二千六百十八夜、じいじの高校生生活 1238 三年生 193 三学期から 12
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──でも、この頃のじいじには、そんなことにまで気が付くことなどできなかったんだよね……。
こんなくだらないことで時間が取られるということ自体が不満だったように思うんだよ……。
こんなことよりももっと大切なことがあるのではないのか……。とか、初めての実技講習で、よりにもよってハンドルの回し方って……これはいったいどういうことなんだよ~~~とか……と、心の底で考えていたかもしれないよねえ……。
それでも、また認定されないと先には進めないということがあるので、じいじはまじめにハンドル操作に取り組むことになった……。
ハンドル操作だけならば、慣れるだけなのでそんなに難しいことなどないだろうし……。
じいじは、次の実技講習の時間を予約した後になってから、ハンドル操作の練習場でまじめに取り組むことにした。
おかげで、かなり手や腕の動きは良くなってきたと思う……。しかし、帰りの送迎バスの時間が遅くなった分だけ家へ帰るのが遅くなってしまった……。
その後は、何とか認定試験は合格できたので、実技講習のスケジュールが大きく遅れるようなことにはならなかったのでよかった……ほっとしたよ……。
後になって聞いた話では、この段階で躓く人が多いのだということだった。
事実、じいじの知り合いや友達の中でも、認定試験を落とす人たちがあったということだった……。
しかし、認定試験だとは言っても正式なものではなくて、指導員の先生が「……ここまでは終わりました……。」というしるしのために押される認め印のことなのだ……。
それは、実技講習の節目ごとに行われるわけなのだけれど、その認め印が押されないと先には進めないということなのだ……。
指導員が助手席に座って、車の操作などを見ていて到達度を成績表(認定書とも言われていたかなあ……。)へと書き込んでいく……。
そして、一定のレベルに到達すれば、ここまでは終了しましたという認め印を押すのだ……。
けれど、さすがにいい加減に押してくれるような認め印ではないようだった。
甘く見ていると痛い目に会うということもあり得たのだから……。
女子の中には、なかなか先へと進ませてもらえない人もいたようなのだけれどね……。
ただ、指導員の中には、女性には甘いという噂がある人もいたのだけれどねえ……。そしてたいていは、そんな指導員に限って、男子には対応が厳しいというおまけがついていたらしい……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




