二千五百九十四夜、じいじの高校生生活 1226 三年生 181 二学期から 163
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──しかし、強い波が打ち付ける音とともに、たまに雲間から陽が差すとその瞬間には、飛んでくる海水のシャワーが原因なのか、きれいな虹が出るのには驚いた……。
こんなことがあり得るのかって、一部の人たちが騒いでいたのだけれど、じいじはそんなことに驚いている余裕がなかった……。
じいじの居場所が悪かったのかどうなのかはわからない……。けれど、じいじの ”ドカジャン " には塩の結晶がざらざらとくっついていたのだ……。
しかし、いくら気温が上がらなくて寒かろうが……海が荒れて飛沫が風で飛んで来て、ドカジャンに付いて塩の結晶ができようが……それは関係がないことなのだろう……。
アルバイトに参加をする以前によく調べてみれば、天候は毎年のように荒れた日々が続くのがわかったはずなのだから……。
それをすることもなく、予想以上の厳しさなのだ……などと嘆いてみたところで、そんなものは全く意味がないことなのだろう……。
ただただ自分の不用意な予想に基づく準備不足や、寒さへの対策ができていなかったということが原因なのだろうから……。
……そして……いろいろなことが起きて、予想よりも厳しい経験をしてしまうようなことになってしまったのだけれども……。
そんなアルバイトも終わりの日がやってくることになった……。
十一月から始まったアルバイトだったけれど、厳しい厳しいと嘆いていた仲間たちも、みんなが何とか頑張り切ることができていた……。
これでじいじは、自動車学校への入学費用の足しにはなりそうな、まとまったお金を手に入れることができたということになる……。
……そして毎年、じいじが延べ餅をマッチ箱の大きさに切っていた切り餅も、いよいよ底をついてしまって、食べたくても食べられなくなってしまう時期が来てしまう……。
それと共に、いよいよ、じいじたちの二週間ほどの冬休みも終わってしまうということになるのだ……。
そして、じいじにとっての三年間の高校生生活が、あと一学期分を残しただけで終わってしまうということになるのだろう……。
……まあ……じいじが全くやる気を失ってしまっていた教科についても、何とか卒業ができる程度には成績を維持できていると思っている……。
あとは、その成績の予想が大きく外れてはいないだろう……ということを、遅くなってしまった初詣でよく祈っておかなくてはいけないのかもしれない……。
「……お疲れさん……。
三学期が始まるまでには間がないけれど、体が休められるくらいには間があるからな……。
まあ何とかなるだろう……。
今度は、学校でなあ……。」
じいじは、H君たちともさっさと別れて、家路を急ぐことに専念していた……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




