二千五百九十六夜、じいじの高校生生活 1227 三年生 182 三学期から 1
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
「──……お疲れさん……。
三学期が始まるまでには間がないけれど、体が休められるくらいには間があるからな……。
まあ何とかなるだろう……。
今度は、学校でなあ……。」
じいじは、H君たちともさっさと別れて、家路を急ぐことに専念していた……。
たぶん彼らは、これからどこかのお店か何かに寄って、打ち上げ会でもするのではないだろうかと、じいじは思っていた……。
このアルバイトにしても、それで得たお金の使い道が、じいじの場合には自動車学校の入学金などへと決まっている。
それと同じように、H君たちにとってもそのお金の使い道が決まっている人も多いのではないのだろうかと、じいじには思えるのだけれど……。
しかし、中にはこのお金を頭金にして、自分が気に入っている三百五十㏄の大型バイクを手に入れたいと考えている人もいるらしい……。
もちろん、彼らそれぞれの目的があった上でのアルバイトなのだから、そこから得られたお金の使い道についてあれこれと批評をする気は、じいじにはなかった……。
ただ……内輪での簡単な打ち上げ会だとはいっても、じいじは、それに付き合うことは避けたかったのだ……。
それはもちろん、じいじがアルバイトで得たお金については、全額自動車学校へと使いたかったことがあったのだけれどね……。
じいじはできるだけ、無駄なことをしてしまった……という思いが残るような、考えなしでのお金の使い方を避けたいと思っていたのだ……。
ただ、友達付き合いというものの中には、決して表面だけでは見ることができないような、大切な何かがあるのではないだろうか……という思いはあったとは思う……。
ただ、この時のじいじには、それが特別に大切なことなのかもしれない……というような考え方には至れなかった……ということなのだろう……。
……そして、三年間の高校生生活の最後の三か月間が始まることになった……。
「……おはよ~~~。」
……から始まった三学期は、自動車学校への願書提出から始まることになった。
就職コースでの進路指導の一環からなのか、学校がここら辺一帯での自動車学校への願書受付と申請の取りまとめや代行をしてくれていた……ということなのだろうか……。
じいじは、自動車学校への申し込み手続きを直接した覚えがなかった……。それでもちゃんと、目的の自動車学校へは入校することができたのだから問題ないのだろうと思う……。
当然ながら、他にもじいじのクラスや隣りのクラスからも、何人も同じ自動車学校へと通うことになった……。
たぶん、学科や運転実技の授業を受ける時間はそれぞれ違ってくるのだろうけれど、学校内では顔を合わせることになるのだろうな……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




