二千六百十九夜、ばあばの社会人生活 169 ばあば就職する 169 印刷会社 142
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、ばあばがまだ若かった頃のお話をしようかねえ。
ばあばが就職をした頃のことだけれど……。
──《……ばあばがまとめた印刷関係用語集……》
* 印は後出を示す……。(……つけ忘れもあるかもしれない……かな……。)
【れ】
・レタリング(つづき)……
では、項目に従って、フォント(既成書体)とレタリング(作字)の違いについて整理をしてみましょうね……。
・文字の目的についていえば、フォントではどんな文章でも読みやすくするために存在するのが本来の存在理由かもしれません。
それが、レタリングの場合には、特定のメッセージや世界観を強く伝えるためにデザインがされる……というところが違いますね……。
・デザインの単位ということで考えれば、フォントでは文字単体(A, B, C...…や、あ, い, う……、 亜, 言, 宇……)で完結してしまいます……。
しかし、レタリングの場合では、前後の文字とのつながりや、全体の塊りで設計がされるということになるのかもしれません……。
・では、その自由度ではどう違うのでしょうか……。
フォントでは、線の太さや形は均一となるように設計がされています……。統一性が何よりも必要だと考えられているようなところがあるようですね……。
しかし、レタリングの場合では、言葉の意味に合わせて形を自由に変えられる……という自由さがあるようですよね……。
2. プロが使う具体的な制作テクニックについて少しだけ……。
文字を美しく、印象的に見せるために、デザイナーは以下のような細かい調整(錯視の補正など)を行っているということです……。
・錯視(目の錯覚)の調整……丸い文字(「O」や「す」など)は、四角い文字と同じ高さで描くと小さく見えてしまうようなのです。
そのため、上下のラインをわずかにはみ出すように、少し大きめに描かれているようです……。
・線の太さのバランス……縦線と横線を同じ太さにすると、人間の目には横線の方が太く見えてしまうということがあるらしいのです……。
それを避けて、縦線、横線を均一な太さに感じさせるために、横線を少し細めに描くことで見た目のバランスが均一に感じられるようにしているということのようです……。
・文字の重心のコントロール……構造物などにも言えることかもしれませんが、一般的に重心を上げると「スタイリッシュ・未来的」な印象が感じられるようになるようです……。
これとは逆に、重心を下げると、「どっしりとした安定感・レトロ……」な印象が感じられるようになるようですよね……。
・文字同士の隙間(カーニング)の計算……文字と文字の間の「空白の面積」がすべて同じに見えるように、文字の形に合わせて隙間をミリ単位で調整している……ということがされているようです……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




