二千六百十夜、じいじの高校生生活 1234 三年生 189 三学期から 8
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──……これは余談なのだけれど……。
じいじははっきりとは覚えてはいないので、ただの繰り言だと思ってほしいのだけれど……。
彼女の厳しい発言の後、じいじたちのクラスの中では、拍手や、そうだそうだ……という掛け声が沸き起こった……のかなあ……とは思うのだけれど……。
その出来事は、それ以上の発展も展開も起きなかった……。
その日の帰宅までの間にも、そして次の日の朝の連絡事項の伝達の際にも、クラス担任の教諭からは何も言われることがなかった。
次の日以降にも何ら変わらない日常が淡々と流れているばかりだった……。
その後、学校のどこかの面倒くさそうな人々から、じいじがクラス委員長としてクラスのみんなに対して注意をしてくださいだとか……。もう少しきちんとリーダーシップを発揮してクラス全体の掌握に気を使ってくださいだとか……。
そんな、じいじにとってみれば一番苦手なことについて、クラス担任教諭や生活指導の教諭たちなどから、要請されたり注意をされたりなどは、特にされてはいない……。
だいたい、そんなことをじいじに急に言われたとしても、おいそれとそんなことができるはずがないのだ……。
それに、今頃にしてさも思いついたようにして……いきなりそんなことを持ち出されて言われたとしてもねえ……。じいじにもできることと、できないことがあるように思えるよねえ……。
だいたい、授業の始めと終わりのあいさつの声掛け自体も、この委員長にはやれていないのだから……。
それ以上の面倒なことができるだろう……などと、期待する方が間違っているような気がするよねえ……。
……その後のじいじたちのクラスは、特に変わった出来事に見舞われることもなく、自動車学校へ通う人たちは、そこへと全力を集中していくことになった……。
じいじは、送迎のバスを利用することで不便なことはなかった。
平日は、学校の授業が済んだ後の直近のバスの送迎便で自動車学校へと行く……。
何しろ自動車学校の授業を受ける人たちが多いので、毎日通うというわけにはいかなかった。
もちろん、交通法規などの学科については、まとまった人数が受けることができるだろうけれど……。実技教習については、そんなわけにはいかないだろう……。
一回につき二時間が限度となっている。
それが終わったら、次の教習時間を空き時間の中から予約をしなければならなかった。
意図した日に予約を取ることができなければ他の日にしなくてはいけなくなる。なので、その日の実技教習が済むのと同時に、次の教習時間の予約に走らなくてはならなかった。
それに、どんなに焦ったところで、まるまる一月以上かかってしまうのは仕方がないことだった……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




