばあばはかんがえることにしようかな……。

 かなりながくかかってしまったのだけれど、これでようやくKさんからの印刷業界いんさつぎょうかい講義こうぎわることになりそうだ……。

 正直しょうじき……ばあばにとってはすごくうれしかった……。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ