二千六百二十六夜、じいじの高校生生活 1242 三年生 197 三学期から 16
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──ちなみに、じいじの運転指導を担当している先生は、お弁当持参だということだった。
それはともかくとして、先生方の奥様がお弁当を作ってはくれない場合だとか、先生本人が外食好き……だとかということがあるのかもしれないのだけれど……。でも、全員が利用をしているわけではないということは確かだった……。
でもその食堂では、食後のコーヒーなどを飲みながら、先生を中心にして生徒たちが輪を作って笑いあっている姿が見られる……ということでもあったのだけれどねえ……。
……家へと帰り着いて、自動車学校へ入校してからはすっかり遅くなってしまっていた夕飯を済ませる時に、たまたま話してしまった今度の日曜日の仮免許試験のこと……。
次の日の朝になってから、いきなり伯父さんから声を掛けられた……。
伯父さんは、腰を痛めてしまって……これでは仕事にならない……ということで、家で療養をしていたのだが……。
「……おい……今度の日曜日には、仮免許の試験があるんだってなあ……。
日曜までにはまだ日にちがあるけれど……どうだ、俺の車に乗って練習でもしてみるか……。
……それまでは自動車学校もないことだろうし……学校から帰ってきたらどうせすることもなくて、暇なのだろう……。
俺も腰の調子が良くなるまでは、暇だからなあ……多少は車の運転練習に付き合ってやれるぞ……。」
じいじは、伯父さんからそんなことを言われるとは思ってもいなかったのでびっくりした……。
「……俺が乗っている車は、自動車学校で使っている車とは違うだろうけれど……。
まあ……免許証を手に入れてから実際に乗るのは、俺の車みたいなヤツだろうからなあ……。
自動車学校の車と実際に乗る車との違いなどを知っておくのも、何かの役には立つだろうからなあ……。」
じいじは、伯母さんの顔をチラ見してから返事をした……。
「……お願いします……。
やっぱり、車の運転には慣れが必要なのだと、先生からも言われているので……。
良い成績は必要ないだろうけれど、ぎりぎり合格点くらいは欲しいから……。
今度の試験で合格できないで落ちちゃうと、次の試験は有料の補習時間を二日間……四時間だったかな……受けなくてはいけなくなるようだから……。
その分お金が余分にかかってしまうので……。
そんなことでは……それでなくても心細いお財布には、相当に痛いですから……。」
……と、そういうことで……。
じいじは、高校から帰ってきた後で、お天気が良い時だけだけれども、伯父さんが乗っている白い普通小型車に乗ることができることになった……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




